KEEN の Jasper Merko をどう履くか ── スタイリスト 山田陵太のスタイル
〈KEEN〉の新作 Jasper Merkoを、3人の表現者はどう履きこなすのか。第1回は、山田陵太が提案するグレーのワントーンスタイル
クライミングシューズとコンフォートシューズをハイブリッドした〈KEEN(キーン)〉の定番 Jasperを、よりミニマルかつ軽量に仕上げたJasper Merko。等高線から着想を得たロープロファイルのソールは、足元に独特の存在感を与えながら、素足に近い感覚をもたらす。クラシカルなアッパーと現代的なソール。その静かなコントラストが、この1足の個性を形づくっている。
そんなJasper Merkoを、山田陵太は自身のスタイルに引き寄せるように履きこなす。今回、彼が選んだのはグレーを基調としたワントーンの1足。デザイン性の強いトップスに、あえてヨレのあるスウェットを合わせ、全身を整えすぎない。さらに、シューレースは自身で別のものに替え、結び直して撮影に臨んだ。少しだけ抜けを残すことは、彼が普段のスタイリングでも大切にしているバランスのひとつと言える。
実際に足を通してみて印象に残ったのは、独特なソールの感覚だったという。厚いクッションに足を預けるのではなく、地面との距離を近く感じるような履き心地。そして、クラシックな印象を持つアッパーに対して、等高線を思わせる有機的なラインを描くソールが現代的な表情を加えている。スポーティやクラシックといった既存のカテゴリーだけでは語りきれないニュートラルさも、この1足の魅力だ。
色を抑え、トーンを揃える。そんなシンプルな操作だけでも、Jasper Merkoは自然と馴染みながら、足元には確かな輪郭を残す。ベーシックすぎず、奇抜すぎない。その曖昧さこそが、履く人それぞれのスタイルを受け止める余白なのかもしれない。
Jasper Merkoは、現在〈KEEN〉公式オンラインストアおよび〈KEEN〉直営店にて販売中。


