SUPERNOVA ゴニルによるエキシビジョン “Fictions” が代官山蔦屋書店にて開催
ゴニルがディレクターを務めるヘルスケアブランド「Willow」のポップアップも同時開催
韓国出身の男性ダンスヴォーカルグループ SUPERNOVA（超新星）のゴニルによるエキシビジョン “Fictions”が、5月22日（月）〜6月3日（土）の会期で『代官山蔦屋書店』にて開催される。
パク・ゴニルは、オリコンチャート1位を含む36枚のアルバムを発表したアイドルグループ SUPERNOVAのメンバーであり、現在は韓国と日本で俳優としても活動し、また、自身が2021年に立ち上げたヘルスケアブランド「Willow（ウィロー）」のディレクターも務めるなど、さまざまな分野で才能を発揮している。多彩な顔を持つ彼は、コロナ禍も徐々に落ち着き始めたこの時期に、幼少期や海外で学んだアート表現で自身の想いを伝えたいと考え、エキシビジョンの開催を決意したという。
本展 “Fictions（フィクションたち）”では、彼が代表を務めるアート集団「ハイパーフィクション」と、アーティストとしての“ゴニル”とのコラボレーション作品が並ぶ。「ハイパーフィクション」は、エゴが強くて特殊な人生を歩んできた者たちが“ちゃんとした”美術作品を作ったとしたら、本当に面白い作品が誕生するのではないか？という好奇心から始まった集団。ゴニルと「ハイパーフィクション」はお互いのポテンシャルを引き出すため、限られた時間の中でさまざまな試みを行うことに。その結果、「作家がキャンバスと会話をする行為」「ユーザーがChatGPTのようなAIを活用する行為」「わたしとハイパーフィクションの緊密な対話で、無意識と創造性を引き出す行為」の3つの行為を同一線上に置き、2023年のいま、「ゴニルの作業でどんな対話ができるのか？」について考察を深めていった。
“Fictions”は、AIが学習する過程に対するアナログシミレーション。AIのマシーンラーニングはデータを入力して、それをベースにアルゴリズムが加重値を付与、それらの修正を繰り返して結果を改善することをいう。AIはデータを利用してみずからが学習し、データのパターンを認識、それをもとに新しいデータに対する予測を行う過程を経る。一方、人間の作家が絵を描く過程は、キャンバスの変化を観察しながら一種の対話を続けることである。この過程の中で予測しにくいデータである「天気」や「絵の具の質感」「記憶」「無意識」などが関与して最終的に作品を完成させる行為であると仮定すれば、AIマシーンラーニングと人間が絵を描くことは、その過程で多くの共通点があると考えられる。
彼らはできるだけアナログ的な手法で、作家の無意識、記憶、好みに対するデータを集め、各作家ごとの独特で個人的な経験を自分たちの手で具現化したという。展示作品の主役となるモチーフは、誰もが知る“フック船長”。フック船長の手はその名の通り、手がフックになっている。その手は残忍さや無意識をあらわすと同時に、不確実性を意味する。ゴニルはこのモチーフを選んだ理由について「ハイパーフィクションでの作業中に最も重要だと思ったのは会話や絵を書く過程の中でおこる誤解や歪みのようなものでしたが、無意識とつながっていながらとても扱いにくい。扱いにくいという問題がフックの手で絵を描くということと繋がり腑におち、自然にフック船長を思い浮かべるようになりました」と語る。フック船長の手は我々が集中している「描く」という行為の象徴であると同時に、AIに学習させたり活用したのちに確認する結果で欠けている部分を表す。“Fictions”では、作品を通してゴニルと「ハイパーフィクション」が考える現代と多様性を表現した。本エキシビションの開催に際し、ゴニルから以下のようなメッセージが届けられた。「作家は頭の中の記憶を絵で表現したり、思考を行為に移す過程で新しい経験（experience）をしますが、その経験のほとんどは当初表現しようとした対象とは直接関係がなかったり、第三者目線だと別の意味で解釈されるのがほとんどです。我々は経験で生み出された新しい解釈と繋がっている、作家の別の記憶や無意識に接近、再びイメージを作り出すプロセスを繰り返しました。その結果、作業が進むほど作品のテーマは自然に変化し、わたし自身での経験による直接的な記録ではないものの、自然にわたしの人生を貫通する物語を可視化することができました」
エキシビジョン “Fictions”の詳細は以下の通り。また、会期中にはゴニル本人が登壇するトークショーや、彼がディレクターを務める「Willow」のポップアップも開催されるとのこと。これらもあわせてチェックしてほしい。
PARK GEONIL EXHIBITION – “Fictions” & Willow POP UP STORE
会期：5月22日（月）～6月3日（土）
会場：代官山蔦屋書店
住所：東京都渋谷区猿楽町17-5
営業時間：9:00〜22:00（*蔦屋書店の営業時間に準ずる）
イベント特設ページ
GEONIL TALK EVENT
日時：5月24日（水）
夕方の部：17:00-18:00（16:30から入場可能）
夜の部：19:00-20:00（18:30から入場可能）
*当日はチケット購入者のみの入場可能
チケット料金：オフラインチケット 6,600円、オンラインチケット 2,200円（共に税込）
（*オフラインチケットは各回50枚、無くなり次第終了。オフラインチケット購入者には会場でエキシビション特別アイテムをプレゼント）
イベント特設ページ
