太陽光発電の未来や世界のエネルギー事情に焦点を当てた展覧会 “The Energy Show” が開催中
世界中のアーティスト/デザイナー/研究者が「太陽光発電の未来はどのように発展していくのか?」を問う実験的な展示内容に
気候危機が進行する中、世界中で多くの業界が環境に悪影響を及ぼす習慣の改善方法を模索している。この問題はヨーロッパの大部分でも深刻な問題として捉えられており、今回そんな現状に焦点を当てた展覧会 “The Energy Show”がオランダ・ロッテルダムの美術館『Het Nieuwe Instituu』にて開催中だ。
本展示は、ソーラービエンナーレのデザイナー兼キュレーターであるMatylda Krzykowsk(マチルダ・クシコフスキー)が主催となり、太陽発電について主に焦点を当てつつ世界中のエネルギーの歴史をまとめた内容に。太陽光発電が全世界で普及する未来を想像してほしいとの思いが込められており、ショー全体を通して、黄色と赤の大胆なカラーウェイをセットのデザインに使用。入場口ではKrzykowskiの声を聞くことができ、訪問者は自分のエネルギーレベルについてを共同ボードにマーク付けし、ショーの最後に、再び太陽光発電などの未来にどう目を向けるかを尋ねられる、といった仕組みに。
各セクションには、ソーラーデザイナー Marjan van Aubel(マージャン・ファン・オーベル)とPauline van Dongen (ポーリーン・ファン・ドンゲン)や、ストーリーデザイナーのAlice Wong(アリス・ウォン)など、世界中のアーティスト、デザイナー、研究者の作品が展示されている。また、今回注目したいのは、Van Aubel(ヴァン・オーベル)と Van Dongen(ヴァン・ドンゲン)は、技術的および経済的な観点から太陽エネルギーの使用を“批判的に反映”することを目的としたプロジェクト “Solar Bienalle”を主催する双子ユニット。本プロジェクトでは、彼らが太陽電池を介してエネルギーを収集出来るキャビネットや、ソーラー技術で最大1.5ワットの電力を生成するソーラーシャツなどを開発し、紹介している。
“The Energy Show”は、『Het Nieuwe Instituut』にて2023年3月5日(現地時間)まで開催予定。現地を訪れる機会のある方は、ぜひ足を運んでみてほしい。