ダース・ベイダーが使用したライトセーバーがオークションに出品へ──開始価格は100万ドル
『帝国の逆襲』と『ジェダイの帰還』の両作品において実際にスクリーンに登場したものと一致することが確認されている
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』および『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で、ダース・ベイダーが使用したライトセーバーが、オークションハウス「ヘリテージ・オークションズ(Heritage Auctions)」に再び登場する。本アイテムは、両作品のルーク・スカイウォーカーとの決闘シーンで使用された実物プロップで、デヴィッド・プラウズ(David Prowse)と、オリンピックのフェンシング選手でもあったスタントパフォーマーのボブ・アンダーソン(Bob Anderson)が手にしたものだ。
本プロップの特徴は、オリジナル3部作のビジュアルを形作った既製品の転用という手法にある。柄の本体には、1950年代にイギリスの「Micro Precision Products(M.P.P.)」が製造したカメラ用フラッシュ「Microflash」のアタッチメントを採用。オリジナルの黒い外装カバーや中央のバンド、クランプを残しつつ、メーカー名が記された前面プレートを取り外し、7本の黒いプラスチック製グリップや配線、装飾パーツ、ベルトに吊り下げるためのDリングなどを追加している。クランプ部分には、電卓の拡大表示用パーツを加工した装飾も組み込まれた。
戦闘シーン用のプロップならではの構造も見どころだ。内部には2本のアルミニウム製シリンダーが収められ、下部のシリンダーは大型の六角穴付きボルトで固定されている。ここに取り付けられたスチール製のロッドが、交換式の木製ブレードを装着するための支点として機能。ブレードにはアルミニウム製のカラーが取り付けられ、止めねじで固定されていたという。初期の『帝国の逆襲』用ブレードには、光の反射を利用してアニメーションによる発光エフェクトを加えるため、反射素材「Scotchlite」が巻かれていたが、後期のモデルでは白く塗装する仕様へと変更された。今回の出品物にブレードは付属せず、オリジナルのプロップ用ブレードは個人コレクションでは確認されていない。
『帝国の逆襲』での決闘シーンは、シリーズ第1作よりも複雑なアクションが求められた。マーク・ハミル(Mark Hamill)とアンダーソンは、スタント・コーディネーターのピーター・ダイアモンドの指導のもとで訓練を重ねたという。激しい動きのなかで、もともと接着されていたグリップが外れてしまったため、後に小さなねじで補強された。さらに、本アイテムは『ジェダイの帰還』でもベイダーの主要な決闘用ライトセーバーとして使用された。同作では予備のプロップも用意されたが、別のパーツで製作されており、外観も異なっていた。
実際の撮影で使用されたことを裏付けるのが、柄に残された2つの特徴だ。Dリングの特徴的な曲がり具合は『帝国の逆襲』の制作スチール写真と一致し、下部エンドキャップにある目立ったへこみも『ジェダイの帰還』のクローズアップ映像と一致している。一方、外装カバーの摩耗は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の制作写真と似ているものの、同作で使用されたことを証明する確かな根拠はないとして、「ヘリテージ・オークションズ」はその点について断定を避けている。
長年の使用を物語る傷や損傷も残されている。上部の外装カバーの一部は切り取られており、破損後に鋭利な部分を取り除くための処置だったと推測される。また、外装カバーの背面には亀裂があり、7本のグリップのうち1本は一部が破損して欠損。全体に細かな傷も確認できる。サイズは約31.8 × 6.4 × 5.1cmで、「ヘリテージ・オークションズ」発行の真正証明書が付属する。
本アイテムは、すでにオークション市場でも大きな記録を残している。2025年9月4日にロサンゼルスで開催された「Propstore」のオークションでは、365万4,000ドルで落札され、スクリーンで使用された『スター・ウォーズ』のプロップとして世界最高額を記録。その後、2025年7月15日に「ヘリテージ・オークションズ」でルーク・スカイウォーカーのライトセーバーが375万ドルで落札され、記録を更新した。父と息子が使用した2本のライトセーバーが、オークション記録を競う形となっている。
ダース・ベイダーの決闘用ライトセーバーは、11月12日(現地時間)に米テキサス州ダラスで開催される「ヘリテージ・オークションズ」の「The Ultimate Star Wars Hollywood/Entertainment Signature Auction」に出品される。オンラインでの代理入札はすでに受け付けを開始している。
