米ニューヨークで開催された A BATHING APE®︎ 30周年記念イベント BAPE HEADS SHOW をプレイバック

豪華ゲストの集結した〈BAPE®️〉初のランウェイショーやライブパフォーマンスを含む大規模イベントを『Hypebeast』が独占レポート

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6月28日(現地時間)、日本発ストリートファッションのパイオニア〈BAPE®️(ベイプ)〉こと〈A BATHING APE®️(ア・ベイシング・エイプ)〉は、ブランド設立30周年を記念したイベント「BAPE HEADS SHOW 2023(ベイプ ヘッズ ショー 2023)」をストリートカルチャーの聖地である米ニューヨークで開催した。「BAPE HEADS SHOW」は1997年より続く特別なプロジェクトであり、ブランドの根幹をなすファッション/音楽/カルチャーを融合したイベント。5年ぶりに開催された今年の「BAPE HEADS SHOW」は、従来の音楽ライブパフォーマンスだけでなく、ブランド初のランウェイショーも実施するなど、史上最も大規模なものとなった。30周年の節目に行われたこの盛大なイベントに我々『Hypebeast』チームは招待を受け、現地へと向かった。本稿では当日の会場の熱気と、ショーの全貌をお届けしたい。

「BAPE HEADS SHOW 2023」の会場となったのは、ニューヨーク・マンハッタンに位置する『TERMINAL 5(ターミナル 5)』。今回のショーは招待客のみが参加できるエクスクルーシブなイベントだったのだが、当日の会場周辺は噂を聞きつけた多くのヘッズたちで溢れかえる事態に。このちょっとしたハプニングからも、〈BAPE®️〉の現地での人気の高さがうかがえる。ブランド史上初のランウェイショーでは〈A BATHING APE®️〉のほか、サブブランドである〈AAPE(エー・エイプ)〉〈BAPE®︎ BLACK(ベイプ・ブラック)〉〈BAPY(ベイピー)〉〈APEE(エイピー)〉を加えた5ブランドが、合計100体以上におよぶ2023年秋冬シーズンの最新ルックを披露。スペシャルゲストとしてラッパーのリル・ベイビー(Lil Baby、39ルック目)、NBAプレイヤーのジェイレン・グリーン(Jalen Green、26ルック目)がランウェイに登場するといったサプライズも。また、会場に来れない世界中のファンのために、ショーの模様はライブ配信で同時中継された。

メインブランドの〈A BATHING APE®️〉の2023年秋冬コレクションは、アーカイブアイテムや定番のヒットアイテムをアップデートしたピースの数々が登場。30年間にわたるデザインの歴史を“SPORT MANIA”、“COLLEGE CLASSIC”、“DENIM PAINTER”という3つのカテゴリーに分けてメンズ/レディースのコレクションを構成した。“SPORT MANIA”は、90年代にアメリカ西海岸を席巻したヒップホップスタイルに思いを馳せ、当時流行していた音楽カルチャーやグラフィティアートをデザインに落とし込み、高級感とスポーティさを兼ね備えたコレクションを展開。アイコニックな“BAPE®️ MONOGRAM”や、拡大された“ABC CAMO”のプリントなどをメインモチーフに据え、当時のレコードジャケットのユニークなスタイルからインスピレーションを得て、鮮やかで大胆なカラーパレットを表現した。また、高級感を演出するジュエリーやアクセサリーをプラスすることにより、ミレニアム時代の“Y2K”スタイリングを現代に蘇らせている。

“COLLEGE CLASSIC”は、〈BAPE®︎〉のデザインの原点でもあるアメリカのカレッジスタイルからインスピレーションを受け、90年代のアメリカのスクールユニフォームやエンブレムをモチーフに、豊かなパターンと独創的な配色のピースを展開。アップデートされたBAPE® CHECKパターンのアイテムやレザーのベースボールジャケット、スノーフレーク柄の厚手ニット、スポーツウェアのセットアップ、オーバーサイズのメッセンジャーバッグがキーアイテムとして登場。若々しい活力に満ちた、新世代のカレッジ・ファッションを提案した。

