Prada Group が VERSACE を約2000億円で買収
〈MIU MIU〉や〈Prada〉に並ぶ大手ラグジュアリーの一角としてさらなる成長が期待される
イタリアを代表する高級ファッションブランドを束ねる「Prada Group（プラダ グループ）」が、数カ月にわたる憶測と社内協議を経て、「カプリ・ホールディングス」傘下の〈VERSACE（ヴェルサーチェ）〉を、正式に買収した。買収額は約2000億円で、今後〈VERSACE〉は、「Prada Group」の主力ブランドである〈MIU MIU（ミュウミュウ）〉や〈Prada（プラダ）〉に並ぶ大手ラグジュアリーの一角としてさらなる成長が期待される。
〈VERSACE（ヴェルサーチェ）〉は、これまでイタリアを代表するラグジュアリーメゾンとしてウィメンズアイテムを中心にアクセサリーやバッグ、メンズのプレタポルテ、さらには香水や家具などを展開。トップメゾンとしての品格を忘れさせないアイテムは、多くの人に色濃く印象づいていることだろう。近年は、BLACKPINK（ブラックピンク）のリサ（LISA）が、着用していたりと、若い世代への人気も高くなっている。
今回の買収に関して「Prada Group」の会長兼エグゼクティブ・ディレクターであるパトリツィオ・ベルテッリ（Patrizio Bertelli）は、「ヴェルサーチェをグループに迎え入れ、新たな歴史を共に築くことができて嬉しく思う。我々は、ヴェルサーチェのレガシーを継承しながら、その力強く普遍的な美学を再解釈して、活躍の舞台を整える予定だ」とコメント。
3月には、ジャンニ・ヴェルサーチェ（Giovanni Versace）の妹であるドナテラ・ヴェルサーチェ（Donatella Versace）がクリエイティブディレクターの役職を退き、現在は〈MIU MIU〉の元デザインディレクターであるダリオ・ヴィターレ（Dario Vitale）が後任する。時代を彩るファッション大国 イタリアにおける〈VERSACE〉の買収は、新たな一手への期待が高まるばかりだ。
