“オナラの音”が原因で Tesla の車約58万台のリコールを実施
2020年12月より実装された“BoomBox”機能が原因
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米電気自動車メーカー「Tesla(テスラ)」が、先日アメリカ国内において同社の車約57万8,000台のリコール(*回収、無償修理)を行なったことを発表した。
報道によると、今回のリコールは、2020年12月より同社の車に導入された“BoomBox”機能が大きな原因だという。“BoomBox”機能は、車の外部に設置されたスピーカーからさまざまな音を“警告音”として流せるというもの。この音の選択肢の中には、ヤギの鳴き声や“オナラの音”といったユニークなサウンドがラインアップされており、以前からSNS上で話題となっていた。先日、「米国運輸省道路交通安全局(NHTSA:National Highway Traffic Safety Administration)」はこの“BoomBox”機能が発するサウンドによって、ハイブリット車やEV車に義務付けられている歩行者警報システム(PWS)の音が聞こえなくなり、衝突事故のリスクが増大する可能性が高いと指摘し、大規模なリコールを指示したという。
「Tesla」にとって、リコールはこの2週間で4回目となる。前回は同社の車に備えられた運転支援システム “オートパイロット”のブレーキ機能の不具合に対して、オーナーから過去9カ月にわたって苦情が数多く寄せられたため、2021-22年のModel 3とmModel Yを対象に約41万6,000台のリコールが発生。ちなみに、同社は2021年以降に計15回のリコールを実施している。