KINDRED ── 音楽を起点に広がるロンドン発のクリエイティブコミュニティ | Interviews
ロンドンの音楽シーン、その内側にあるもの
非合法・無許可のラジオ局、いわゆる「パイレーツラジオ」の文化が根付き、ジャングル、ガラージ、グライム、ダブステップなど、独自の音楽文化を育んできたロンドン。
そんなロンドンの一角で、ラジオ、レコード、出版物、イベントを横断しながら独自の活動を続けているのが『KINDRED(キンドレッド)』だ。単なるレコードショップやラジオ局という枠には収まらず、毎週のラジオ配信をはじめ、アーティストやレーベルとのコラボレーション、イベントの開催、オリジナルマーチの制作など、音楽を起点にさまざまなカルチャーをつなぐ場として存在感を放っている。その背景にあるのは、ジャンルやキャリアにとらわれず、自分たちが信じる音楽や表現を丁寧にキュレーションする姿勢。そして、フィジカルな作品や人との直接的な出会いを大切にしながら、少しずつ広がってきたコミュニティだ。
今回『Hypebeast Japan』は、そんな『KINDRED』の創設メンバーであるジョジョ(Jojo)、スカーレット(Scarlet)、ノア(Noah)、ルイス(Louis)の4人にインタビューを敢行。『KINDRED』が生まれた背景から、ロンドンの音楽シーン、ラジオやレコードに対する彼らの考え、そして日本とのつながりまで、その活動を形作る思想を紐解いた。
彼らの言葉から浮かび上がったのは、明確なルールや目的から生まれたコミュニティではなく、音楽を通じた出会いや信頼関係の積み重ねによって、自然と形を変えながら広がってきた『KINDRED』という場所の姿だった。ローカルなラジオ局から始まった小さな活動は、いまや国境を越えて新たな人や表現を結びつけている。ロンドンから世界へと広がり続ける、その現在地とこれからに迫る。
“未完成”だった空間に少しずつ人が集まり、アイデアやコミュニティが育っていくなかで、KINDREDも自然と進化してきました
Hypebeast:まずは自己紹介と、それぞれKINDREDで担当していることを教えてください。
Jojo(以下:J):僕はKINDREDの共同創設者のJojoです。主にレコードや音楽のキュレーションを担当しています。
Scarlet(以下:S):私も共同創設者の一人です。明確に役割が分かれているわけではありませんが、コラボレーションの企画やスペースの運営、ブックキュレーションなどを中心に、さまざまな業務に携わっています。
Noah(以下:N):Noahです。主にオーディオ周りを担当しています。ラジオやストリーミングで公開する音源の編集から、SoundCloudやMixcloudへの公開に向けた準備まで、音に関する部分を幅広く見ています。
Louis(以下:L):Louisです。僕も共同創設者の一人です。KINDREDでは固定された役割があるわけではありませんが、主に映像制作を担当しています。そのほか、アーティストやレーベルとのコラボレーションなど、外部とのプロジェクトにも関わっています。
KINDREDを立ち上げる以前は、それぞれどのような活動をしていたのでしょうか?
L:KINDREDは本当にひょんなきっかけで始まったプロジェクトでした。それが始まるまでは、それぞれアルバイトや単発の仕事をしたりしていましたね。
S:立ち上げた当時、私たちは全員20代でした。他の仕事をしながら、この活動を並行して続けていたんです。音楽やアートに関わる現場で経験を積んでいたメンバーもいましたが、KINDREDは多くのメンバーにとって初めて本格的に取り組むプロジェクトでした。現在も全員が音楽やデザイン、アートなど、KINDREDと地続きの仕事をしています。ただ、KINDRED自体は誰にとってもフルタイムの仕事ではなく、それぞれの活動と並行しながら運営を続けています。
みなさんが音楽やレコードに惹かれるようになったきっかけを教えてください。
J:僕の場合は、兄の存在が大きかったですね。兄たちが聴いていた音楽や、両親が家で流していた音楽を自然と聴いて育ちました。子どもの頃は兄のパソコンから音楽を勝手にコピーして聴いていたくらいで(笑)。新しい音楽との出会いは、いつも家族を通してでした。
S:私たちはみんな、音楽が身近にある家庭で育ったと思います。16歳くらいになるとロンドン中のライブイベントへ行くようになって、その頃はサブトラクト(Subtract)やディスクロージャー(Disclosure)、ルディメンタル(Rudimental)といったUKのエレクトロニック・ミュージックやダンスミュージックがすごく盛り上がっていました。彼らのライブに行くなどして、そうしたシーンをリアルタイムで体験できたことは、自分にとって音楽との向き合い方を大きく広げるきっかけになりました。
N:父が昔からハウス・ミュージックのレコードを集めていました。また、両親はホームパーティーではDJをしたり、自分たちのミックスを録音したりしていました。その影響で自然とDJやミックスに興味を持つようになって。その後、16〜17歳くらいの頃にJojoと一緒にDJを始めて、テクノをはじめ、さまざまなジャンルを掘り下げながらプレイするようになりました。
L:僕も皆と似たような境遇で…。音楽好きの家庭で育ちました。小規模のフェスやライブによく行っていたような両親の元に生まれたので、音楽を好きになる以外の選択肢はありませんでした。
皆さんは幼少期からの友人であると伺っています。
S:そうなんです、みんな11歳の頃からの友達で。
J:皆同じ中学校に通っていて、同学年でした。
S:私たちが13、14歳ぐらいの時に皆で撮った写真があります。いつも皆で話すんですが、このことは私たちにとってすごく大切なことなんです。お互いのことをとても長く知っているからこそ、このプロジェクトはその友情の上で成立しているんですよね。
改めて、KINDREDとはどのような場所なのでしょうか。
S:KINDREDは、レコードや書籍、Tシャツ、アーティストが制作したオブジェクトなどを扱うスペースです。毎週火曜日にはお店の窓際においてあるDJブースから6時間にわたってラジオ配信を行っていて、その日は音楽を聴きに立ち寄ってくれる人も多いですね。もちろんレコードや本を探しに来る人もいますが、それだけではなく、誰でも気軽に立ち寄って時間を過ごせる場所でありたいと思っています。いわゆるレコードショップというよりは、ショップとコミュニティスペースが融合したような存在ですね。
KINDREDは、どのような経緯で生まれたのでしょうか?
