A BATHING APE®︎ 国内初ランウェイショーのバックステージに密着
ブランド設立30周年を記念して東京で行われた〈BAPE®️〉2024年春夏コレクションの舞台裏に潜入
日本発ストリートファッションブランド〈BAPE®️（ベイプ）〉こと〈A BATHING APE®️（ア・ベイシング・エイプ）〉は去る8月31日（木）、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S」の特別企画 “by R（バイアール）”のサポートのもと、2024年春夏コレクションをランウェイ形式で発表した。
〈BAPE®️〉は今年6月にストリートカルチャーの聖地である米ニューヨークでブランド史上初のランウェイショーを行っているものの、日本国内では今回が初めての機会となる。ブランド設立30周年という節目にニューヨークで開催された「BAPE HEADS SHOW 2023（ベイプ ヘッズ ショー 2023）」では、2023年秋冬コレクションのランウェイに加え、リル・ベイビー（Lil Baby）などのラッパーを招聘したライブも敢行。〈BAPE®️〉のグローバルな影響力とカルチャーへの貢献度、そして30年の歴史を集約したような大規模なイベントとなった。
ニューヨークでの成功を受け、満を持して実現した東京でのランウェイショーでは、メインブランドの〈A BATHING APE®️〉のほか、流行に敏感な若い世代をダーゲットにしたアイテムを展開するサブブランド〈AAPE（エー・エイプ〉（*正式名称：AAPE BY A BATHING APE®）、若い女性層にフォーカスしたウィメンズブランド〈APEE（エイピー）〉の2024年春夏コレクションを発表。ショーのモデルには大平修蔵やUTA、AMIAYA、Akito Mizutani、福士リナ、江原美希などの国内の精鋭に加え、K-POPのスーパースター カンダニエル（KANGDANIEL）、ゆるふわギャングのRyugo Ishidaも起用された。
この度『Hypebeast』編集部は、〈BAPE®️〉国内初のランウェイショーのバックステージへ潜入し、会場入りからヘアメイク、フィッティング、リハーサル、本番までの舞台裏に密着。モデルたちのリラックスした表情や出番直前の緊張感も感じ取れる当日の現場の空気感を捉えた、貴重な写真の数々を堪能してほしい。
今回のショーの会場となったのは、原宿駅からほど近いロケーションに位置する『国立代々木競技場 第二体育館』。この施設は1964年の「東京オリンピック」を機に建設された、世界的建築家・丹下健三の代表作のひとつ。ショーの開場時間が迫ると、〈BAPE®️〉のアイコニックな“ABC CAMO”が建物全体に投影され、来場者は戦後の建築史に残るモダニズム建築と日本のストリートカルチャーを象徴するモチーフが融合するという、歴史的な瞬間に立ち合うことに。
会場内の中央には円形のステージに巨大な“BAPE®️ HEAD”が描かれており、早くもランウェイ本番への期待感を煽る。客入りの際に流れていたスローなジャズナンバーから一転して笙や和太鼓の音色が響き渡ると、ショーがスタート。ショーの音楽は、ブランドとも関わりの深いミュージシャン/DJ/プロデューサーの高木完が手掛けた。
まずメインブランドの〈A BATHING APE®️〉の2024年春夏コレクションは、フットボールジャージやさまざまなロゴを全面に配したフーディ/スウェットパンツ、“BAPE®️ HEAD”のアートワークを刺繍したスカジャン、“ABC CAMO”のニットフーディ/ショーツ、チェック柄のセットアップ、ワンポイントのプリントが効いたデニムジャケット/パンツ、ワッペンを多用したヴァーシティジャケット、ゆったりとしたボーダーニットなど、ストリートではお馴染みのカジュアルなピースを〈BAPE®️〉らしくアレンジしたプロダクトの数々が登場。一見するとどれも同ブランドがこれまで作り続けてきたアイテムであるものの、シルエットやグラフィック、柄、色、小物使いが現代的にアップデートされ、それらをパンキッシュなメイクを施したモデルが着用することで、新鮮なスタイルに昇華している。また、フットウェアも定番のBAPE STAの新色やボリューミーなスケートシューズ、ランニングシューズのほか、話題の「MSCHF（ミスチーフ）」によるビッグ・ブーツ（Big Boots）の“ABC CAMO”バージョンまで登場。今のストリートの潮流を確実にキャッチアップする、〈BAPE®️〉のサンプリングセンスに拍手を贈りたい。
〈AAPE〉のパートでは、“バスケットボール”をテーマに据えたルックがお披露目された。オーバーシルエットのセットアップやゲームジャージ、カモフラ柄のジャケット/パンツ/キャップ、フーディ、ビッグポロ、ビッグシルエットのスタジャンなど、本格的な試合/トレーニングはもちろん、ストリートでも着用可能なアイテムが揃う。また、ユニークなぬいぐるみ型のバックパックやボールネットなどのアクセサリーにも注目したい。
続く〈APEE〉のパートでは、2023年秋冬シーズンに引き続き“Y2K”スタイルをイメージしたルックが登場。クロップド丈のトップスやミニスカート、ハート型のモチーフを忍ばせたカモ柄やデニムのピース、トレンドのミリタリーパンツといった遊び心のあるディテールのアイテムに、映画『バービー』にインスパイアされたと思しき“ピンク”をプラス。ルーズソックスや厚底のスニーカー、ヒール、ハート型のバッグといったコーディネイトのアクセントになるようなアクセサリーも充実。単純なギャルスタイルではなく、“APEE GIRLS”の視点で解釈したスウィートかつセクシーな女性像を提案した。
終盤にはブランド最大のヒット作のひとつ、“シャークパーカー”をさまざまなカモフラージュ柄でアレンジしたピースが登場。ステージには大ぶりのチェーンネックレスを首から下げ、背中に大きな羽を背負った“シャーク星人”が勢揃いした。そしてフィナーレでは全ルック計82体がステージに集結し、キュートな“BABY MILO”も登場したところで、会場の熱気はピークに。ニューヨークのショーを“30年の集大成”とするならば、東京のショーは〈BAPE®️〉の“今”と“未来”をこれ以上ない形で提示した、最高のエンターテイメントと言えるだろう。
Aape
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また、今回のショーには〈BAPE®️〉の30周年に相応しい豪華ゲストが多数来場。フロントローにはKōkiやMAGGYをはじめ、YURINO、須田アンナ、TAKI、桜田通、栁俊太郎、井上ヤマトなどの著名人からIO、OZworld、LEX、ゆるふわギャングのNENEなどのラッパー勢、スタイリストの大久保篤志、〈BOUNTY HUNTER（バウンティーハンター）〉の岩永ヒカル、〈N.HOOLYWOOD（N.ハリウッド）〉の尾花大輔、〈NEXUSVII.（ネクサスセブン）〉の今野智弘、〈READYMADE（レディメイド）〉および〈©SAINT Mxxxxxx（セントマイケル）〉の細川雄太といったファッション界のキーパーソンたちが並んだ。
まずは上のフォトギャラリーで当日のバッグステージや会場の様子をチェックし、ショーの全貌は以下のアーカイブ動画でご確認を。
