Supreme から NY 発のアート集団 Bernadette Corporation とのコラボコレクションが発売
1990年代の時代精神を体現した集団へオマージュを捧げるアパレルやアクセサリーを展開
〈Supreme(シュプリーム)〉から、米ニューヨークを拠点とするアート集団「Bernadette Corporation(バーナデット コーポレーション)」とのコラボコレクションがリリースされる。
「Bernadette Corporation」は、〈Supreme〉が最初の店舗をオープンしたのと同じ1994年にニューヨークのクイーンズで誕生したアート&ファッションを軸に据えたコレクティブ。創設者のBernadette Van-Huy(バーナデット・ヴァン=ホイ)が、当時ニューヨークに存在したクラブ『Club USA』で一晩パーティのホストをオファーされた際に結成されたという。このクラブは短命に終わったものの、ニューヨークのダウンタウンシーンで大きな影響力のあったナイトスポットで、初期の〈Supreme〉クルーの多くも常連であった。同クラブが閉鎖された後、「Bernadette Corporation」は紙媒体のマガジン『Made In USA』を発刊したり、イエローページでモデルを募集し、チャイナタウンの路上で見つけたコピー商品をランウェイショーで発表するなど、さまざまな形で挑発的な表現を展開していく。「Bernadette Corporation」は、瞬く間に『New York Times』や『i-D』といったメディアに取り上げられ、大きな注目を集めることに。2001年のG8サミットでは反グローバリズムの抗議活動を行い、その後の2003年にはG8の暴動映像にChloë Sevigny(クロエ・セヴィニー)のパフォーマンスを組み合わせた映像作品『Get Rid of Yourself』を発表。また、匿名の書き手150人が参加した小説『Reena Spaulings』を2005年に刊行するなど、そのアウトプットは拡大していく。2013年には、ロンドンの『ICA(Institute of Contemporary Arts)』にて彼らの回顧展 “2000 Wasted Years”が開催された。
1990年代の時代精神を体現した「Bernadette Corporation」の活動にオマージュを捧げた今回のコラボコレクションでは、彼らのアートワークを用いたトラックジャケット/パンツ、ワークシャツ/ショーツ、ベースボールスタイルのラグラントップ、フットボールジャージ、チノパンツ、Tシャツなどに加え、ニップルクランプ、〈Spalding(スポルディング)〉に別注したバスケットボールなどがラインアップ。なお、半袖のワークシャツに描かれた“Hell on Earth – and the mutha f*ckin saga continues”のメッセージは、1997年5月の“Deitch Projects”で発表された作品からの引用である。
欧米では5月18日(現地時間)、日本国内ではその2日後となる5月20日(土)に〈Supreme〉の旗艦店および公式オンラインストアにてリリース予定。まずは上のフォトギャラリーから、ルックビジュアルとディテールをチェックしておこう。