スタイリングのテーマはモダン・レトロ
70年代、80年代、90年代をインスピレーション源とした。その30年はいまよりもずっと個性があった時代だ。
今回は、〈AUTRY(オートリー)〉の定番と新作の3足に、あえてアクの強いスタイルをぶつけてみた。その理由はアクを中和し、モダンに生まれ変わらせるさじ加減を〈AUTRY〉がそなえているからだ。
テニスシューズに範をとった永世定番 メダリストが好例だけれど、黄金比ともいうべきクラシカルなプロポーション、パターンを具現した〈AUTRY〉はあらゆるスタイルを品よくまとめるポテンシャルがある。
際立ったもうひとつの見どころは、ワンランク上の素材とつくりだ。きめの細かなカーフスキンは足元からモダンな香りを立ち上がらせる。
念のために解説すれば、〈AUTRY〉は1982年に米ダラスで創業した、オフィシャルにアメリカ国旗を掲げることを許されたスニーカーブランド。2019年に再始動し、〈Gucci(グッチ)〉や〈CELINE(セリーヌ)〉〈Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)〉でCEOを歴任したパトリツィオ・ディ・マルコなど欧米ラグジュアリーブランドでキャリアを積んだ面々が2021年に集結し、ファッショニスタの間ですでに話題だ。では、いざ、〈AUTRY〉の新作シューズで、スタイリング講座といこう。
スニーカーでモダンに仕上げる70年代ヒッピー
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シューズ メダリスト 3万3,000円〈 AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム 〉、シャツ12万9,000円、ベルト1万5,900円〈ともに HUNDRED BUYERS / ハンドレッドバイヤーズ 〉、ジーンズ 5万600円〈 SEVEN BY SEVEN / サカス ピーアール 〉、リング(薬指)1万3,200円、リング(小指)1万3,200円、バングル(左)1万3,200円、バングル(右)9,900円、アンクレット 5,500円〈 すべて NORTH WORKS / HEMT PR 〉
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シューズ メダリスト 3万3,000円〈 AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム 〉、シャツ12万9,000円、ベルト1万5,900円〈ともに HUNDRED BUYERS / ハンドレッドバイヤーズ 〉、ジーンズ 5万600円〈 SEVEN BY SEVEN / サカス ピーアール 〉、リング(薬指)1万3,200円、リング(小指)1万3,200円、バングル(左)1万3,200円、バングル(右)9,900円、アンクレット 5,500円〈 すべて NORTH WORKS / HEMT PR 〉
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シューズ メダリスト 3万3,000円〈 AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム 〉、シャツ12万9,000円、ベルト1万5,900円〈ともに HUNDRED BUYERS / ハンドレッドバイヤーズ 〉、ジーンズ 5万600円〈 SEVEN BY SEVEN / サカス ピーアール 〉、リング(薬指)1万3,200円、リング(小指)1万3,200円、バングル(左)1万3,200円、バングル(右)9,900円、アンクレット 5,500円〈 すべて NORTH WORKS / HEMT PR 〉
ヴィンテージのデニムシャツに数本の古着をリワークしたジーンズ━━。これぞ70年代ヒッピーなデニム・オン・デニムはいままさに新鮮な印象を与える。
これにウエスタンブーツを合わせてしまったら、コスプレの誹りは免れない。70年代ヒッピーをモダンにアップデートするカギがスニーカーだ。
ただし、スニーカーならなんでもいいというわけではない。クリーンなスムースレザーをもってくればどうしたって服に負けてしまう。ヒッピーの足元を飾るなら、スエードの荒々しさがちょうどいい。ホワイトxベージュの〈AUTRY〉のメダリスト(レザー/スウェード)は同時にアク抜きの効果も期待できる。
80年代ヒップホップの現代解釈
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シューズ CLC 3万6,300円〈 AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム 〉、トラックジャケット 4万8,000円〈 RICE NINETEN / ライスナインテン 〉、中に着たシャツ4万4,000円、トラウザー 7万2,600円〈 ともに TSTS / ティーエスティーエス〉、ハット 5万1,700円〈 MAGLIANO / ディプトリクス 〉、ソックス〈 スタイリスト私物 〉
