Jordan Brand が次世代モデル Air Jordan 41 を発表 ── Air Jordan シリーズの新たな幕開けを飾る上海ローンチイベントをレポート
バスケットボールシューズの未来を再定義する〈Jordan Brand〉の最新フラッグシップに迫る
〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉は2026年8月27日(木)、中国・上海にてバスケットボールの新時代を告げる次世代モデル Air Jordan 41(エア ジョーダン 41)を発表した。Air Jordan(エア ジョーダン)シリーズのシューズが中国でデビューを飾るのは、ブランド史上初の試みとなる。
Air Jordanシリーズ最新作となるAir Jordan 41は、同ブランドの伝統を受け継ぎつつ、バスケットボールフットウェアの新たな基準を提示する1足。マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)本人はもとより、〈Jordan Brand〉のプロおよび大学の選手、〈Nike〉のエリートユース バスケットボールリーグ(EYBL)の選手を含むさまざまなレベルのアスリートからのフィードバックをもとに設計され、より軽く反発性に優れたAir Jordanシルエットのデザインが誕生した。
〈Jordan Brand〉プレジデントのサラ・メンサ(Sarah Mensah)はこの新シルエットについて次のように話す。「Air Jordan 41は、Jordan Brandの今後の方向性を示すものです。卓越性を元にした歴史を受け継ぐモデルでありながら、カルチャーやプレースタイルによってゲームの未来を形づくるアスリートのために生まれました。このモデルは、アスリートのニーズに応える私たちのコミットメントを反映しており、大胆なデザイン、優れた機能性、そしてJordan Brandの独自の視点をもたらします。ただの新しいAir Jordanではなく、ジョーダンのパフォーマンスの新たな幕開けを伝えるものです」
Air Jordan 41の核となるのは、Air Jordanシリーズでは初採用となるナノプリントメッシュアッパー。軽量かつ通気性に優れたこのマテリアルにより、素早いカットやドライブ時に必要なホールド感とサポート力を提供。先進的なウーブン素材の構造は、軽量化に貢献すると同時にシューズ全体に必要な構造を的確に作り出し、アスリートが自信を持って正確かつスピーディーな動きを促す。また、アッパーのクロスハッチプリントは2方向に交差するラインで構成され、動きに合わせて多様な表情を見せるグラフィック表現を可能にしている。
ソールユニットには、足元の反発性を高めるフルレングスのZoom Strobel(ズーム ストロベル)、圧倒的な軽さとスピードを生むZoomX(ズームエックス)ミッドソール、そしてヒールには衝撃保護を強化するAir Zoom(エア ズーム)ユニットを搭載。ヒールにZoom Air バッグを追加したのは、マイケル・ジョーダンのディフェンスの重要性と常につま先に重心を置いて動くことの重要性に関する洞察に着想しており、そのクッション性により選手は前方への動きに備えた状態を維持することができる。
さらにカーボンファイバーとTPUシャンクが安定性をもたらし、フルレングスのHARTラバー製ヘリンボーントラクションパターンと連動することで、素早い方向転換を可能に。これらの機能が合わさってシューズの構造を現代化し、さまざまなバスケットボールプレーヤーに快適さとパフォーマンスを提供する。
デザイン面では従来のAir Jordanの伝統的なレザーをあえて採用せず、先進的な薄手テキスタイルとナノプリントで軽快な履き心地を構築。シューズ内部のテクノロジーを覗かせるTPUウィンドウは高性能車の造形を想起させ、左右非対称の履き口やメタリックなジャンプマンパーツがモダンな美学を惹き立てている。
また今作は“宝石”をテーマにしたカラー展開も魅力のひとつ。ローンチカラーの“ルビー”はシカゴ・ブルズ時代に成し遂げた伝説の3連覇を表現。今後はマイケル・ジョーダンの誕生石に着想した“アメジスト”や、母校ノースカロライナ大学へのオマージュを込めた“オパール”などが順次登場。それぞれのカラーには、マイケル・ジョーダンのマインドセットや個人的なシンボルが反映されている。
Air Jordan 41をサポートするアスリートのパオロ・バンケロ(Paolo Banchero)やステフォン・キャッスル(Stephon Castle)も、コート上での圧倒的な一体感と安定感に強い信頼を寄せている。
Air Jordan 41の気に入っている点は、足元を意識することなく、自分らしいプレーができることです。軽量で反発性に優れ、自分が思い描く通りに動くための自信を与えてくれます。最高レベルで競い合う中では、そのような細かな要素が大きな違いを生み出しますが、Air Jordan 41はそれに応えてくれます。
パオロ・バンケロ
Air Jordan 41は、私が目指すプレースタイルに合っています。攻守両面でゲームに影響を与えるプレーヤーのために作られています。各ポゼッションで信頼できるのは、素早い動きやコートとの一体感を感じながら、常に反応できる状態を保ってくれるからです。自信を持ってプレーできると、積極的に仕掛けることや、自分らしいプレーを発揮することに集中できます。
ステフォン・キャッスル
〈Jordan Brand〉の新章を切り開くAir Jordan 41は、10月下旬より〈Nike〉の公式サイト、『World of Flight Tokyo Shibuya』『World of Flight Osaka』および一部販売店にて発売予定。価格は29,700円(税込)となる。
Jordan Brand 初の上海ローンチイベント
上海のイベントでは〈Jordan Brand〉が世界各国のメディアを招き、次世代のパフォーマンスバスケットボールシューズとなるAir Jordan 41を紹介。ブランド、プロダクトクリエーション、アスリート陣から各分野のリーダーが一堂に会し、同モデルに込められたビジョンを共有した。
冒頭では、Jordan Global BasketballのGMを務めるンジ・ナマニ(Nji Nnamani)と、Jordan Streetwear, Greater ChinaのGMであるストレイ・シュー(Stray Xu)が挨拶。その後、〈Jordan Brand〉のバスケットボール&スポーツ担当 シニア クリエイティブ ディレクターのレオ・チャン(Leo Chang)と、Global Jordanのバスケットボール/プロモフットウェア部門でシニア ディレクターを務めるドナルド・ケルシー(Donald Kelsey)が登壇し、Air Jordan 41のデザインについてのディスカッションを実施。両氏は本モデルに搭載されたイノベーションや、アスリートから得られた知見、そしてパフォーマンスを追求した意図について説明した。
プログラムの終盤には、パオロ・バンケロとステフォン・キャッスルを迎えたアスリートパネルを実施。2人はこれからのバスケットボールの未来や、次世代のアスリートが最高のパフォーマンスを発揮するうえでAir Jordan 41が果たす役割について、それぞれの視点から語られた。
最後に、『Hypebeast』はAir Jordan 41のデザインを担当したレオ・チャンとドナルド・ケルシーにショートインタビューを敢行。今作に込められたイノベーションの真意に迫る。
Interview with Leo Chang and Donald Kelsey
Hypebeast:Air Jordan 41(以下、AJ41)を一言で表すなら、どのようなシューズですか?