“DENIM PAINTER”では、20世紀のアメリカを代表するアーティストのひとり、ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)へのオマージュとして、アートとファッションの境界を追求。現代的なワークウェアと、彼が好んで着用したデニムピースにフォーカスしたアイテムをお披露目した。特筆すべきは、新しい柄として“ART CAMO”が登場したこと。この柄はポロックの抽象画のような筆致で描かれており、ゴブリン生地に織り柄で表現。アートから派生したこのオリジナルプリントは〈BAPE®︎〉のクラシックなアイテムにあしらわれ、インクの飛散やウォッシュ加工を施したディストレスデニムスタイルとコーディネイトすることで、ストリートポップカルチャーに芸術性をもたらし、新たな解釈を提示した。

音楽が切り替わり、ゆったりとしたジャズミュージックにあわせて登場したのは、2015年に〈BAPE®︎〉のハイエンドラインとしてデビューした〈BAPE® BLACK〉の最新コレクション。同ブランドはその名の通り“ブラック”をキーカラーに据え、高級素材と職人技を組み合わせたラグジュアリーなアイテムを追求している。2023年秋冬シーズンでは、“THE RETRO OUTDOOR”をテーマに、ヨーロッパ発祥のレトロアウトドアトレンドにオマージュを捧げたコレクションを展開。クラシックなテーラードジャケットやカラフルなセーター、機能的なスポーツウェアといった、あらゆる環境で活躍するアイテムが登場。厳選された生地は、エレガンスとラグジュアリー感を兼ね備えており、ストリートライクなゆったりしたシルエットで仕上げることで、見事なコントラストを描く。

続いて〈AAPE〉(*正式名称:AAPE BY A BATHING APE®)のパートへ。2012年春夏シーズンより始動した〈AAPE〉は、流行に敏感な若い世代をダーゲットにしたアイテムを展開するライン。今季は90年代のスケートボードやヒップホップをインスピレーション源に、ブランドの原点に立ち返り、ストリートの伝統に重きを置いたコレクションを発表した。メンズは90年代のヒップホップにオマージュを捧げたカラフルなスタイルを披露。“MOONFACE MONOGRAM”の総柄をあしらったアプリコットカラーのトラックスーツに艶やかなレザーのダウンジャケットを合わせたスタイリングは、その代表例と言えるだろう。レディースはバスケットボールジャージに着想を得たクロップドセーターや厚手のパッチワークのワイドパンツに加え、ピンクのカモフラージュ柄のダウンジャケットとショーツなど、90sを意識したアイテムが揃う。また、コレクションのメインとしてアメリカ国旗をベースにリモデルしたパッチワークパターンのピースも登場。さらに、ブランドアイコンである“AAPER”アーミーを、ぬいぐるみ型のバックパックや手編みのセーターに落とし込んだアイテムもアクセントとなり、〈AAPE〉らしい遊び心を散りばめたコレクションに。

その次は〈APEE〉(*正式名称:APEE by A BATHING APE®)の最新コレクションが登場。2006年に設立された〈APEE〉は、〈BAPE®︎〉のレディースコレクションとしてスタートし、2021年春夏シーズンに再ローンチ。若い女性層をターゲットにした同ブランドは、女の子の活発さや美しさを、スウィートでありながらもセクシーなスタイルで表現している。2023年秋冬シーズンでは“GEN-Z GYARU WINTER”をテーマに、日本のギャルのサブカルチャーとZ世代のポップカルチャーに触発されたコレクションを発表。クロップド丈のトップス、超ショート丈のスカート、厚底ブーツ、レッグウォーマーといったアイテムはハートやワイルドなカモ柄をレトロに解釈し、遊び心を詰め込んだディテールが魅力。コレクションを通して〈APEE〉を象徴するウエストの露出とフィット感のあるシルエットを全面に押し出し、甘さとスパイシーさを併せ持つ“APEE GIRLS”のストリートスタイルを提案。“Y2K”のギャルスタイルを、Z世代のファッションへとアップデートしたコレクションとなっている。

