Supreme が伝説の鬼才ラッパー MF DOOM とのコラボコレクションを発表
“鉄仮面”DOOMよ、永遠に
先日から噂されていた伝説の鬼才ラッパー MF ドゥーム(MF DOOM)と〈Supreme(シュプリーム)〉のコラボカプセルの情報が解禁となった。
2020年10月31日(現地時間)に49歳の若さで他界したMF ドゥームことダニエル・ドゥームレイ(Daniel Dumile)は、1971年生まれのイギリス系アメリカ人。少年時代に弟のディンギリズウェ(Dingilizwe)とグラフィティ・クルー KMD(A Positive Kause in a Much Damaged Society)を結成し、同グループは、Zev Love X(ダニエル)、DJ Subroc(ディンギリズウェ)、Onyx the Birthstone Kidのラップグループへと進化した。1991年に発表されたデビュー作『Mr.Hood』は高い評価を得たが、2ndアルバム『Black Bastards』の制作中だった1993年にディンギリズウェが殺害され、プロジェクトは頓挫。ダニエルは表舞台から姿を消した。
そこから数年後、マンハッタンのロウアー・イースト・サイドにある『Nuyorican Poets’ Cafe』に現れたダニエル。彼はストッキングで顔面を覆った状態で、突如パフォーマンスを行った。これが彼の新たなキャリアの始まりであり、ストッキングが金属製のマスクに置き換わることに。1997年にMF ドゥームとして初のシングル『Dead Bent』をリリース。このラップネームは、マーベル・コミックの悪役ドクター・ヴィクター・フォン・ドゥームと、彼の名字の発音にちなんでいる。1999年には、ソロ・デビュー・アルバム『Operation: Doomsday』を発表。その後、10年間で別名義を含めて6枚のフルアルバムを投下。中でも2004年にリリースしたマッドリブ(Madlib)とのタッグによるマッドビラン(Madvillain)によるアルバム『Madvillainy』は、アンダーグラウンド・ヒップホップ史上に残る金字塔的作品であり、同年のベストアルバムに推す声も聞かれる。
今回〈Supreme〉は、MF ドゥームの遺族の協力のもと、カプセルコレクションを制作。そのラインアップには、MF ドゥームのロゴ、アイコニックなマスク+ナイフ、『Operation: Doomsday』のライナーノートなどをフィーチャーしたフーディ、Tシャツ、ビーニーが並ぶ。MF ドゥーム x〈Supreme〉のコラボコレクションは、9月9日(土)リリース。上のギャラリーから、ルックビジュアルとアイテムのディテールをチェックしておこう。