adidas のディレクターが反ユダヤ的発言の Kanye West に対し沈黙を続ける同ブランドを非難
はるかに問題の少ない事例でアスリートを解雇してきたのにかかわらず Yeの最近の行動には黙ったままだと強調

〈adidas(アディダス)〉は10月初め、Kanye West(カニエ・ウエスト)/Ye(イェ)の〈YEEZY(イージー)〉ブランドとの提携を見直し中との声明を公開し、こちらでもリポートしたが、最近〈adidas〉は同社のディレクターの一人から、Yeの最近の反ユダヤ主義的発言にどう対処していくのかと、行動を起こすよう呼びかけを受けている。
ユダヤ人の血を引く〈adidas〉のトレード・マーケティングディレクター、Sarah Camhi(サラ・カムヒ)は、ビジネスユーザー向けSNS『LinkedIn(リンクドイン)』で10月25日(現地時間)に行った公開投稿を通じて、同ブランドは従業員とコミュニティのために「より正しい対応をする必要がある」と表明した。
投稿の中でSarahは、Yeがソーシャルメディアで物議を醸した一連の発言やインタビューが表面化した頃、「adidas」は社内イベント「Global Week of Inclusion(グローバル・ウィーク・オブ・インクルージョン)」を開催していたが、Yeのヘイトスピーチについて公には黙ったままだったと指摘。
さらにSarahは「adidasは従業員に対してYeに関する状況に関する見解をまだ何も発信していない。adidasは、ステロイドの使用や一緒に仕事をするのが難しいと思われるなど、はるかに問題の少ない事例でアスリートを解雇してきたのにかかわらず、Yeの最近の行動には目をつぶっている」と強調している。
投稿の最後には、同社と彼女の仲間の従業員に向けたメッセージとして「私たちは従業員のためにもっと頑張る必要があるし、コミュニティのためにもっと頑張る必要があるのです。adidasが立ち上がるまで、私はadidasと共に立ち上がるつもりはありません」と締めくくっている。