ヴィンテージデニムのお直しを支える最高峰 YMFACTORY が完全予約制の相談サロンを開設 | Vintage Denim Club
ヴィンテージデニムの世界には、「買う」よりも難しいことがある。それは、“直す”ことだ。連載「Vintage Denim Club」第2回は、多くのヴィンテージラバーから信頼を集めるリペア工房『YMFACTORY』が、千葉・佐原駅前にオープンした新たな相談スペースを紹介したい。
ヴィンテージデニムのお直しを支える最高峰 YMFACTORY が完全予約制の相談サロンを開設 | Vintage Denim Club
ヴィンテージデニムの世界には、「買う」よりも難しいことがある。それは、“直す”ことだ。連載「Vintage Denim Club」第2回は、多くのヴィンテージラバーから信頼を集めるリペア工房『YMFACTORY』が、千葉・佐原駅前にオープンした新たな相談スペースを紹介したい。
2026年5月1日。ヴィンテージデニムのお直しにおける“プロ中のプロ” 三浦和さんが営む『YMFACTORY』が、新たに完全予約制の受付・相談の場をオープンした。場所は佐原駅前、千葉県香取市佐原イ74-47 501号室だ。
ヴィンテージデニム愛好家はもちろん、全国の古着ショップ関係者のなかにも、「直すなら三浦さんにお願いしたい」と考える人は少なくない。
その理由は明快だ。三浦さんは綿糸を含む約300色もの糸を使い分け、補修箇所によってミシンも変更する。そして何より、ヴィンテージデニム本来の構造や縫製仕様を深く理解している。だからこそ、リペア後もオリジナルの雰囲気を損なわない。色落ちやアタリ、長い年月を経て生まれた表情をできる限り残し、計算しながら、自然な仕上がりへ導いてくれる。
以前、三浦さんは「ヴィンテージデニムが主役なので、自分のリペアは主張しないことが大事」と話していた。その姿勢は、もはやリペア職人というより“ヴィンテージデニムの外科医”と呼ぶ方がしっくりくる。
ヴィンテージお直し歴15年の三浦さんだが、彼のリペアがこれほど人々を惹きつけるのは、その技術力だけでなく、彼自身のバックボーンにも理由がある。三浦さんは、10代の頃からジーンズの収集を始め、40年近くヴィンテージデニムを追いかけている。90年代のヴィンテージデニムも、現在のブームも関係なく、ただひたすらに。2000年代には、当時まだ解析が進んでいなかった501XX 1946モデルの魅力にいち早く気づき、その個体を探して東京から東北まで各地のヴィンテージショップを巡ったという話も聞いたことがある。
そして、三浦さんは、ただ集める人でも、ただ穿く人でもない。生地目の方向、ステッチの意味、リベット補強の役割など、1本のジーンズがなぜその仕様になっているのかを今なお研究し続けている。だからこそ、多くの人が大切なヴィンテージデニムを『YMFACTORY』へ託す。ヴィンテージデニムに詳しくなくても、「三浦さんならオリジナルに近い形へ戻してくれる」という安心感があるのだ。
三浦さんの仕事はリメイクではない。新しく作り変えるのではなく、可能な限り元の姿へ戻すことにある。色落ちや経年変化の魅力を活かしながら補修を行うため、一本ごとに作業内容も大きく異なる。当然ながら時間もかかる。内容によって差はあるが、現在はおよそ半年待ちとのことだ。
そんな三浦さんが今回、新たな場所を作った。
「これまでの工房は、限られたスペースにお預かり品や資料、道具すべてを詰め込みながら仕事を続けてきました。15年続けてきた中で物も増え、いつかは一度きちんと整理したいと常々思っておりました。進行を整えること、作業に集中できる環境を保つこと。それがずっと課題でした。今回、新しい場所を作った一番の理由は、本来の作業場をしっかり機能させるためです。受付や相談などのお客様対応を分け、より集中して修復に向き合える形へ。完全予約制での受付・相談の場として運用します。派手ではありませんが、自分にとって大きな変化になります」と三浦さんは『Instagram』でコメントしている。
今やヴィンテージデニムは驚くほど高額になった。しかし、その価値は所有することだけではなく、次の世代へ受け継いでいくことにもあると思う。一生付き合っていくと決めた501XXがあるなら、一度三浦さんに相談してみるのも良いだろう。今回オープンした新たな相談スペースは、そんなヴィンテージラバーたちにとって、またひとつ心強い場所になるはず。
ちなみに場所は佐原駅から徒歩1分。小江戸と呼ばれる美しい街並みや老舗のうなぎ店もあり、観光がてら訪れてみるのもおすすめである。
YMFACTORY
住所:千葉県香取市佐原イ74-47 501号室
メール:info@ymfactory.com
インスタグラム:@ymfactory_miura《お直し参考価格》
・膝の破れ直し 5000円〜
・Gジャンの襟裏の破れ直し 5000円〜




