J:振り返ると、最初から綿密な計画があったわけではありません。本当に自然な流れの中で生まれたプロジェクトだったと思います。私たちは以前からDJをしていて、「いつかラジオステーションを始めたい」という話は何年も前からしていました。そして実際に準備を進める段階で、ターンテーブルを購入しに行ったところ、その売り手がレコードコレクションも手放そうとしていたんです。その場で「このレコードも買って、せっかくだからショップも始めよう」と決めました。本当に偶然が重なって生まれた場所なんです。
S:KINDREDを始めた当時、私たちが好きなものが一つの場所に集まっているような空間は、ロンドンにもまだ多くありませんでした。レコードや書籍があり、音楽を軸に人が自然と集まるような場所です。私たちは、ラジオ配信のようなデジタルな活動と同じくらい、音楽にまつわるフィジカルな体験も大切にしたいと考えています。実際にレコードや本を手に取り、人と会話を交わし、新しい作品に出会う。そうした体験はオンラインだけでは生まれません。また、この場所はクリエイターにとってのプラットフォームでもあります。ラジオに出演したDJが自身のレコードを販売したり、本を制作しているクリエイターが作品を並べたりと、それぞれの活動を紹介できる場として機能しています。私たちにとってラジオは、KINDREDというコミュニティを外へ向けて発信する入り口です。一方で、レコードや書籍は、人がこの空間を訪れるきっかけになるもの。その両方があることで、KINDREDというコミュニティが自然と育まれていくのだと思います。
N:もともと僕たちの間には、「いつかラジオステーションを始めたい」という共通の思いがありました。それと同時に、音楽やカルチャーを軸に、人やアイデアが自然と集まるコミュニティのような場所をつくりたいという気持ちもずっとあったんです。そうした構想を温めていた中で、KINDREDはJojoやScarletが話していたように、本当に偶然が重なりながら形になっていきました。ちょうど立ち上げの時期はパンデミックの最中で、一度は計画を止めざるを得ない状況にもなりました。それでも2020年の夏、規制が少し緩和されたタイミングでようやく活動をスタートさせることができたんです。当時の配信映像を見返すと、今とはまったく違います。カメラの位置もレイアウトも現在とは異なり、すべてが手探りの状態でした。でも、その“未完成”だった空間に少しずつ人が集まり、アイデアやコミュニティが育っていくなかで、KINDREDも自然と進化してきました。ラジオの運営方法も、空間の使い方も、以前よりずっと洗練されています。KINDREDは最初から完成された場所だったわけではありません。コミュニティとともに少しずつ形を変えながら、今もなお進化を続けているプロジェクトなんです。
KINDREDを立ち上げた2020年当時、ロンドンの音楽シーンをどのように見ていましたか?
L:私たちが17歳くらいの頃は、インターネットラジオがすごく面白い時代でした。Radar RadioやNTSが勢いを増していて、ラジオというメディアそのものに新しい可能性を感じていたんです。だから、自分たちもいつかそういう場所をつくりたいという思いは自然と生まれていました。私は大学時代をシェフィールドで過ごしていたのですが、そこでは毎週同じクラブに通い、いつも同じ顔ぶれに会えるようなコミュニティがありました。音楽を通じて人と人がつながる、その感覚がすごく好きだったんです。ロンドンへ戻ってきたとき、そうした居場所のような空間が自分には少し足りないと感じていました。KINDREDは、私にとってその感覚をロンドンでも実現するための場所でもあったんです。
2020年というタイミングでスタートしたことは、KINDREDにどのような影響を与えましたか?
