盛り上がりを見せるアイルランドの新世代ギターバンド Cardinals | Interviews
「SUMMER SONIC 2026」で初来日する注目のバンドを『Hypebeast Japan』が独占取材
アイルランド・コークを拠点とする新鋭ギターバンド Cardinals(カーディナルズ)が「SUMMER SONIC 2026」で日本初上陸を果たす。8月14日(金)に東京、8月15日(土)に大阪のMOUNTAIN STAGEに登場する予定だ。
メンバー構成はフロントマンでギタリストのユアン・マニング(Euan Manning)、実の兄でありアコーディオン奏者のフィン・マニング(Finn Manning)、従兄弟でありドラマーのダラー・マニング(Darragh Manning)、そして地元の幼馴染であるギタリストのオスカー・グディノヴィック(Oskar Gudinovic)とベーシストのアーロン・ハーレー(Aaron Hurley)の5人組。
今回はサマソニ直前に『Hypebeast Japan』が独占でオスカーにメールインタビューを実施。飾らない言葉の端々に、Cardinalsの音楽そのものが持つ誠実さが滲む。
Hypebeast:まずは基本的なことから聞かせてください。日本語でショウジョウコウカンチョウと呼ばれる鳥の名前がバンド名になっているようですが、その由来を教えてください。
オスカー:メンバーの何人かはバードウォッチングが趣味なんです。練習の合間の休憩中に「一番見てみたい鳥は?」という話になって。みんなの答えがカーディナル(ショウジョウコウカンチョウ)だったからなんです。
兄弟、従兄弟、幼馴染でメンバーが構成されていますが、どういう経緯でこの形になったのでしょうか?
最初からバンドメンバーを家族的な繋がりで構成したかったわけではないんです。スタートは僕、ユアン、アーロン3人が中学時代にユアンの部屋で演奏していたところからでした。ダラーとは、練習に向かうバスの中で出会ったんですが、実は彼がマニング家の失われた従兄弟だったんです。フィンはそれまでバンドのマネージメントをしていたんですが、ダラーが正式メンバーになったのを見て、弟やいとことの距離を縮めたいと思って加入しました。当時はみんな暇で無職だったので、結果的にたくさんの時間を練習と曲作りに費やすことになりましたね。
これまでの音楽キャリアの中で1番のターニングポイントは?
やっぱりツアー用にバンを借りたことですね。最初の2年間のツアーは、全部公共交通機関だけでやっていたので。
地元のキンセールではなく、心の故郷だと発言しているアイルランドのコークという街について、Cardinalsにとってどんな街なのかを教えてください。
コークという街は、僕らにロマンを膨らませたり実験したりする余地を与えてくれたし、10代という自由がどうしても必要な時期に、その自由を与えてくれた場所でもあります。「初めて」の経験の多くをこの街で過ごしてきましたし、The Altered Hours、Pebbledash、Rua Rí、エレーヌ・ハウリー(Elaine Howley)といった素晴らしいバンドやアーティストたちと並んで、自分たちの居場所を築いてきました。僕らの作品の多くは、一見そうは見えないかもしれませんが、この街や、街にいる人々、そして自分たちより前の世代のコーク出身バンドたちが残してきた功績にインスパイアされています。
アイルランドから様々なバンドが台頭し、いまシーンとして盛り上がっている印象ですが、そういった同国の他のバンドと違う点をあえて自らあげるとしたら何になりますか?
それは難しい質問ですね。バンドのメインの楽器としてアコーディオンがあることが、1番わかりやすい違いだとは思います。ただ、それが決定的に僕らを特別にしているわけではないかもしれません。あと、アルバムを作るときに、先にアルバムのアートワークを決めて、その絵からインスピレーションを受けて曲を書いていったんです。これは普通のバンドのやり方とは違うと人から言われることが多いですね。
Cardinalsのロックが形になるまでの過程で、何からの影響が最も強いと自身で感じていますか?
強いて言えば、今のところケヴィン・バリー(Kevin Barry)やフラン・オブライエン(Flann O’Brien)といった作家、そしてThe PoguesやIceageといったバンドが、僕らみんなに共通するインスピレーション源になっていると思います。
一番大切にしている精神は?
バンドとして、そして1人の人間として、誠実さとまとまりを保ち続けることです。
拠点とするコークという街のお気に入りの場所を教えてください。
リハーサルスペースです。コークで数少ないちゃんとしたリハーサルスペースの一つが、街の北側にあって、地元からコークに引っ越すのは自然な流れでした。もう何年もそこに通っていて、いろんなバンドが結成されたり、解散したり、僕らと一緒に成長していくのを見てきたので、特別な場所になっています。ツアー中はなかなか曲を書けないので、ある意味コークという街そのものが、僕らにとっての創作の場になっているんです。
昨年に続いてヨーロッパツアーをしてきて、感じたことを教えてください。
すごく良い経験でした。音楽を聴きに来てくれる人が増えたし、見覚えのある顔がまた戻ってきてくれるのも、いつも嬉しいことです。今回は前回より天気が暖かかったのも心地よかったですね、街によっては寒くてどんよりした空気の方が似合う場所もあるんですが。1番大きく変わったこととしては、今回のツアーにダラーがいなかったことです。残念ながら、ツアー序盤で彼が手首を骨折してしまって。
今回が初来日ですが日本でどんな経験をしたいですか?
日本はバンドとして1番訪れたかった場所なんです。だから、世界最高峰の日本料理を思う存分楽しむこと、新しい場所でライブをすること、街それぞれの魅力を探ることを本当に楽しみにしています。現地の音楽を聴けたら嬉しいし、できればFishmansのレコードを手に入れたいなとも思っています。それと、素敵なファンのみんなに会えるのも待ちきれません!
Cardinals(カーディナルズ)
アイルランド・コークを拠点に活動する5人組バンド。フロントマンのユアン・マニング(Euan Manning)と、兄弟でバンドメイトのフィン・マニング(Finn Manning)、いとこのダラー・マニング(Darragh Manning)、幼なじみのオスカー・グディノヴィック(Oskar Gudinovic)とベーシストのアーロン・ハーレー(Aaron Hurley)という血縁と友情によってメンバーが編成されている。ロンドン発のインディペンデントマガジン『So Young Magazine』から派生したインディーレーベル「So Young Records」からリリースされたデビューアルバム『Masquerade』を引っさげ、「SUMMER SONIC 2026」で日本初上陸を果たす。同国出身で、勢いを増すFontaines D.C.にも支持されるなど、いまアイルランドから世界的に最も注目されているギターバンドのひとつ。




















