CHANEL が仏老舗シャツメゾン Charvet を買収
マチュー・ブレイジーのデビューコレクションでの協業を経て、フランス屈指のサヴォアフェールを傘下に
CHANEL が仏老舗シャツメゾン Charvet を買収
マチュー・ブレイジーのデビューコレクションでの協業を経て、フランス屈指のサヴォアフェールを傘下に
〈CHANEL(シャネル)〉は7月1日(現地時間)、1838年創業のフランス・パリの老舗シャツメゾン〈Charvet(シャルべ)〉の全株式を取得したことを発表。あわせて、パリ・ヴァンドーム広場に構える本店の建物も併せて買収したことを発表した。買収額は非公開。
ビスポークシャツをはじめ、スーツやネクタイ、シルクアクセサリーなどで知られる〈Charvet〉は、約190年にわたりフランスを代表するシャツメーカーとして高い評価を得てきた。今回の買収は、アーティスティックディレクターのマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)が自身初となる〈CHANEL〉のコレクションで〈Charvet〉とコラボレーションしたことに続く動きとなる。両者が共同制作したコットンシャツは3,900ユーロで販売され、発売直後に完売。続くリゾートコレクションでも両ブランドの協業は継続された。
〈CHANEL〉のファッション部門プレジデント、ブルーノ・パヴロフスキー(Bruno Pavlovsky)は声明で、「卓越したクラフツマンシップと文化遺産を体現する希少な職人技を支え、未来へ継承することは〈CHANEL〉の責任です」とコメント。また、創業者 ガブリエル・“ココ”・シャネル(Gabrielle “Coco” Chanel)のパートナーとして知られるボーイ・カペル(Boy Capel)が〈Charvet〉の顧客だったことにも触れ、両者には歴史的なつながりがあると説明した。一方、〈Charvet〉のマネージングディレクター、ジャン=クロード・コルバン(Jean-Claude Colban)は、「この新たな章は、これまでブランドが大切にしてきた精神とアイデンティティを尊重するもの」と歓迎のコメントを寄せている。
今回の買収を受け、〈CHANEL〉がメンズウェア事業へ本格参入するのではないかとの憶測も再燃している。ブレイジー就任後には俳優のペドロ・パスカル(Pedro Pascal)をブランドアンバサダーに起用したことでも話題を集めたが、グローバル CEOのリーナ・ネアール(Leena Nair)は今年5月、「メンズラインの展開は現時点では計画していない」と明言。「男性のワードローブから着想を得ることは、創業当初からCHANELのDNAの一部」と説明している。
なお、〈CHANEL〉の2025年度売上高は為替変動を除くベースで前年比1.8%増の193億ドルを記録。2025年後半から2026年前半にかけても全カテゴリー・全地域で堅調な成長が続いているという。同社は今回の買収について、「Charvet のクリエイティブな独立性を尊重しながら、唯一無二のサヴォアフェールを長期的に継承し、フランスを代表する歴史あるブランドの未来を支えていくことが目的」としている。




















