ARC'TERYX x BEAMS 協業25年の軌跡から、次の景色へ ── 特別展示 NOW / THEN を巡る
ニューヨークと東京で紐解く、25年にわたる協業の軌跡と現在地
アウトドアとファッション。異なるフィールドを拠点としながら、25年にわたり独自の関係性を築いてきた〈ARC’TERYX(アークテリクス)〉と『BEAMS(ビームス)』。その節目を迎えた2026年、両者の協業25周年と『BEAMS』創業50周年を記念したアニバーサリーコレクション “KOYO(紅葉)”が発表された。
今回のプロジェクトで掲げられたテーマは、“NOW/THEN”。25年間にわたって両者が生み出してきたプロダクトを振り返る“THEN”と、現在進行形で更新されているクリエイションとしての“NOW”。そのふたつをひとつの場所に並べることで、単なるアニバーサリーにとどまらない、両者の関係性そのものを可視化する試みとなった。
その中心となったのが、ニューヨークと東京の2都市で開催された“NOW / THEN’ ARC’TERYX x BEAMS Archive Museum”だ。25年間の協業から生まれた歴代のプロダクトを一堂に集め、これまでの歩みを現在へと繋ぐアーカイブとして展開された。
25年の歴史を紐解く、ニューヨークでの“NOW/THEN”
9月22日(現地時間)から9月24日(現地時間)にかけてニューヨークで開催されたミュージアムは、『45 Grand St.(45グランド・ストリート)』を会場に、両者の協業を象徴するプロダクトやビジュアルを通して、その歴史を体感できる空間として展開された。展示では2001年に誕生した最初のコラボレーションプロダクト Sebring 25 Backpackをはじめ、これまでの協業を振り返るアーカイブと、2026年の“KOYO(紅葉)”コレクションを並列して紹介。
会場に並ぶプロダクトは、単なる過去の記録ではない。25年という時間の中で、〈ARC’TERYX〉の技術と『BEAMS』のスタイルがどのように交差し、都市とアウトドアの境界を更新してきたのか。その変遷を、実際のプロダクトを通して辿ることができる構成となっていた。
また、ニューヨークでは、セントラルパークを舞台に〈ARC’TERYX〉アスリートの白石阿島と、彼女にゆかりのあるコミュニティアンバサダーたちによるクライミングイベントも開催された。セントラルパークは、白石が幼少期にクライミングを始めた場所でもある。
山で生まれたプロダクトを都市で着る。服を通じてスタイルを表現する。そして、クライミングという行為を通じて人と繋がる。今回のニューヨークでの展開は、〈ARC’TERYX〉と『BEAMS』が25年間にわたって育んできた「アウトドアとファッション」の関係を、プロダクトの外側へと広げる場にもなった。
東京・原宿へ──歴史を現在へと繋ぐアーカイブ
ニューヨークに続いて、9月25日(金)から9月27日(日)まで“NOW / THEN’ ARC’TERYX x BEAMS Archive Museum”が『ビームス 原宿』にて開催された。
会場には25年にわたる協業から生まれたプロダクトが並び、過去の名作から最新コレクションまでを一望できる空間を形成。〈ARC’TERYX〉が培ってきた技術と、『BEAMS』が東京・原宿から発信してきたカルチャーが、ひとつの時間軸の中で交差した。
今回の展示で印象的なのは、アーカイブを単に「過去の名作」として展示していない点だ。1998年に登場した〈ARC’TERYX〉のTHETA AR JACKETをはじめ、これまでのプロダクトを振り返りながら、その延長線上に2026年の“KOYO(紅葉)”が位置づけられている。過去を保存するのではなく、過去に培われたものを現在の視点から捉え直すことで、25年という時間そのものをデザインへと変換している。
会場では、来場者が歴代プロダクトを間近に見るだけでなく、両者の協業がどのように変化してきたのかを視覚的に追える構成に。周年という節目を、ひとつの到達点ではなく、次のクリエイションへ向かう通過点として提示した。
“KOYO(紅葉)”に込められた、現在の〈ARC’TERYX〉x『BEAMS』
そして今回のプロジェクトを現在へと繋ぐのが、アニバーサリーコレクション “KOYO(紅葉)”だ。
