Hypebeast 編集部が選ぶベスト “Panda” スニーカー 9 選
王道の〈Nike〉Dunk Lowから映画 『カンフー・パンダ』コラボまで
ここ数年間で、スニーカー史上最も人気のあるカラーウェイの1つとなった、ホワイト/ブラックの通称“Panda(パンダ)”。〈Nike(ナイキ)〉のDunk Lowからリリースされたことで人気に火がついた本カラーウェイは、その汎用性の高さから世界中で人気を博し、〈Nike〉の別モデルや〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉のさまざまなモデルに採用された。しかし、そもそも白黒というシンプルな配色なので、過去にも他ブランドを含め、多くの(今で言うところの)“Panda”モデルや実際にパンダをテーマにしたモデルが多数存在している。本稿ではスニーカー史を紐解き、直近のモデルが中心にはなるが、ベスト“Panda”モデルをご紹介。
Nike Dunk High Premium “Ueno Panda”(2008年)
今回ご紹介するモデルの中で最も古い〈Nike〉のDunk High Premium “Ueno Panda”は、1992年に中国から『上野動物園』に贈られたパンダの“リンリン”が日本最高齢になったことを記念した1足だ。本モデルは、アクリルファーがアッパーに用いられており、パンダの毛を連想させる素材感が特徴。シュータンタブには、“Ueno”の文字を冠し、特別なデザインに。シューズは往来のシューボックスでなくケージに入れられており、合計約400足が発売された。
Jeremy Scott x adidas JS Wings “Panda Bear”(2011年)
継続的にチームアップしているJeremy Scott(ジェレミー・スコット)と〈adidas(アディダス)〉のコラボスニーカーとして登場したJS Wings “Panda Bear”は、アッパーにぬいぐるみのようなシルエットを採用し、シュータン部分にパンダの頭や腕をあしらった大胆なデザインの1足。ミッドソールにはホワイトのステッチを配しており、ちょっとしたアクセントに。
DEAL x PUMA Disc Blaze “Panda Fur”(2016年)
中国・上海にあるスニーカーのセレクトショップ『DEAL(ディール)』と〈PUMA(プーマ)〉がチームアップし、Disc Blazeの別注を2016年にリリース。アッパーはつま先部分にホワイトのファーを、残りのサイド部分にブラックのスエードを採用している。また、オーバーレイにはレザーを使っており、異なる素材を組み合わせた1足に。ミッドソールやシュータンタブなどの明るいホワイトが、コントラストを演出。
BAIT x Kung Fu Panda x Diadora S8000(2016年)
アメリカ・カリフォルニア発のカルチャーショップ 『BAIT(ベイト)』と、2008年公開のアニメ映画『カンフー・パンダ』、スポーツブランドの〈diadora(ディアドラ)〉のトリプルネームで発売された、S8000のコラボモデル。本モデルは、2016年にアメリカで開催されたサッカー大会「コパ・アメリカ・センテナリオ」を記念して制作された、6部構成のスニーカーシリーズの中の1足となる。『カンフー・パンダ』の主人公でもあるパンダのポーをイメージしており、毛足の長いファーアッパーに、ブラックとホワイトのカラーリングを配している。
Jeff Staple x Nike SB Dunk Low “Panda Pigeon”(2019年)
Jeff Staple(ジェフ・ステイプル)と〈Nike SB(ナイキ SB)〉によるコラボシリーズ “Pigeon”の第3弾として登場したDunk Low “Panda Pigeon”は、過去にお蔵入りとなっていたサンプルを再構築。履き口の文字が“SAMPLE(サンプル)”から“STAPLE / NOT FOR RESELL(ステイプル / 転売不可)”に変更されており、ユニークなデザインの1足に。サイドにはアイコニックなハトのモチーフを刺繍し、インソールには竹のグラフィックをプリントするなど、遊び心の詰まったシューズとなっている。
Nike Dunk Low “Panda”(2021年)
今や〈Nike〉Dunk Lowを象徴するカラーリングといっても過言ではない“Panda”カラー。その汎用性の高さで人気を集めており、ジャージやスウェットのスポーティーなスタイルから、レザージャケットを使ったフォーマルなコーデまで、あらゆる場面で活躍する1足だ。結局のところ、本モデルはシンプルな白黒のDunkなのだが、スニーカーヘッズにとっては完璧なベーシックシューズであり、街でも目を引くことができる最高峰のモデルなのである。
Nike Air Force 1 Mid ‘07 Premium “Culture Day”(2022年)
日本のスニーカー史とその活気あるコミュニティを祝うためのトリビュートモデルとしてリリースされた、Air Force 1 Mid ‘07 Premium “Culture Day”。スニーカーカルチャーが繁栄している、東京の上野/原宿/渋谷といった3つの地域をイメージしたグラフィックを、インソールや半透明のアウトソールに落とし込んだ1足だ。ふわふわのホワイトアッパーやジュエル仕様のミニスウッシュなど、キュートなディテールを備えている。
Air Jordan 1 High ‘85 “Black/White”(2023年)
1985年に発売されたAir Jordan 1のOGモデルを、忠実に再現した復刻シリーズ Air Jordan 1 High ‘85。本モデルは、当時と同様に“Black/White”の名を冠してリリースされているが、カラーパレットは現在の“Panda”とほとんど変わらない。クラシックでシャープな外観が特徴の1足となっている。
PEACEMINUSONE x Nike Kwondo 1 “Panda” (2023)
先日発売され話題となった、G-DRAGON(ジードラゴン)の手掛ける〈PEACEMINUSONE(ピースマイナスワン)〉と〈Nike〉によるコラボフットウェアの最新カラー。ホワイト/ブラックを採用し、ウィングチップを彷彿とさせるブローグ(穴飾り)のディテールが特徴的なKWONDO1を、よりクラシカルな印象に仕上げている。ヒールタブには〈PEACEMINUSONE〉のデイジーモチーフの刺繍を、左右のシュータンフラップには両ブランドのアイコンロゴをそれぞれあしらっており、本コラボならではの華やかなデザインに。