adidas が YEEZY 在庫の販売を決定
売り上げの一部は国際団体に寄付される予定
〈adidas（アディダス）〉は、同社が現在抱えているKanye West（カニエ・ウェスト）ことYe（イェ）とのコラボによる〈YEEZY（イージー）〉ラインのアイテムの在庫を販売することを決断したようだ。
〈adidas〉は、昨年Yeとのパートナーシップを解消して以来、彼の手掛けた〈YEEZY〉ラインのスニーカーの販売を中止し、現在倉庫に大量の在庫を抱えている。その総額は13億ドル以上と言われており、同社が今年3月に発表した2023年第1四半期の決算では、前年同期比で日本円にして600億円弱の損失を被ったと報告されている。この状況を打破するため、〈adidas〉はこれらの在庫の一部の再販を決意。実際に〈YEEZY〉のスニーカーの販売が再開した場合、契約上1足が売れるごとにYeに15％の手数料が支払われるのは以前と同様だが、売り上げの一部は国際団体に寄付されるという。
本稿執筆時点では、販売方法やどれだけの在庫が市場に放出されるのか、どのようなモデルやカラーウェイが販売されるのかは不明。〈adidas〉のCEOを務めるBjørn Guldenは、今回の決定について「私たちがいま時間をかけて行おうとしているのは、YEEZYの在庫の一部を販売することです。すべてのスニーカーを寄付することも考えましたが、それでは市場に出回るスニーカーが不安定になってしまうと思います。また、在庫を燃やすなどして処分することも解決策にはならないでしょう」とコメントしている。