その名の通り、日本の秋を象徴する“紅葉”を着想源に、〈ARC’TERYX〉のシグネチャーカラーであるBLAZEと『BEAMS』のオレンジ、24K、そして秋を思わせる深みのある色調を組み合わせ、『BEAMS』を象徴するクレイジーパターンを再解釈。アウターウェアからギアまで、全6型をひとつのシステムとして着用できるラインナップに仕上げている。
中核を担うのは、1998年に発売されたオリジナルモデルのディテールを踏襲したTHETA AR JACKET。当時のセンターフラップやポケットのジップカバー、旧式プルタブといったディテールを残しながら、現代的なGORE-TEX PRO ePEを採用。BLAZEと『BEAMS』オレンジのカラーブロックに、紅葉の色の移ろいを表現したトリコロールジッパーと24Kロゴを組み合わせている。
そのほか、『BEAMS』初別注となるGAMMA JACKET、ユーティリティスタイルのJOGEN PANTS、歴代の周年プロダクトをグラフィックに落とし込んだKRAGG COTTON LS SHIRT、『BEAMS』オレンジのジッパーがアクセントとなるKONSEAL 15 BACKPACK、そしてGAMMA 5 PANEL CAPを展開。ウェアだけでなくバッグやキャップまで含め、両者の歴史と現在をひとつのコレクションとして表現している。
“NOW/THEN”の先にあるもの
〈ARC’TERYX〉と『BEAMS』の協業は、2001年に最初の共同プロダクト Sebring 25 Backpackが生まれて以来、アウトドアギアとファッション、山と都市、機能とスタイルという異なる価値観を行き来しながら更新されてきた。〈ARC’TERYX〉自身も今回の25周年に際して、両者がマウンテンスポーツ,ファッション,カルチャーの交差点をつくってきたことを紹介している。
今回の“NOW/THEN”は、その歩みを一度立ち止まって見つめ直すための場所でありながら、同時に次の25年へ向けた現在地を示すものでもあった。
ニューヨークではクライミングを通じて人と人が繋がり、東京・原宿では25年間のアーカイブが次のクリエイションと並んだ。そして、その両方を繋ぐように“KOYO(紅葉)”という新たなプロダクトが生まれた。
ファッションとアウトドアというカテゴリーを越えて、モノをつくり、場所をつくり、コミュニティを育てていく。25年という時間を経てもなお、〈ARC’TERYX〉と『BEAMS』の関係はひとつの完成形に辿り着いたわけではない。“THEN”を振り返り、“NOW”を見つめる。その先にある“WHAT’S NEXT”へ。両者が積み重ねてきた25年は、ここからまた新しい時間へと続いていく。
各アイテムの価格は、THETA AR JACKETが18万7,000円(税込)、GAMMA JACKETが52,800円(税込)、JOGEN PANTSが49,500円(税込)、KRAGG COTTON LS SHIRTが17,600円(税込)、KONSEAL 15 BACKPACKが19,800円(税込)、GAMMA 5 PANEL CAPが13,200円(税込)。
なお協業25周年を記念したアーカイブミュージアム “NOW / THEN’ ARC’TERYX x BEAMS Archive Museum”は、日本では9月25日(金)から27日(日)の期間で『ビームス 原宿』を会場に、25年にわたる両者の協業を振り返る歴代プロダクトを展示。過去のアーカイブと現在のクリエイションを繋ぐ空間として、多くの来場者を迎えた。
NOW / THEN’ ARC’TERYX × BEAMS Archive Museum アメリカ
会期:2026年9月22日(火)〜9月24日(木)
時間:11:00〜19:00
会場:45 Grand St, New York, NY 10013
NOW / THEN’ ARC’TERYX × BEAMS Archive Museum 日本
会期:2026年9月25日(金)〜9月27日(日)
時間:9月25日(金)11:00〜18:00、9月26日(土)11:00〜21:00、9月27日(日)11:00〜18:00
会場:ビームス 原宿(東京都渋谷区神宮前3-24-7)