YEEZY の販売中止によって adidas は2023年第1四半期に600億円弱の損失
回収したYEEZYの在庫をどうするかは決定していない模様
〈adidas（アディダス）〉が2023年第1四半期の決算を発表。同社は、前年同期比で4億ユーロ（約595億円）の損失を出したことを報告した。これは、2022年にパートナーシップを解消したKanye West（カニエ・ウェスト）手掛ける〈adidas + YEEZY（アディダス + イージー）〉ラインの販売中止が主な要因となっており、とりわけ北米、中華圏、欧州、中東、アフリカ地域での影響が大きかったようだ。
〈adidas〉CEOのBjørn Gulden（ビョルン・グルデン）は「第1四半期は、売上高が横ばい、営業利益が6,000万ユーロと予想より少し良い結果に終わった」とコメント。パフォーマンスカテゴリーは成長しているが、先述の通り、ライフスタイル部門の損失が大きなものだった。また、同社は回収したYEEZYの在庫をどうするかを決定していないことを明かしており、もし仮にこれらの在庫を何らかの形で再利用しなかった場合、5億ユーロ（約744億円）の損失と、最大2億ユーロ（約297億円）の一時的な費用を計上し、2023年に7億ユーロ（約1,042億円）の営業損失を見込んでいる。