N:振り返ってみると、あのタイミングでオープンしたことは結果的に大きな意味があったと思います。もちろん、それを狙っていたわけではありません。パンデミックによるロックダウンの合間という時期だったこともあり、多くの人がオンラインで過ごす時間が増え、ラジオやストリーミングコンテンツへの関心もこれまで以上に高まっていました。そうした流れは、KINDREDの成長を後押ししてくれたと思います。立ち上げ当初は100人ほどだったフォロワーも、数か月で数千人規模まで増え、活動は想像以上のスピードで広がっていきました。今振り返ると、時代の流れとKINDREDが目指していたことが、自然と重なったタイミングだったのだと思います。
KINDREDを立ち上げる上で、当時はどのような課題がありましたか?
L:やはり一番大きかったのは、COVID-19の影響です。立ち上げの準備を進めていた頃は、誰も自由に活動できない状況でしたし、「何ができて、何ができないのか」を電話で確認しながら、手探りで準備を進めていました。先の見えない状況ではありましたが、それでも自分たちはこの場所をつくることを諦めたくなかった。
S:一方で、規制が緩和されてオープンできるようになると、人々の反応は想像以上でした。長い自粛期間を経て、多くの人が「誰かと会いたい」「外へ出たい」と感じていたタイミングでもあったので、毎週火曜日になると40人近くが店の前に集まり、音楽を聴きながら自然と交流が生まれていました。KINDREDは、パンデミックによって孤立していた人たちが再びつながるきっかけになった場所でもあります。ここで出会った人たちが、その後一緒に音楽を制作したり、アルバムを完成させたり、新しいプロジェクトを立ち上げたりする姿を数多く見てきました。そうした経験を通して改めて感じたのは、人が偶然出会えるフィジカルな場所の価値です。オンラインでは生まれにくい関係性が、この空間では自然と育まれていきました。また、実店舗を持っていることで活動の幅も大きく広がっています。これまでにも展示会を開催したり、レーベルによるアルバムローンチやポップアップイベントの会場として活用したりと、その時々に合わせて柔軟に空間の使い方を変えてきました。一つの用途に限定しないからこそ、訪れるたびに新しい発見があり、常にフレッシュなエネルギーが生まれる。それもKINDREDという場所の魅力の一つだと思っています。
KINDREDという名前には、どのような由来があるのでしょうか?
S:最初から深い意味を込めて付けた名前ではありませんでした。このスペースを始める以前、私たちは“KINDRED”という名前で不定期にパーティーを開催していて、その頃から使っていた名前なんです。当時は候補をいくつも挙げながら、曲名やさまざまな言葉を見返しては、「これがいいんじゃないか」と話し合い、最終的にKINDREDという名前を選びました。
J:振り返ってみると、自分たちがこの名前に追いついてきたような感覚があります。“KINDRED Spirits”には、「価値観や感性を共有する仲間」という意味がありますが、正直なところ、最初はそこまで意識していたわけではありません。でも、この場所を通して多くの人が出会い、音楽やカルチャーをきっかけに新しいコミュニティが生まれていく様子を見てきた今では、KINDREDという名前は僕たちの活動そのものを表しているように感じています。最初は何気なく選んだ名前でしたが、この場所とコミュニティが育っていくなかで、言葉そのものにも少しずつ意味が宿っていったんです。
KINDREDでは、どのようなレコードやカセットテープをセレクトしているのでしょうか?
J:ラインアップは本当に幅広いですね。ショップを始めた当初は、プロデューサーのビアトリス・ディロン(Beatrice Dillon)が所有していたレコードコレクションを譲り受けたことからスタートしました。最初に並んでいたのは中古盤が中心で、実験音楽やアンビエントなど、比較的実験的な作品が多かったですね。そこからショップの規模が大きくなるにつれて、ディストリビューターを通じて新品のレコードも扱うようになりました。現在は新品と中古盤の両方を取り扱いながら、ジャンルも幅広くセレクトしています。中心にあるのは、KINDREDのラジオでも多く流れているエレクトロニック・ミュージックです。ハウスやテクノ、ジャングル、UKガラージといったダンスミュージックを軸にしつつ、オープン当初から大切にしてきたアンビエントやエクスペリメンタル・ミュージックも変わらずラインアップに加えています。
N:KINDREDに並んでいるものの多くは、自分たちが実際に関わっているコミュニティから生まれた作品です。レコードだけでなく、カセットテープやZINE、アートオブジェクトなども、友人や身近なクリエイターが制作したものが数多く並んでいます。Instagramで作品をシェアすることは簡単ですが、実際に手に取れる場所をつくり、その作品を紹介できることには、また違った価値があると思っています。作品そのものだけでなく、それを生み出した人まで含めてサポートしていくことが、KINDREDらしいキュレーションだと考えています。
J:KINDREDを始めてから、僕たち自身もそれぞれレーベルを立ち上げました。僕をはじめ、NoahやScarletもそれぞれ独自のレーベルを運営しています。だからこそ、作品を発表する側の視点も持ちながら、この場所を運営できているのかもしれません。KINDREDはレコードを販売するショップであると同時に、新しい音楽やクリエイターが生まれ、育っていくプラットフォームでもあるんです。
セレクトするうえで、大切にしていることはありますか?
