トム・サックスが自身のスタジオチームへ向けた謝罪文を発表
自身の問題点を認め、今後スタジオの労働環境を改善していくことを表明
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現代アーティスト Tom Sachs(トム・サックス)が、自身のスタジオの元従業員数名から劣悪な職場環境を摘発されていた件について、『Instagram』や公式サイトを通して謝罪文を発表した。
Tomは“To My Studio Team(私のスタジオチームへ)”と題された謝罪文において、「私たちの仕事は複雑かつエキサイティングで、ダイナミックで、やりがいのあるものです。しかし一方で挑戦的でもあるため、私のやり方は万人向けではありません。私は時には厳しい上司であり、高い基準を持ち、チームにはより多くのものを提供するよう求め、常に最高のものを追求しています。そのため、時には衝動的で、(チームメンバーに対する)言葉やアプローチが攻撃的なこともあると思います。後悔するようなことを言ったこともあります。思ったほど早く進化できなかったこともあります。自分の中の基準さえも満たせず、チームメンバーの皆さんをがっかりさせてしまったこともあります。私は芸術家であり、溶接工であり、建設工であるなど、さまざまな顔をもっています。」と自身の問題点を認め、「しかし、はっきりさせておきたいのは、私は誰かを不快にさせようとしたことは一度もないということです。誰かに嫌がらせをしたこともありません。意図的に人を傷つけるようなことは決してしません。スタジオでは安全が最優先です。これが真実です」と付け加えた。
そして彼はスタジオの急成長に見合った十分な職場環境を整えることが現状でできていないとし、いまその修正に取り組んでいると明かしている。今後は外部の力を借りて適切なガイドラインを導入し、メンバーが良い環境で働けるように改善していくようだ。この手紙は「私はこれからもイノベーションや急進的なアイデア、創造、自由、そして思いやりを大切にしていきます」と締め括られている。
Tom Sachsの公開した謝罪文の全文は、こちらでご確認を。