Interviews: NIGO®️ が KENZO をモダンに昇華させた芸術性とビジョンに触れる
高田賢三が構築したラグジュアリー・メゾンを斬新な切り口でリファインした手腕を紐解く
![NIGO's Era of KENZO Is All About Reinvigorating House Motifs luxury fashion house lvmh louis vuitton japanese takada kenzo virgil abloh pharrell human made a bathing ape](https://image-cdn.hypb.st/https%3A%2F%2Fjp.hypebeast.com%2Ffiles%2F2022%2F10%2Fnigo-kenzo-creative-director-reinvigorating-house-motifs-exclusive-interview-001-1.jpg?cbr=1&q=90)
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NIGO®️(ニゴー)は2021年に〈KENZO(ケンゾー)〉のアーティスティック ディレクターとして就任して以来、日本のファッション界で最も著名な人物の一人としてその地位を築いている。いまやNIGO®️の名前はストリートウェアだけでなく、ファッション・カルチャーの代名詞であり、彼の影響力がグローバルに及んでいることは明らかだ。
そして〈KENZO〉でのクリエーションでは、その斬新なスタイルによってファッション界に忘れられない足跡を残したと言えよう。過去2シーズン、NIGO®️はパリの象徴的なファッションハウスに改革を起こし、新生〈KENZO〉ブランドの立役者としての地位を確立した。2020年に創業者の高田賢三氏が亡くなったことを受け、NIGO®️はメゾンでの自分の立場をより強く意識し、伝統の重要性と現代のトレンドのバランスを取る必要性を理解しながら表現している。話題性を生み出し、時流に乗るということに関していえば、NIGO®️はストリートウェアとラグジュアリーを融合させたこのモダニズム的領域において思い浮かぶ数少ない存在と言えるだろう。
今回『Hypebeast』との独占対談では、NIGO®️のラグジュアリーブランドに対する思いと、日本人デザイナーである彼が〈KENZO〉という名のもとにストリートウェア/カルチャーをどのように進化させているのかを、より幅広い視点から掘り下げていく。NIGO®️の現在のコレクションにインスピレーションを与えたヴィンテージ・アーカイブや過去の時代を振り返ることで、彼のデザインの背後にある意図を改めて理解し、〈KENZO〉をモダンに昇華させた芸術性とビジョンに触れてみよう。
HYPEBEAST: 高田賢三氏は1980年代に日本で大きなファッションブームを巻き起こしたデザイナーの一人です。彼の作品はデザイナーとしてどのような影響を受けましたか? また、KENZOブランドを最初に知った時の記憶は覚えていますか?
NIGO:僕がファッションに興味を持ち始めたのは、80年代です。DC(デザイナー&キャラクター)ブランドが世界中にインパクトを与えていたんです。日本のファッションにとって、それが初めてのことだったんじゃないかと思います。KENZOもその波の中にあって、最も有名で広く知られているブランドの1つでしたからブランドはすごく意識していました。でもまだ子供だったので、そんな高価なものは買えないんですけど、ショップにはよく服を見に行っていましたね。
現在のコレクションに反映させるために、アーカイブやヴィンテージに手を伸ばすことが重要なのはなぜですか?
まず、KENZOを知るためです。KENZOはKENZO以外の何者でもないはずです。私の使命はKENZOの服を作ることであって、自分の作品を作ることではありません。そうやって高田賢三は生きていくんです。また、花柄が中心になっているのは、それがKENZOらしさの表現だからです。
高田賢三氏自身が確立したメゾンのアイコンを解体・再構築する際、“リアル・トゥ・ウェア”のKENZOのエスプリを尊重するのはどのような点でしょうか?
私たちが若い頃、初めてファッションに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。このコレクションは、その問いに答えるための試みです。“リアル・トゥ・ウェア”とは、ファッションの真髄です。私にとって、その服が街のストリートでリアルに生活してこそ、エキサイティングなのです。
ストリートウェアとラグジュアリー・ファッションが交差する今、このふたつの接点をどのように表現しますか?以前、あなたはストリートウェアを“ラグジュアリーファッションへの反抗”だとも言っていましたね。これは、KENZOのインスピレーションを得る際にも当てはまりますか?
ストリートウェアとラグジュアリーは、最終的には出会うべき時に出会ったのだと思います。ラグジュアリーファッションへの反抗の時代については、もう終わったことで、今は共存の時代に入ったのです。
あなたは故Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)と長年の友人ですよね。彼はLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)でさまざまなアーティストとコラボレーションし、ラグジュアリーと他の媒介物であるアートの世界を結びつけてきたことで知られています。ラグジュアリーファッションにおけるコラボレーションについて、どのようにお考えですか?また、今後〈KENZO〉から何か出てくるのでしょうか?
Virgilの仕事のやり方は、今や当たり前になっています。ある意味、私のKENZOでの仕事自体が、一種のコラボレーションです。第三者の必要性をあまり感じない。それが、次のファッションへの道ではないでしょうか?
1年経って、まだスタート地点に立ったばかりのようですね。次回のコレクションについて、何か予告事項があれば教えてください。
次のショーは2023年の1月に予定しています。その時、すべてが明らかになります。