J:KINDREDの雰囲気にマッチするものを選ぶようにしています。毎週のラジオで流れているものと同じテイストの音楽であることを意識していますね。
S:私たちは、自分たちの感覚を信頼しています。本当に良いと思えるもの、自分たちが好きだと思えるものだけを並べる。その積み重ねがKINDREDらしさにつながっていると思います。KINDREDはレコードショップであると同時に、クリエイターが作品を発表し、人と人がつながるプラットフォームでもあるんです。そこに並ぶ一つひとつの作品は、私たち自身の価値観やコミュニティを映し出す存在でもあります。
KINDREDは単なるレコードショップではなく、コミュニティスペースとしても機能しているように感じます。どのようなコミュニティを築いていきたいと考えていますか?
N:アーティストを単なる“コンテンツ”としてではなく、一人のクリエイターとして評価できるコミュニティをつくりたいと思っています。KINDREDは、ミュージシャンやアーティスト、リスナーが出会い、アイデアを交換し、それぞれの活動を支え合える場所です。それも一時的な関係ではなく、長い時間をかけて続いていく、純粋なつながりであることを大切にしています。僕たちはもともと小さな活動からスタートしたからこそ、完璧さを求めるのではなく、まずは実験してみることを大切にできた。そうした姿勢を、これからもこの場所に残していきたいと思っています。
近年は若い世代の間でもヴァイナルを手に取る人が増えています。この動きをどのように見ていますか?
S:時間の記憶を残す“モノ”を所有することには、今でも価値があると思っています。レコードは、単に音楽を聴くためのメディアというだけではなく、その時代や瞬間を記録するものにもなり得る。だからこそ、フィジカルな作品を手元に置くことには意味があると思います。一方で、近年はヴァイナルの制作・購入コストが上がっていることもあり、カセットテープで作品をリリースする動きが再び増えているのも興味深いですね。音楽の届け方は、その時代の環境によって常に変化していく。ヴァイナルからカセットへ、そしてデジタルへと移り変わってきたように、これからも新しい流通方法が生まれていくのだと思います。
ロンドンらしいと感じる音楽や、KINDREDらしい音楽とは何だと考えていますか?
S:私たちは、“ロンドンらしいサウンド”や特定のジャンルにこだわっているわけではありません。大切なのは、その人が本当に良い音楽を届けられるかどうか。ジャンルよりも、そのアーティストやDJならではの視点や表現に惹かれた人たちと一緒に活動したいと考えています。だから、ラインアップもジャンルありきではなく、「この人のプレイを聴いてみたい」と思えることを一番の基準にしています。
N:ラジオの構成にも、そうした考え方が反映されています。一日の配信は、アンビエントやダウンテンポのような穏やかなサウンドから始まり、時間が進むにつれて徐々にテンポやエネルギーを高めていきます。最終的にはハイBPMのダンスミュージックへとつながっていくことが多いですね。ジャンルごとに区切るというより、その日の空気や流れを一つのストーリーとしてデザインしている感覚に近いと思います。
現在のロンドンシーンで、特に注目しているアーティストやDJ、コレクティブがいれば教えてください。
L:Travis Presentsですね。
一同:Travis Presentsいいね。
L:彼らとはもう3〜4年ほど一緒に活動していて、最初のイベントもKINDREDで開催してくれました。それ以降、ロンドンだけでなく海外でもイベントを開催するなど、活動の幅を大きく広げています。それでも、今もKINDREDのことを“ホーム”のような場所だと言ってくれていて、その関係性はずっと変わっていません。彼らとのつながりを通じて、本当に多くの素晴らしいアーティストとも出会うことができました。JMEをはじめ、自分たちが昔から聴いてきたグライムシーンのレジェンドたちがショップを訪れてくれたこともあります。お互いのコミュニティを自然につなぎながら成長してきた、とても良い関係だと思っています。
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S:Beatrice MやTruant、Rareman、それにDEEP MEDiといったニューウェイブのダブステップに注目しています。彼らが以前KINDREDでセットをプレイした際は盛況で、そこから彼らもシーンで大きくなっていったので、目が離せません。
J:僕はTEMZとCattleherder に注目しています。ここ2年ほど彼らはKINDREDに来てDJをしてくれていますが、最近9jaというコレクティブを立ち上げ、さらに動きを加速化させていて、それが僕は楽しみですね。
N:DJ Breathin Exerciseは、本当に良いエレクトロとクラブミュージックを作っているプロデューサーで、注目しています。また、Jembutも多彩な楽曲やDJプレイが素晴らしいです。未発表の面白い楽曲が多く、クラブ向けなところに実験的なサウンドを持ってくるところが魅力的です。
ジャングル、レゲエ、ダブステップ、UKガラージ、グライムなど、ロンドンではさまざまなジャンルが交差しながら独自の音楽文化が形成されています。異なるジャンル同士が混ざり合う現在のロンドンの音楽シーンを、どのように捉えていますか?
