Richemont が LVMH による買収の噂を否定

スイスを拠点とする企業グループ「Richemont（リシュモン）」は5月12日（現地時間）、今年の第1四半期の業績を発表。その決算報告会に電話会見という形で参加した同グループの会長 Johann Rupert（ヨハン・ルパート）は、「LVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）」が同社の買収を計画しているという噂を否定した。

「Richemont」の3月期通期の営業利益は34％増の55億4,000万ドル（約7,570億円）、利益率は25.2％を達成し、アナリストの予想を大きく上回る結果に。売上高は為替変動の影響を除くベースで22％増加し、アジア太平洋や欧州、米国での販売が伸びた。また、中国での売り上げが大幅に回復し、特に宝飾品/時計分野が好調だったという。これを受けて、同社の株価は5％以上も上昇し、最高値を付けた。

Rupert会長は経済の変動や政治的な不確実性に触れながらも、「Richemont」は着実に前進しているとコメント。そしてその後、あの噂についても言及。彼曰く、「LVMH」から〈Cartier（カルティエ）〉やその他の傘下ブランドの買収について、直接の打診は受けていないという。また、「Kering（ケリング）」と提携するのでは、という噂についても一蹴した。