UGG®︎ x Willy Chavarria が描く、柔らかなアウトローの肖像 | Interivews
バイカーカルチャーの無骨さと〈UGG®︎〉ならではの温もりが交差する初のコラボレーション。その背景をデザイナー ウィリー・チャバリアに訊く
UGG®︎ x Willy Chavarria が描く、柔らかなアウトローの肖像 | Interivews
バイカーカルチャーの無骨さと〈UGG®︎〉ならではの温もりが交差する初のコラボレーション。その背景をデザイナー ウィリー・チャバリアに訊く
“アウトロー”という言葉から、何を思い浮かべるだろうか。
社会の規範に従わず、自らの信念を貫く者。あるいは、レザーを身にまとい、モーターサイクルを駆る反逆者。そこには力強さや自由への憧れがある一方、荒々しく、近寄りがたいイメージもつきまとう。
しかし、デザイナーのウィリー・チャバリア(Willy Chavarria)が捉えるアウトローは、ただ強いだけの存在ではない。社会から押し付けられる“正しさ”に抗いながら、他者への優しさや愛を失わない人物。その思想が、〈UGG(アグ)〉との初となるコラボレーションによってかたちになった。
〈UGG®︎〉と〈Willy Chavarria(ウィリー・チャバリア)〉。包み込むような履き心地と温もりを象徴する前者に対し、後者はチカーノ(メキシコ系アメリカ人としての文化的アイデンティティ)としてのルーツを背景に、力強いシルエットと社会的・文化的なメッセージを提示してきた。一見すると対極にある両者だが、今回のコレクションでは、“強さと柔らかさ”“反骨心と優しさ”“力強さと親しみやすさ”というコントラストが、ひとつの世界観として融合している。
ラインアップの中心となるのは、バイカーカルチャーから着想を得た5型のフットウェアだ。モールデッド仕様のトゥキャップとヒール、保護用のシンガードを備えたUGG Willy Chavarria Guard Boot(14万800円)を筆頭に、クラシックなバイカーブーツと〈UGG®︎〉が1999年に発売した“Birch Collection”を再解釈したUGG Willy Chavarria Biker Boot(88,000円)とUGG Willy Chavarria Relaxed Boot(79,200円)、人気モデルを洗練されたレザー仕様へと進化させたUGG Willy Chavarria Otzo Clog(44,000円)、ホテルスリッパのリラックス感を再構築したUGG Hotel Chavarria Slipper(33,000円)が並ぶ。
いずれも上質なフルグレインレザーによる無骨な表情と、〈UGG®︎〉を象徴するシープスキンの柔らかな履き心地を併せ持つ。さらに、“Let’s UGG It Out”のグラフィックを配したUGG Willy Chavarria Hug It Tee(17,600円)と、ウィリー・チャバリアのインシグニアを刺繍したUGG Willy Chavarria Sock(5,500円)も登場する。
キャンペーン“UGG and KISSES”では、ウィリー自身のメキシコ系アメリカ人としてのルーツを軸に、1990年代のシットコム『Married… with Children』をラテン系の視点から再解釈。キャストには、ダニー・トレホ(Danny Trejo)、エヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)、ベッキー・G(Becky G)、イヴァン・コルネホ(Ivan Cornejo)を迎え、愛やレジリエンス、家族とコミュニティの絆を描き出した。ラストシーンには、ウィリー本人も遊び心あふれるカメオ出演を果たしている。
「これは、あなたの中に眠る“アウトロー”へ贈る、私からのラブレターです」とウィリーは語る。
相反するように見える強さと優しさは、なぜ自然に共存できたのか。そして、彼にとってアウトローとはどのような存在なのか。今回のコラボレーションに込めた思想を紐解くべく、『Hypebeast Japan』はウィリー・チャバリアに5つの質問を投げかけた。
Hypebeast:UGGといえば、柔らかさや快適さを思い浮かべる人が多いと思います。一方、Willy Chavarriaのクリエーションは、その力強さや反骨精神で知られています。一見すると対照的な両者が、自然に融合できると感じたのはなぜでしょうか?
ウィリー・チャバリア:あらゆる物事にはさまざまな側面があるので、文脈によっては必ずしも相反する概念ではありません。私たちにとって、柔らかさを通じて強さを表現することもできますし、優しさを持った反逆者でいることもできます。
パリで発表したコレクションの核にあるのは、団結することで抵抗する喜びです。その精神は、UGGとのコラボレーションにも受け継がれています。正しい理由から社会の規範に異を唱えているのであれば、反骨精神を持つ人は、同時に優しい魂の持ち主でもあり得るのです。
今回のコレクションは、バイカーカルチャーから着想を得ていますね。Guard BootやBiker Bootといったアイテムに込めたストーリーや、デザイン哲学について教えてください。
Guard BootとBiker Bootは、機能性とスタイルの両面に目を向けてデザインしました。Guard Bootは、成型されたトゥキャップと保護用のシンガードを備えた、優れたワークスタイルの1足です。一方のBiker Bootは、クラシックなバイカーブーツから着想を得ています。どちらも、実用性を求めて履く人々を念頭に置きながら、Willy ChavarriaとUGG、それぞれのデザインコードを通して再解釈しました。
クリエーションには、メキシコ系アメリカ人としてのルーツや、ウィリー・チャバリアさんを形作ったコミュニティの存在が常に反映されています。今回のUGGとのコラボレーションでは、そうした文化的アイデンティティをどのように表現しましたか?