J:ロンドンで音楽に関われていることは、本当に恵まれていると思います。これだけ多様な音楽が存在していて、それぞれにしっかりとしたシーンがある都市は、世界的に見てもかなり珍しいんじゃないでしょうか。
S:そうですね。ロンドンには、本当にあらゆるジャンルのコミュニティがあります。何か特定の音楽が好きなら、同じものを好きな人たちを必ず見つけられる。そういう意味では、私たちはかなり恵まれた環境で育ったと思います。16歳くらいの頃には、Boy Better KnowのライブをBrixton Academyに見にいったりするなど、みんなでライブやクラブへ行くようになっていました。そうした場所に足を運ぶことで、自分が普段聴いている音楽とは違うものにも自然と触れることができたんです。個人的にロンドンらしさを感じるのは、街を歩いているときだったりもします。夏に街を歩いていると、窓を開けた車が通り過ぎていって、その一台一台からまったく違う音楽が聴こえてくる。それだけでも、この街にはどれだけ多様な音楽が存在しているんだろうと思います。そうした環境そのものが、ロンドンの音楽文化をつくっている気がします。
N:まさに“Exposure(触れること)”という言葉が近いと思います。僕たちはみんなロンドンで育って、公立学校に通っていたのですが、特別に意識しなくても、成長する過程で本当にたくさんの音楽に触れてきました。サウンドシステム・カルチャーやダブステップ、UKガラージ、ジャングルなど、ロンドンには長い歴史を持つ音楽文化がいくつもあります。それらは、わざわざ勉強するというより、街で生活しているだけで自然と耳に入ってくるものなんです。そうやって無意識のうちに蓄積されていった音楽的な経験が、自分たちの感覚の土台になっているんだと思います。だから、異なるジャンルが交わることも、僕たちにとっては自然なことなんです。
信頼できる人たちが集まり、それぞれが自由に何かを生み出せる環境を守っていきたい
本やZINEのセレクトについて教えてください。
S:音楽にまつわるものからアート、写真まで、できるだけ幅広いラインアップになるように意識しています。例えば、レイヴやラジオにまつわるZINE、クラブや音楽、ドラッグカルチャーを記録したアーカイブ写真集など、音楽を取り巻くカルチャーにフォーカスしたものは多いですね。一方で、私はアートスクールに通っていたので、当時一緒に学んでいたアーティストが制作したスモールプレスの出版物や、友人が自主制作した本なども置いています。そこにファインアートの作品集や、コレクションとしても価値のある写真集などが加わって、かなり幅広いセレクトになっています。また、アーティストやクリエイター自身が本やZINEを持ち込んでくれることもあります。個人的には、それが一番好きな形ですね。実際に作品を持ってきてもらって、本人と一緒にページをめくりながら話を聞くことで、その本がどういう背景から生まれたのかを知ることができる。そうやって直接作品について話を聞いてから店頭に並べることで、訪れた人にもその魅力をより自然に伝えられると思っています。単に本を仕入れて販売するというより、作品の背景や、それをつくった人まで含めて紹介できることがKINDREDで本を扱う面白さだと思います。
音楽と出版物を同じ空間で扱う理由は何でしょうか?
S:私たちにとって、音楽も出版物も本質的には同じ言語でつながっているものだと思っています。レコードレーベルを運営している人の作品をサポートするのと同じように、本やZINEを制作している人の活動も支えたい。だから、知り合いのクリエイターが出版物をつくったら、できる限りKINDREDで取り扱うようにしています。場合によっては、販売した金額をすべて作り手に渡して、こちらでは利益を取らないこともあります。それ以上に大切なのは、作品を持ってきた人が実際にこの場所へ来て、僕たちに見せたり、作品について話したりできることです。私自身、2025年に本を出版したのですが、いろいろなショップにメールを送っても返信がなかったり、「直接持って来るので見てもらえますか」と聞いても、実際に作品を見てもらえる場所が少なかった。だからこそ、まず作品を見て、話を聞いてくれる場所があること自体に意味があると思っています。
N:KINDREDはショップであると同時に、ある意味ではギャラリーのような場所でもあります。必ずしも何かを購入する必要はなくて、ただ本を手に取って、ページをめくって、何かを感じてもらえればいい。実際に、何かを買うわけではなくても、ここに来て作品を見たり、そこから新しいアイデアを得たりする人もいます。私たちにとっては、それもこの場所が果たしている大切な役割の一つですね。
店内にはTシャツやバッグ、バンダナなどのアイテムも並んでいますが、これらはKINDREDのオリジナルグッズなのでしょうか?
