横浜流星と那須川天心が DIOR TEARS で共鳴する
〈DIOR〉と〈DENIM TEARS〉がタッグを組んだ“DIOR TEARS”がついに到着。『Hypebeast』は、この特別なカプセルコレクションのローンチを記念して、横浜流星と那須川天心をゲストモデルに起用。自由でエレガントな雰囲気を軸にした撮影を行った。
饒舌なDIOR TEARS
まず、トレマイン・エモリー(Tremaine Emory)がこの“DIOR TEARS(ディオール ティアーズ)”に込めたメッセージが素晴らしい。
「僕は、アフリカ系の作家やミュージシャン、アーティストがアメリカからヨーロッパにやってきたり、逃げてきたりして、各地で受け入れられ、彼らのアートと彼らの存在がリスペクトされるようになった感動を共有したいと思っている。それは、(完璧ではないけれど、と前置きした上で)当時のアメリカで施行されていたジム・クロウ法(人種隔離政策)の恐怖から解放される機会に繋がった、美しい事実だ。マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のようなジャズミュージシャンやジェイムズ・ボールドウィン(James Baldwin)のような作家が活動をして、パリで評価されたようにね」
この感動の共有は、“DIOR TEARS”のカプセルコレクションにひっそりと込められている。それは、50〜60年代のブラックアイビーリーグの学生のスタイルや、同世代のジャズミュージシャンの飾らないスタイルからのインスピレーションだったりする。加えてワークウェアのテイストが見え隠れするのも、同時代の公民権運動と少しリンクしている。つまり、今回、横浜流星と那須川天心が着こなしたのは、ただ単純に洒脱な服じゃない。当時、時代と戦ったアフリカ系アメリカ人の思いと感動を饒舌にカタチにした服=“DIOR TEARS”だ。
DIOR TEARSを着用した横浜流星
「普段は着ないようなテイスト。だから挑戦でした。でも、典型的なアメリカンスタイルでカジュアルなはずなのに、非常に品がいい。これは、ディオールのサヴォワールフェールと呼ばれる独特の技巧や創造力が組み合わさっているからですかね?」と、直感的に、フランスの優れたクラフツマンシップが融合していることを見抜いていた。
DIOR TEARSを着た那須川天心
「50年代のシルエットを活かしているって聞いたけど、それを特殊なジャカードや抜染プリントを駆使して、現代での最先端に仕上げるディオールは天才的! そして、品がありながらもリラックスしていて、普段の延長線上で着られるこのDIOR TEARSは、ストリートカジュアルの一面もある」
と語った。おっしゃるように、あの時代のジャズミュージシャンたちがそうであったような“飾りすぎない美学”も、トレマイン・エモリーが意図する真髄だ。
ふたりが履いた新作“B33”スニーカーには、ソールにNFCチップが内蔵されており、暗号化デジタルキーによって真正性認証や製造プロセスの情報、スニーカーローンチの最新情報にアクセスできる。革新的でもある“DIOR TEARS”は、着れば洒脱を極める。しかし、込められたメッセージを読み解いていくと、精神まで洒脱になっていける奥深さがある。ファッションが改めて高尚な芸術であることを感じさせてくれる、ユーモアと示唆に富んだカプセルコレクションである。
横浜流星
俳優。DIORのジャパン アンバサダー。那須川天心とは親友でもある。主演映画 『春に散る』が2023年8月25日(金)に公開予定、2024年春には主演短編映画『MIMI』が公開予定、さらに2025年大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜」で主演を務める。
那須川天心
プロボクサー。元キックボクサーであり、元総合格闘家。16歳のとき史上最年少としてRISEバンタム級のベルトを奪取。その後も、多彩な格闘技と圧倒的な格闘センスで勝利を重ねる。2023年にボクサーに転向。4月8日に行われた初戦に勝利し、東洋太平洋連盟のスーパーバンタム級でさっそく8位にランクイン。
[問]クリスチャン ディオール
Tel:0120-02-1947
オフィシャルサイト:www.dior.com
DIOR TEARS POP-UPが原宿にオープン
〈DIOR〉は、2023年7月12日(水)から30日(日)まで、東京・原宿にて、“DIOR TEARS”カプセルコレクションのポップアップストアをオープンする。このポップアップストアには、キム・ジョーンズとゲストデザイナー、トレマイン・エモリーの手掛ける〈DENIM TEARS(デニム ティアーズ)〉とのコラボレーションが並ぶ。その内容は、トレマイン曰く「ジャズ発祥の地であるニューオリンズを経由して、ニューヨークとパリを結ぶ対話」だ。モニュメンタルなインスタレーションによる壮大な空間装飾とともに、さまざまな感覚を呼び覚ます没入型体験が楽しめるそう。DIOR TEARS POP-UP
会期:7月12日(水)〜30日(日)
住所:東京都渋谷区神宮前6-35-6
特設サイト