キャンペーンフィルムでは、1990年代に人気を博したテレビドラマ『Married… with Children』を、ラテン系の視点から再解釈しています。Willy Chavarriaというブランドの根底にあるのは、すべての人が尊厳を持って生きる権利があるという信念です。そして、私たちと同じような背景を持つ人々に対して、自分たちにもメインストリームのカルチャーやラグジュアリーの世界に居場所があるのだと伝えたいと考えています。
今回のキャストとは、共通するルーツがあります。ラティーノとチカーノの双方を代表する顔ぶれがそろいました。ダニー・トレホ、エヴァ・ロンゴリア、ベッキー・G、イヴァン・コルネホは、いずれも柔らかさと強さという対照的な要素を体現しており、これ以上ふさわしいキャストは考えられませんでした。
私たちは美しく多様なディアスポラの一部だからこそ、幅広い声を伝えることが重要でした。背景として描かれる風景も、私たちと同じようなルーツを持つ多くの人にとって見覚えのあるものであり、幼い頃に過ごした家庭の温かさや混沌を思い起こさせるはずです。このキャンペーンは、人々を結びつける絆や伝統、日常のささやかな瞬間に敬意を表すものです。同時に、コミュニティにとって欠かすことのできない愛やレジリエンス、世代を超えて受け継がれるつながりを讃えています。
繰り返しになりますが、Willy Chavarriaのクリエーションには、常に力強い社会的・文化的なメッセージが込められています。UGGのように世界的な知名度を持つブランドとの協業は、そうしたメッセージを広く伝えるうえで、どのような役割を果たすと考えていますか?
私たちは常に、新しいオーディエンスへリーチする方法を模索しています。特に、団結にまつわるメッセージを広く届けたいと考えています。パリ・ファッションウィークのランウェイでこのコラボレーションを初めて予告して以来、双方のブランドのファンがどのように反応し、交流しているのかを見るのは、とても興味深い経験でした。
UGGは確固たる存在感を持つブランドです。また、人々やコミュニティ、環境に対して自社が与える影響について、責任と透明性を重視する姿勢は、私たちの価値観とも強く一致しています。このコラボレーションは、デザインと理念が美しく結びついたものになりました。世界中の人々がこのカプセルコレクションとキャンペーンに触れ、これまであまり接する機会のなかったコミュニティの視点を通じて、その物語を体験してくれることを楽しみにしています。
コレクションのマニフェストでは、今回のプロジェクトを「あなたの内なるアウトローへ捧げるラブレター」と表現しています。あなたにとって“アウトロー”とはどのような存在ですか。また、このコレクションを身に着けた人に、どのような気持ちになってほしいですか?
このキャンペーンにおける“アウトロー”とは、ひとつの姿勢であり、生き方そのものを表しています。アメリカのアウトロー・モーターサイクル・カルチャーはカリフォルニアで生まれ、チカーノ文化における非常に特徴的な自己表現のひとつとなっています。私が育った環境には、いつもバイカーたちが身近にいました。彼らが放つ力強さや自信に、私は憧れていたのです。
アウトローや反逆者とは、社会から押し付けられる“正しさ”を拒み、自らの信念を揺るぎなく貫く人々です。このコレクションを身に着けることで、バイクに乗る彼らのように、力強く自由な気持ちになってもらいたいと思っています。
〈UGG®︎〉x〈Willy Chavarria〉による初のコラボレーションは、2026年9月10日(木)より『UGG Tokyo Flagship Store』『UGG 銀座松屋通り』『UGG 大阪店』および公式オンラインストアで発売。一部商品は『GR8』『NUBIAN』『RESTIR』でも展開される。
UGG Willy Chavarria Guard Boot(14万800円)
UGG Willy Chavarria Biker Boot(88,000円)
UGG Willy Chavarria Relaxed Boot(79,200円)
UGG Willy Chavarria Otzo Clog(44,000円)
UGG Hotel Chavarria Slipper(33,000円)
UGG Willy Chavarria Hug It Tee(17,600円)
UGG Willy Chavarria Sock(5,500円)
※本文中の価格は全て税込



