J:いろいろなものが混ざっています。中心にあるのはKINDREDのオリジナルアイテムですが、これまでに行ってきたコラボレーションのアイテムも多いですね。ここ2年ほどは、Carharttと一緒にさまざまなプロジェクトを行っていて、店頭にも両者によるコラボレーションアイテムが並んでいます。それだけでなく、僕たちがサポートしたいと思っているレーベルやブランドのプロダクトも扱っています。例えばTHE TRILOGY TAPESとは、KINDREDを始める以前から付き合いがあって、立ち上げ当初からずっとサポートしてもらってきました。だからこそ、今度は僕たちが彼らの活動を支えたいと思い、プロダクトを取り扱っています。
S:最近ではシルバ・バンパ(SILVA BUMPA)ともTシャツを制作しました。新作のリリースに合わせてつくったもので、いわば音楽作品に紐づいたマーチャンダイズのような位置づけです。私たちにとってコラボレーションは、単にプロダクトをつくるだけではなく、お互いの活動を知ってもらうきっかけでもあります。一緒に何かをつくる相手が増えるほど、KINDREDのコミュニティや活動の広がりも大きくなっていく。そういう意味でも、コラボレーションはすごく大切ですね。
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L:個人的に面白いと思うのは、KINDREDのマーチャンダイズが、その多くが一度きりのものだということです。例えば2025年開催したストリートパーティーのためにつくったTシャツは、そのイベントのためだけに制作したものでした。後から再販することもないので、その日に参加した人にとっては、そのTシャツ自体が一つの記憶になるんです。以前、街中でそのTシャツを着ている人を偶然見かけたことがあって、「あのときのイベントだ」と一気にその日のことを思い出しました。友人の中には、これまでKINDREDで開催したイベントのTシャツを全部集めている人もいます。会うたびに違うTシャツを着ているんですが、それぞれが別のイベントのものだから、見るたびに違う記憶が蘇ってくる。そういうところが、KINDREDのマーチャンダイズの面白さだと思います。単なるグッズではなく、その時々の出来事やコミュニティを記録するものになっているんです。そして、一度きりだからこそ、その記憶を持っている人にとって特別なものになる。後から同じものを買い直せないということも、その価値の一部だと思います。
KINDRED radioはどのような経緯で始まったのでしょうか?
S:今のフォーマットは、本当に何もないところから始まったんです。最初の数週間は、DJができる友達に頼んで、そこから彼らがそれぞれ友達を紹介してくれるようになり、とても自然な形で現在のスタイルになりました。私たちがリスペクトしていた有名なDJ達が出演してくれたのも、自分たちのポートフォリオとなるようなフォーマットを最初の数ヶ月で築くことができたからだと思います。
L:時間をかけて試行錯誤しながら現在の形になりました。遊びに来てくれた人達が、カメラや編集などについてアドバイスしてくれて、彼らと話しながら少しずつ成長していきました。
N:最初はみんな経験がないところから初めて、本当にDIYって感じでしたね。今じゃもうできないことばかりだし、初めてお店に来てくれた人が「すごく素敵ですね」って言ってくれるのはすごい嬉しいけど、昔からの積み重ねがあってこそ今があります。
KINDREDがラジオを始めるにあたって、どのようなラジオ文化から影響を受けましたか?
J:僕たちにとって大きかったのは、やはりロンドンのパイレートラジオ文化です。若い頃にグライムやジャングル、UKガラージに夢中になって、そのルーツを掘り下げていくと、必ずと言っていいほど昔のラジオに行き着くんです。ある音楽を好きになればなるほど、その歴史を知りたくなって、過去のDJセットやラジオアーカイブを探すようになる。特にKiss FMに残っているジャングルの伝説的なセットなどは、僕たちにとって音楽を掘り下げるうえで大きな入り口でした。そうしたラジオの文化やアーカイブに触れることで、音楽そのものだけでなく、そこに集まる人々やコミュニティにも興味を持つようになったんだと思います。
N:以前も少し話しましたが、僕たちの中には若い頃に実際のラジオ局で職業体験をしたメンバーもいます。僕の両親はずっとラジオの仕事をしていたので、そのつながりから、若い頃にいくつかの面白いラジオ局で仕事を体験する機会がありました。そうした経験は、自分にとってかなり大きかったと思います。
J:僕も16歳の頃にNTSで1週間、職業体験をしました。まだ10代だったので、実際にラジオ局の中に入って、その環境や人々の仕事を間近で見られたことはすごく刺激的でした。今振り返ってみても、KINDREDでラジオを始めることにつながる大きな経験の一つだったと思います。
KINDRED Radioでは、どのようにDJやゲストを選出しているのでしょうか?
