セブン-イレブンが Nike への訴訟を取り下げ ── セブンカラーの Air Max 95 発売の可能性が浮上
2026年のスニーカーシーンを騒がせた異例の法廷闘争が終結へ
2026年のスニーカーシーンを騒がせた異例の法廷闘争が、ついに終結。米国のコンビニエンスストアチェーン『セブン-イレブン(7-Eleven)』が、〈Nike(ナイキ)〉Air Max 95(エアマックス 95)の新作モデルが自社のブランドカラーを模倣したとして、同社を相手取り提起していた商標権侵害訴訟を自主的に取り下げたことが明らかになった。
10月19日(現地時間)に提出された裁判資料によると、『セブン-イレブン』は本件について同じ内容で再び訴訟を起こすことができない形で、訴訟の却下を裁判所に申請。双方がそれぞれの訴訟費用を負担することも明記されており、翌20日には裁判所がこの申し立てを認めたという。訴訟の発端は、今年7月にさかのぼる。『セブン-イレブン』は、〈Nike〉が発売を予定していた新作 Air Max 95について、同社を象徴するオレンジ、グリーン、レッドの配色を無断で使用していると主張。さらに、当初の発売予定日である7月11日が、同チェーンの恒例プロモーション「7-Eleven Day」と重なっていたことも、騒動に拍車をかける形に。『セブン-イレブン』側は、シューズのデザインと発売日の組み合わせによって、消費者が両社の公式コラボレーションモデルだと誤認するおそれがあると訴え、販売差し止めなどの法的措置を求めていた。
しかし、本件にはもうひとつの展開があった。発売前にもかかわらず、すでにセブンカラーのAir Max95の複数のペアが二次流通市場に出回っていたのだ。『StockX』や『eBay』、『GOAT』といったリセールプラットフォームでは、訴訟が進行するなかでも出品が続き、発売中止の可能性がかえって注目度を高める結果に。リセール価格は定価の2倍以上にまで高騰したという。仮に『セブン-イレブン』が〈Nike〉の正規販売ルートでの発売を阻止できたとしても、すでに市場に流通したスニーカーまで完全にコントロールすることは難しい。こうした状況が今回の訴訟取り下げに影響したのかは不明だが、二次流通市場に出回ったスニーカーの流通を止めることの難しさを浮き彫りにした。
両社の争いには終止符が打たれたものの、『セブン-イレブン』と〈Nike〉が和解やその他の合意に至ったかどうかは裁判資料から明らかになっておらず、今回の判断に至った経緯についてもどちらも公式な声明を発表していない。なお、本件は〈Nike〉Air Max 95の該当モデルが『セブン-イレブン』の商標権を侵害していたかどうかについて、裁判所が判断を下すことなく終結した。そのため、今後〈Nike〉が同モデルを正規販売する可能性は依然として残されている。
