史上最大規模の攻殻機動隊展が2026年に開催

士郎正宗原作/押井守監督によるアニメ作品『攻殻機動隊』シリーズの37年にわたる歴史を総覧する、シリーズ初となる大規模展覧会が東京・虎ノ門『TOKYO NODE』で開催される。原作の時代設定でもある2029年が目前に迫るなか、本展はAIやクラウドコンピューティングが現実のものとなった現代において、「ゴースト（精神）」と「シェル（器）」の境界がいかに変容してきたのかを問いかける内容となっている。

展示の導入となる“Gallery A：Node”では、来場者を没入型のサイバースペースへと誘うインスタレーションが展開される。「神経網（Nerve Net）」を可視化したビジュアライザーや、全高15メートルに及ぶケーブル群で構成された「ワールドツリー」が出現し、鑑賞者自身が思考の“ノード”として情報の海へと接続されていく体験が用意されている。

続く約1,000平方メートルの“Gallery B：Dig”では、押井守や神山健治といった歴代監督陣が手がけた作品群から、原画、背景美術、セル画など約1,600点以上の制作資料を公開。専用ARグラスを装着することで、タチコマによるリアルタイム解説とともにアーカイブを巡る「Cyber Vision」体験や、来場者の顔をリアルタイムでマスキングするAR演出「Laughing Man Mirror」など、現実と仮想の境界を揺さぶる仕掛けも随所に散りばめられている。

さらに、制作工程に触れられる“Analog Dig”では、実際の制作資料を再現したレプリカが封入された「カット袋」を購入可能。デジタルとアナログの双方から『攻殻機動隊』の創作世界に接近できる構成となっている。

シリーズの思想とビジュアルをかつてないスケールで体感できる本展は、2026年1月30日（金）から4月5日（日）まで開催予定。詳細は公式サイトおよび公開中のトレーラーをチェックしてほしい。

攻殻機動隊展 Ghost and the Shell
会場：TOKYO NODE
住所：東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F
会期：2026年1月30日（金）〜4月5日（日）
時間：月曜日　12:00-18:00
火～木曜日　12:00-21:00
金曜日　12:00-18:00予定 ※イベントなどにより異なる
土曜日、日曜日、祝日　10:00-21:00
※最終入場：各日閉館30分前