S:出演したいという問い合わせはかなり多いのですが、誰でも受け入れているわけではなく、私たちなりの基準を持ってキュレーションしています。オンラインからの応募も受け付けていますが、基本的には私たちから声をかけることが多いですね。
J:いろいろな方法があります。こちらから気になるDJやアーティストに声をかけることもあれば、このショップで生まれた出会いがそのまま出演につながることもあります。先週がいい例なのですが、出演したDJの半数は、もともと僕たちから声をかけた人でした。一方でたまたまショップに来て、そこで話をしたことがきっかけに、その1〜2週間後には、実際にKINDRED Radioでプレイしてもらった人もいました。そういう偶然の出会いも含めて、人との関係性から新しいDJを見つけることは多いですね。もちろん、オンラインのサブミッションシステムもあります。さらに、以前出演したDJからの推薦でつながるケースもあります。
S:例えばDelaneyは、以前KINDREDでプレイしたDJから紹介してもらいました。その人もニューヨークに住んでいて、「彼らを紹介したい」とメールを送ってくれたんです。一度KINDREDでプレイした人は、この空間がどういう場所なのかを理解しているので、その人たちからの推薦はかなり信頼しています。そうやって、出演者のネットワークが少しずつ広がっていくんです。
N:もちろん、かなりキュレーションされたラジオだと自負しています。ただ、だからといって、誰かが入り込めないような高い壁をつくっているわけではありません。他のラジオ局だと、「どうすれば出演できるのか分からない」と感じることもあると思う。でもKINDREDの場合は、ラジオをやっている日にショップへ来て、僕たちと話したり、その場で音楽を聴いたりすることができます。実際に、最初はただショップに遊びに来ていただけだった人が、何度も顔を合わせるうちに友人になって、そのままラジオでプレイするようになったケースもあります。だから僕たちにとっては、オンラインの応募フォームだけが入口ではありません。この場所に実際に足を運んで、人と出会い、関係を築いていくことそのものが、KINDRED Radioにつながる一つの方法ですね。
毎週のラジオ収録に加え、サウンドシステムを使ったストリートパーティーといったさまざまなイベントも開催していますね。イベントのコンセプトや、取り組みについて教えてください。
J:実は、現在のKINDREDにつながる最初の活動は、定期的に開催していたクラブナイトでした。もともとは『Grow Tottenham』でスタートし、現在は『Ormside Projects』を中心に開催しています。そこでは、キャリアや活動歴に関係なく、友人やさまざまなアーティストをブッキングしてきました。ジャンルも限定せず、ラジオと同じように、ハウスのセットからジャングルへと展開していくような自由なプログラムを組んでいます。僕たちの活動には、意図せずともDIY的な側面があります。だからこそ、イベントをつくるときも、手元にあるものをどう活かすかということを大切にしています。例えばストリートパーティーでは、カスタムメイドのサウンドシステムを制作しているFormant Soundsystem(フォルマント・サウンドシステム)とパートナーシップを組みました。アートワークも基本的には自分たちで制作し、毎週のラジオのラインアップポスターにはScarletが撮影した写真を使っています。限られたリソースの中でも、自分たちが持っているものを工夫しながら形にしていく。その姿勢そのものが、KINDREDのイベントにも反映されていると思います。
KINDREDでは、ローカルで活動する新進のDJから、すでに大きなキャリアを持つアーティストまで、幅広いゲストが出演しています。どのような経緯で、そうした異なるバックグラウンドのアーティストが集まるのでしょうか?
L:僕たちはKINDRED以外でも音楽に関わる仕事をしているので、マネージャーやプロモーターをはじめ、業界のいろいろな人たちとつながりがあります。そうした人たちから、「このアーティストをKINDREDでプレイさせてみたらどうだろう」と声をかけてもらうこともあります。もちろん、誰でも出演してもらうわけではなく、僕たち自身がそのアーティストのファンであること、そしてKINDREDの空間やコミュニティに自然に馴染むと思えることが前提です。そのうえで、ある程度大きな名前のアーティストを迎えることには、僕たちにとっても、彼らにとっても意味があると思っています。
J:なかには、KINDREDを始める以前からの個人的なつながりから出演につながるケースもありますね。
S:それに、知名度のあるアーティストがKINDREDでプレイすることで、まだこれからのDJやアーティストにも新しいリスナーが生まれるんです。例えば、ある大きなアーティストをきっかけにKINDRED Radioを聴き始めた人が、その前後に出演しているアーティストのセットまで聴いてくれるかもしれない。そうやって、異なるキャリアのアーティストが同じプラットフォームにいることで、お互いに良い影響が生まれます。ツアーでロンドンを訪れるような大きなアーティストにとっても、KINDREDのような小さなコミュニティに入ってもらうことで、普段とは違う形でその街のシーンと接点を持つことができる。そういう意味でも、私たちにとっては、ビッグネームとローカルの新しい才能を分けて考える必要はないんです。異なる人たちが同じ場所で交わることで、シーン全体が循環していく。それもKINDRED Radioが担っている役割の一つだと思います。
Daigos、OZZY’S VISION、ntskiなど、日本のアーティストがKINDRED Radioに出演したり、コラボレーションを行っています。また、昨年はTentativeと共にイベントを行っていました。こうした日本とのつながりは、どのように生まれたのでしょうか?