ドナルド・ケルシー(以下、D)「Future Forward」。未来へ向かうシューズです。
AJ40からAJ41への最も大きな進化は?
レオ・チャン(以下、L)最大の進化のひとつは、AJ41に採用した新しいナノプリントメッシュアッパーです。
AJ40ではレザーをはじめ、さまざまな素材を多く使用していました。そこからさらに進化させて、より軽く、より柔らかく、より通気性を高めながら、パフォーマンスに必要なホールド性もしっかり維持するにはどうすればいいかを考えました。
また、「Future Forward」という考え方を、見た目だけではなく、実際に履いたときの感覚や動きにも表現したいと考えました。その結果生まれたこの新素材こそが、AJ41を手にとって最も大きく変わったと感じてもらえる部分のひとつだと思います。
なぜ「スピード(Speed)」をAJ41の中心的なコンセプトにしたのでしょうか?
L:現代のバスケットボールを見れば分かるように、ゲームそのものがどんどん速くなっています。選手たちは常に、一瞬でも速く反応して相手より優位に立つことを求めています。だから、現代のバスケットボールにとってスピードは非常に重要です。
スピードというとオフェンスのことを考えがちですが、ディフェンスにおけるスピードも同じくらい重要です。相手の攻撃を予測し、ディフェンスによって相手のオフェンスそのものを変えることができるからです。マイケル・ジョーダンも、ディフェンスでは相手を待つのではなく「react=反応する」というアプローチを取っていました。AJ41では、そうしたディフェンス時のスピードも高められるようにしています。
例えば、カットや方向転換の際に余計な横滑りで時間を奪われないためのサポート構造や、フルレングスのZoom Strobelに加えて、ヒール部分にもZoom Airを配置しています。これによって、選手が後ろに沈み込むのではなく、より前足部に重心を置き、次の動きにすぐ反応できる状態を保ちやすくしているのです。
また、トラクション性能も非常に重視しています。アウトソールには多方向に対応するパターンを採用し、それをセグメント化することで、足の動きに合わせてしっかり曲がり、柔軟に動けるようにしています。加えて、新しいラバー素材(HART ラバー 2.0)によって耐久性も向上しています。見た目にも宝石のような仕上げが可能になりました。
アスリートからのフィードバックによって、AJ41のデザインを大きく変更した部分はありますか?
D:あります。初期デザインのいくつかは、カラー部分にカフのような構造を設けていました。それが開発のスタート地点のひとつでした。
当初は従来とは違う方法でカフを作りながら、十分な可動域も確保できないかと考えていました。ただ、男女両方のアスリートと実際にテストを進めていく中で、完全にプレーの邪魔にならない状態にはできないことが分かりました。
アスリートたちからは、「試合中に気になったり、履き直したり、調整したりしなければならないものは、シューズにあってはいけない」と言われていました。そこでカフをやめ、AJ40よりもさらにカラーを低くすることにしました。箱から取り出した瞬間から即座にプレーでき、履きやすく、フィットしやすく、それでいてアスリートが求めるロックダウンを実現することを優先しました。
開発を通して最も重要だったのは、常にアスリートのフィードバックを最優先すること。見た目だけを理由に何かを採用することはありませんでした。
次世代のアスリートには、AJ41を履いてどんな体験をしてほしいですか?
D:プロレベルの新しい世代のアスリートたちが自ら開発プロセスに参加し、実際にフィードバックをくれました。彼らがこのシューズにワクワクしてくれているのは、スタイリングやイノベーション、快適性を含めて、自分たち自身が開発に関わったものだからだと思います。
今では、プロだけでなく大学、高校の選手たちとも同じようなフィードバックや会話を重ねています。私たちが望んでいるのは、アスリートがこのシューズを履くことを誇りに思ってくれることです。アメリカだけではなく、アジアやヨーロッパを含め、世界中のバスケットボールコートでAJ41が履かれている光景を見たいですね。