Mercedes Benz が2台の高級 EV 発売に合わせ12月に世界初の EV 専売拠点を横浜にオープン
パワフルな「Mercedes AMG」バージョンも加わりEVシフトへの本気度を表明
ドイツの自動車メーカー「Mercedes Benz(メルセデス・ベンツ)は、9月29日(木)に東京で行われた2台の高級EV、EQSとEQEの発表会で、今年12月に世界初のEV専門ショールームとなる『メルセデスEQ横浜』をオープンすると公表した。
欧米が電動化に大きく舵を切る中、日本はやや遅れをとっているのが現状で、電気自動車はまだ現実的な選択肢ではないという声が多い。しかしメルセデス・ベンツ日本はEV専売拠点を作るという大胆なアプローチでEVに関心をもつユーザーを掴むべく、EVシフトへの本気度を表明した形だ。
今回発表された新型車「Mercedes Benz」EQS 450+とEQE350+での注目ポイントは、発売中のEVとして最長を誇る航続距離で、EQE 350+が624km、EQS 450+が700kmの運行が可能という。共に大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載することでこの数値が達成されており、しかも最高出力はEQE 350+が292PS、EQS 450+が333PSを発揮し、十分過ぎるパワーを備えている。また、日本独自の特別仕様として、家庭用太陽光発電システムで発電された電気の貯蔵装置としても使え、また外部供給電器として災害などの非常時の予備電源として自宅に電気を送ることも出来るというインテリジェントな給電機能も備えている。
また、EQSとEQEにはそれぞれ「Mercedes AMG(メルセデスAMG)」バージョンも発表されており、こちらは通常のEQS/EQEのパワートレインに永久磁石同期モーターが1基装着されるのに対し、「AMG」のEQS/EQEにはフロント+リアで2基が装着される。航続距離は若干落ちるものの、最高出力はAMG EQE 53 4マティック+が625PS、AMG EQS 53 4マティック+が658PSという途方もないパワーを発生する。
気になる車両本体価格だが、EQE 350+が1,248万円、EQS 450+が1,578万円、AMG EQE 53 4マティック+が1,922万円、AMG EQS 53 4マティック+が2,372万円(全て税込)となっている。
他にも2020年に発表されたEQCや、2021年発表のEQA、そして今年7月に発表となった最大7人乗りのSUV、EQBなど、「Mercedes Benz」の新時代に向けたEV戦略の攻勢が続いているので、まだガソリンエンジン車を所有の方は12月の『メルセデスEQ横浜』オープンまでに本格的なEVシフトを検討してみたらいかがだろう。