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シューズ CLC 3万6,300円〈 AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム 〉、トラックジャケット 4万8,000円〈 RICE NINETEN / ライスナインテン 〉、中に着たシャツ4万4,000円、トラウザー 7万2,600円〈 ともに TSTS / ティーエスティーエス〉、ハット 5万1,700円〈 MAGLIANO / ディプトリクス 〉、ソックス〈 スタイリスト私物 〉
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シューズ CLC 3万6,300円〈 AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム 〉、トラックジャケット 4万8,000円〈 RICE NINETEN / ライスナインテン 〉、中に着たシャツ4万4,000円、トラウザー 7万2,600円〈 ともに TSTS / ティーエスティーエス〉、ハット 5万1,700円〈 MAGLIANO / ディプトリクス 〉、ソックス〈 スタイリスト私物 〉
いまふたたびメインストリームに躍り出た80年代的ビッグシルエット・スタイル。これをその時代のもうひとつのトレンド、スポーツ・ミックスで表現したのがこちら。
往年のトラックスーツを思わせるオレンジのトップス━━。そのインパクトに負けないボトムをつくろうと思えばチェック・オン・チェックは賢明な選択だ。アメトラ由来のパターンはおのずと上品さも醸し出す。
ではその足元に合わせるべき1足は? 答えはテニスシューズにルーツをもつボリューミーな〈AUTRY〉のCLCを置いてほかにないだろう。パンツの色を拾ったブラックxホワイトというカラーパレットで“地に足をつける”ことも肝要だ。ちなみにこのCLCは、定番のメダリストと違い、この秋からの新作である。
90年代を代表する『フォレスト・ガンプ』を気取って
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シューズ メダリスト 3万4,100円<AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム>、シャツ4,800円<BerBerJin / ベルベルジン>、パンツ10万6,700円<MAGLIANO / ディプトリクス>、キャップ1万5,400円<SHOOP / サカス ピーアール>、タイ1万4,300円<YUKI HASHIMOTO / サカス ピーアール>、ベルト2万5,000円<DIGAWEL / ディガウェル 1>、ソックス<スタイリスト私物>
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シューズ メダリスト 3万4,100円<AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム>、シャツ4,800円<BerBerJin / ベルベルジン>、パンツ10万6,700円<MAGLIANO / ディプトリクス>、キャップ1万5,400円<SHOOP / サカス ピーアール>、タイ1万4,300円<YUKI HASHIMOTO / サカス ピーアール>、ベルト2万5,000円<DIGAWEL / ディガウェル 1>、ソックス<スタイリスト私物>
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シューズ メダリスト 3万4,100円<AUTRY / トヨダトレーディング プレスルーム>、シャツ4,800円<BerBerJin / ベルベルジン>、パンツ10万6,700円<MAGLIANO / ディプトリクス>、キャップ1万5,400円<SHOOP / サカス ピーアール>、タイ1万4,300円<YUKI HASHIMOTO / サカス ピーアール>、ベルト2万5,000円<DIGAWEL / ディガウェル 1>、ソックス<スタイリスト私物>
無造作に袖をまくったオックスフォードBDシャツにワイドパンツ━━。イメージのひとつは『フォレスト・ガンプ』だが、もっともな肩の力が抜けたタイドアップ・スタイルに仕上げた。抜け感の要は足元に合わせたスニーカーであり、ほんの少しだけム・ハンクス演じる主人公を彷彿とさせた。
スタッズのベルトやキャップで遊び心を上積みしたそんなスタイルの仕上げには、トップスの色を拾ったブラックxホワイトの、〈AUTRY〉のメダリストのバイカラーを。色数を抑えたモノトーンなカラーパレットからはガンプくんにも通じる行儀の良さがにじみ出ているはずだ。ソックスのボーダーは、芸を細かくブラックxホワイトでいこう。
●問い合わせ
トヨダトレーディング プレスルーム Tel:03-5350-5567
http://www.toyodaco.jp/autry_about/