一転して落ち着いた演出のもと始まったのは〈BAPY〉(*正式名称:BAPY BY A BATHING APE®)のパート。〈BAPY〉は、働く女性のためのモダンなワードローブをテーマに2001年にスタートし、2018年の再始動後はより国際的なビジョンで現代的な服を追求。ディテールと質の高い職人技に最大限の注意を払い、他のラインとは一線を画すクオリティのレディースウェアを展開している。2023年秋冬シーズンは“THE OFFICE ESSENTIALS”をテーマに、“BUSY WORKING LADY”と呼ばれる新社会人の女性に向けたコレクションを発表。従来のオフィスのドレスコードから解き放たれた、個性と自由を尊重したアイテムを提案した。シャープな印象のテーラードスーツやカジュアルなスポーツウェア、伝統的なチェック柄のフランネル、華やかなパーティーウェア、実用的なワークウェアのデニム、エレガントなロングドレスなど、現代女性のライフスタイルに応じて、あらゆるシチュエーションに対応できるアイテムが揃う。

そしてショーの終盤は、再び〈A BATHING APE®️〉へ。ブランド最大のヒット作のひとつ、“シャークパーカー”をさまざまなカモフラージュ柄でアレンジしたピースが登場。各ルックは大ぶりのチェーンネックレスを首から下げ、背中には大きな羽を背負っており、別の惑星から来た生命体 “シャーク星人”は、不思議な雰囲気を醸し出している。

フィナーレでは、すべてのブランドのルック計103体がステージに集結。〈BAPE®️〉の30年の歴史と現在地、そしてこれからの未来が交差するような、圧巻の光景となった。

ランウェイショー終了後はそのままパーティに突入。ステージでは、ショーにモデルとしても登場したリル・ベイビーをはじめ、コイ・リレイ(Coi Leray)、ローラ・ブルック(Lola Brooke)が〈BAPE®️〉のアイテムを身に纏ってパフォーマンスを披露。会場の熱気が最高潮に達したところで、イベントは幕を閉じた。

今回のショーには世界中からさまざまなゲストが来場し、フロントローにはNBAプレイヤーのジェイレン・ブラウン(Jaylen Brown)やNFLプレイヤーのジェイレン・ミルズ(Jalen Mills)をはじめ、アーティスト/ペインターのアダム・リスター(Adam Lister)、ラッパーのファイヴィオ・フォーリン(Fivio Foreign)、マデリン・アージー(Madeline Argy)、ミア・ハリファ(Mia Khalifa)、フィファニー・ルー(Fiffany Luu)、パティア・ボルハ(Patia Borja)、トリニダード・ジェームズ(Trinidad James)、ジュリアナ・ナル(Juliana Nalu)、リル・ジュピター(Lil Jupiter)といった各界の著名人たちが並んだ。

「BAPE HEADS SHOW 2023」は、〈BAPE®️〉のグローバルな影響力とカルチャーへの貢献度、そしてブランドの30年の歩みを証明するメモリアルなイベントであったことは間違いない。当日の配信を見逃した方は、ショーの一部がアーカイブされているため、ぜひそちらをチェックしてほしい。

また、今回のイベントを記念した限定コレクションが現在〈BAPE®️〉の公式オンラインストアにて販売中。クラシックな“APE HEAD”ロゴ、アーティスティックなシンボル“シャーク星人”、そして「BAPE HEADS SHOW 2023」のタイポグラフィーという3つのシンボルを組み合わせたTシャツ(8,800円)やベースボールキャップ(8,800円)、トートバッグ(6,600円)、タオル(5,500円)、ステッカーセット(2,420円)、記念バッジ(3,850円、全て税込)の全6アイテムがラインナップ。既に売り切れのアイテムもあるが、気になる方は早めにゲットしておこう。

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