J:多くのつながりは、ショップでの偶然の出会いから始まりました。Daigoとは、KINDREDに来てくれたことがきっかけで知り合いました。彼は当時、ロンドンを拠点に活動していた日本人DJのCHANGSIEと一緒に英語を学んでいて、彼女はKINDREDのクラブナイトにも出演してくれていたほか、初期の頃からラジオにも参加してくれていました。彼女の紹介でDaigoがショップを訪れてくれたんです。そこで話をして、初めて来てくれた翌週には、KINDRED Radioでプレイしてもらうことになりました。
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その後、交流を重ねる中で、僕が運営しているレーベル TEETHからレコードをリリースしないかと声をかけました。TEETHはKINDREDのインハウスレーベルとして、アンビエントやエクスペリメンタルな音楽を中心に扱っています。ちょうどその頃、Daigoの『桃源郷(Tougen-Kyo)』がリリースされるタイミングで、僕たちも東京への訪問を計画していたので、現地でイベントを開催するのは自然な流れでした。Daigoが親しい友人であるTaroを紹介してくれて、彼が運営する『Tentative』でイベントを開催することになりました。本当に素晴らしい夜でした。TaroやDaigo、そして現地のクルーのみんなが温かく迎えてくれたことに、とても感謝しています。何より印象的だったのは、KINDREDを通して出会った友人たちが、東京という別の場所で再び集まれたこと。すでに日本へ戻っていた人たちもいたので、普段ラジオを聴いてくれている人たちと海外のイベントで再会できたことも、とても特別な経験でした。ロンドンで生まれたつながりが、国境を越えて別の場所で続いていく。その経験は、KINDREDが持つコミュニティの広がりを実感する機会にもなりました。
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今後KINDREDとして、どのようなコミュニティを築いていきたいと考えていますか?
S:まずは、みんなが信頼できるコミュニティでありたいですね。表面的なつながりではなく、本当の友情や信頼関係をベースにして、お互いを助け合える場所。誰かが自分の得意なことや、やりたいことに集中できるような環境をつくっていきたいと思っています。
J:それが、単なるビジネスとして成立しているようには感じてほしくないですね。アーティストが、単なるコンテンツとしてではなく、貢献する人として評価されるようなコミュニティになることを目指しています。KINDREDは、ミュージシャン、アーティスト、そしてリスナーが実際に交流し、アイデアを交換してお互いを長期にわたってサポートするような空間です。小さい規模でお店自治も始まったので、完璧なものを追い求めるというよりも、実験的なものを作って行きたいですね。
N:“コミュニティ”という言葉は、今の音楽業界やカルチャーシーンで少しバズワードのように使われていると思います。だから僕たちは、「こういうコミュニティをつくろう」と最初から明確な形を決めていたわけではありません。もちろん、自分たちがこの場所をどうしていきたいかを考えながら、いくつかの方向へ動かしてきた部分はあります。でも、今のKINDREDがあるのは、結局のところ、いろいろなことが自然に積み重なってきた結果なんです。人が人を連れてきて、新しい出会いが生まれて、そこからイベントや音楽、作品が生まれていく。そうやって少しずつ形が変わりながら、今の場所になってきました。だから、これからも無理に「コミュニティをつくる」のではなく、信頼できる人たちが集まり、それぞれが自由に何かを生み出せる環境を守っていきたい。KINDREDがどこへ向かうのかをあらかじめ決めるというより、ここに集まる人たちと一緒に、その先をつくっていけたらと思っています。
KINDREDとしての目標はありますか。
S:このコミュニティを成長させること、他の国のアーティストと交流すること、そしてKINDREDを国際的なものにしたいです。お店での新たな出会い、そしてそこからラジオでのDJ出演などに繋がっていくことは素晴らしいことです。また来年も、お店の前を貸し切ったストリートパーティーやクラブでのイベントを開催するつもりです。また、音楽シーンを超えて、イベントやパートナーシップにも積極的に動いていきたいです。
日本の読者に何か伝えたいメッセージはありますか?
J:来年、日本のとあるブランドとコラボレーションをします。それに伴い、東京でポップアップを行うので、皆さんに会えることをとても楽しみにしています。そして、このKINDREDのコミュニティがさらに国際的に広がれば良いなと思っているので、もしこれを読んでいる人で本や服、レコートを制作している人がいらっしゃれば、是非とも持ってきてください!東京でお会いしましょう!
KINDRED
ロンドンを拠点に、レコードや書籍、ZINE、オブジェクトなどを扱うスペースとして活動するKINDRED。週に一度のラジオ配信を軸に、DJやアーティストによる音楽の発信から、イベント、コラボレーション、出版物のセレクトまで、その活動はジャンルやフォーマットの境界を軽やかに横断する。音楽を起点にさまざまなクリエイターが交わり、新たな表現や関係性が生まれていく場所。フィジカルな作品を手に取り、人と人が直接出会える空間を大切にしながら、ローカルなコミュニティから国境を越えたネットワークへと活動の輪を広げている。