Awake NY 創設者 アンジェロ・バクにとって Gap は家族とのつながり── Gap x Awake NY の背景に迫る | Interivews
3月28日(土)に発売を迎える本コラボレーション。その背景を紐解くべく、アンジェロ・バクにメールインタビューを実施した
Awake NY 創設者 アンジェロ・バクにとって Gap は家族とのつながり── Gap x Awake NY の背景に迫る | Interivews
3月28日(土)に発売を迎える本コラボレーション。その背景を紐解くべく、アンジェロ・バクにメールインタビューを実施した
“ニューヨークらしさ”とは何か。その問いに対して、アンジェロ・バク(Angelo Baque)が出した答えはシンプルである。コミュニティ、そして家族だ。
〈Awake NY(アウェイク ニューヨーク)〉を率いるバクにとって、クリエイションの出発点は常に“人”にある。2012年のブランド設立以来、彼はクイーンズで育った自身の経験を軸に、音楽やストリート、そして多様なバックグラウンドを持つ人々が交差するニューヨークのカルチャーを表現してきた。その根底にあるのは、血縁だけでなく、自ら選び取ってきた“仲間=トライブ”の存在である。
そんな彼が今回タッグを組んだのが、アメリカンカジュアルの象徴とも言える〈Gap(ギャップ)〉だ。本コラボレーションは、90年代のストリートカルチャーに着想を得ながら、〈Gap〉のアーカイブと〈Awake NY〉のダウンタウン的な要素を融合。スウェットやデニム、ユーティリティウェアといった定番アイテムをベースに、ドットやチェックといったグラフィックを大胆に落とし込み、ニューヨーク特有のエネルギーを現代的に再解釈している。
またキャンペーンでは、バク本人とその家族をはじめ、レストランやアート、音楽など各分野で活躍するニューヨークのクリエイターたちが登場する。血縁の家族だけでなく、コミュニティとしての“拡張された家族”を描き出すことで、このコレクションが単なるプロダクトではなく、都市のカルチャーそのものを映し出す試みであることを示している。
さらにバクにとって〈Gap〉は、単なるブランドではない。幼少期、叔母や叔父から贈られる“青いボックス”とともに記憶される、極めて個人的な存在であり、ニューヨークでの自己表現の原体験でもあった。その記憶と現在のクリエイションが交差したとき、このコラボレーションはより強い意味を帯びることになる。
“過去と現在”“個人とコミュニティ”“ローカルとグローバル”。それらを横断する形で立ち上がった〈Gap〉x 〈Awake NY〉。本稿では、その背景にあるストーリーを紐解くべく、アンジェロ・バクにいくつかの質問を投げかけた。
Hypebeast:幼少期において、Gapはどんな存在でしたか? とくに1990年代のニューヨークのストリートカルチャーの中で、どのような位置付けにあったのでしょうか?
アンジェロ バク:Gapは、自分が着ることで“特別な気分”にさせてくれた、初めてのブランドだったと思う。最初にGapの服をくれたのは叔母と叔父で、子どもの頃はホリデーや誕生日になるのが楽しみだった。なぜなら、必ずGapのアイテムがもらえるとわかっていたからね。中学1年の頃に着ていたボーダーのタートルネックは、本当に何度も繰り返し着ていたのを覚えているよ。
姉は80年代後半から90年代初頭にかけてのニューヨークのクラブキッズで、外出時の“ユニフォーム”のひとつがGapのアノラックだった。だからGapは、自分たちがどう自己表現するか、その一部として常に身近にあったブランドなんだ。
本コラボレーションは、GapのアーカイブとAwake NYのダウンタウン的な美学がうまく融合していると思います。制作において重視したインスピレーションやデザインの軸を教えてください。
今回のコレクションのムードボードは、自分なりに“コンテンポラリー・ノスタルジア”と呼べるものだった。特に考えていたのは、クラブがまだ音楽ジャンルで分断されていなかったハウスミュージックの時代のニューヨーク。DJがあらゆるジャンルをプレイし、異なるバックグラウンドを持つ人々が自然と交わっていた、あの空気感だ。
コレクションに登場するドット柄は、まさにその時代からの引用であり、チェックジャケットはGapのアーカイブに直接インスパイアされている。今の時代にフィットするモダンさを持ちながらも、当時のニューヨークカルチャーのスピリットやエネルギーを宿したピースにしたかった。
Supremeでの経験を経てAwake NYを立ち上げましたが、この10〜20年でニューヨークのストリートカルチャーはどのように変化したと感じていますか?
ニューヨークのストリートカルチャーは、よりグローバルになり、ファッション全体のエコシステムの中に深く組み込まれるようになったと思う。自分が始めた頃は、もっとローカルでコミュニティ主導、いわばDIY的で、フィジカルな場所に根ざしたものだった。
今はインターネットやソーシャルメディアによってアイデアの流通スピードが格段に上がり、ニューヨークは世界に影響を与えると同時に、世界からも影響を受けている。一方で、街自体も変化していて、長く居続けるクリエイターが減っているのも事実だ。だからこそ、いまこの場所で起きていることを支え、記録していくことがこれまで以上に重要になっている。
Awake NYは常に、リアルタイムでのニューヨークを映し出し、この街を形作る声やエネルギーを残していくことを大切にしてきた。
Awake NYはニューヨークの多様性とエネルギーを体現するブランドです。次世代にどのようなメッセージを伝えたいと考えていますか?
Gapが掲げている“ファッションやクリエイティビティを通じて世代間のギャップをつなぐ”というメッセージには、とても共感しているし、今回のキャンペーンでもそれをしっかり表現できたと思う。
スタイルや自己表現は誰にとっても開かれたものであるべきだし、すべての人のためのものだ。今は父親として、自分の息子にこのGapとのコラボレーションを着せて、その価値観を受け継いでいけることに大きな意味を感じている。それは一種の通過儀礼のようでもあり、同時にすべてがつながる“円環”のような瞬間でもあるんだ。
〈Gap〉x 〈Awake NY〉のコレクションは、2026年3月28日(土)より展開開始。『Gap新宿フラッグス店』『Gap心斎橋店』のほか公式オンラインストアでも販売される。



















