Interviews : UKレスター発最注目バンド easy life のフロントマン マレー・マトラヴァーズ

バンド名が全て小文字の理由、リリックを書くコツ、人生で1番素晴らしかった日、裏アカの存在、地元レスターへの想いを訊く

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もともとUK音楽シーンの底は深く広いが、2010年代半ばはLoyle Carner(ロイル・カーナー)、Tom Misch(トム・ミッシュ)、King Krule(キング・クルール)、Jorja Smith(ジョルジャ・スミス)、Mura Masa(ムラ・マサ)、Rex Orange County(レックス・オレンジ・カウンティ)ら20代前半のアーティストが同時多発的に現れ、世界中の音楽愛好家たちを浮き足立たせていたが、また1組、深淵から道なき道をマイペースに歩み姿を現した。イングランド中部の街レスター出身の5人組若手バンド eazy life(イージー・ライフ)だ。

まず、2017年に結成されたばかりのeazy lifeが、有名アーティストにフックアップされ爆発的な人気を得た訳ではなく口コミを中心に人気を集め、『BBC』によるUK新人アーティストの登竜門 “SOUND OF 2020”で2位を獲得したとお伝えすれば、それだけで信頼できる存在だと分かるだろう。月並みな表現ではあるが、メロウでどこか懐かしさを感じさせるユルいサウンドを特徴としており、便宜上はオルタナティブロックに分類されるが、新ジャンルというかジャンルレスを越えたオーバージャンルと言っていい。それは、彼らがレスターという“音楽のるつぼ”で育ったルーツに素直でありながら、先人たちが積み重ねてきたブリティッシュロックの遺産にも敬意を払い、それでいて移ろいゆくチャートシーン、特にヒップホップの動向にも目を向け変化を受け入れてきたからだ。

そんな彼らが、結成4年目にして待望のデビューアルバム『life’s a beach』をリリース。このタイミングで『HYPEBEAST』は、フロントマン Murray Matravers(マレー・マトレーヴァーズ )に話を聞く機会を得ることに成功。なんでもeazy lifeが日本のメディアのインタビューに応じるのは“ほぼ”初めてということだったので、バンド結成の経緯や『life’s a beach』の制作過程といった真面目な話だけでなく、25歳の男性 Murrayの人柄も垣間見ることができるプライペートなインタビューを敢行した。彼のユルさが感じられるルーズなQ&Aを、以下よりご覧あれ。

HYPEBEAST : 日本のメディアインタビューがゼロに近いということで、まずはバンド結成の経緯を教えていただけますか?パブで飲んでいたことが理由と耳にしたことがありますが。
かなり尾鰭が付いた本当の話だね(笑)。僕は学生時代にトランペットを吹いていたんだけど、ベース & サックスのSamとは同じ学校だったから吹奏楽部でも卒業後に組んだバンドでも一緒だったんだ。ドラムのCassとギターのLewisは、お互い子どもの頃から一緒にバンドをやっていて、学生時代の僕のルームメイトを通じて2人と知り合った。この僕を含めた4人が一緒になった経緯は、全然お酒が関係ない。それで、最後にバンドに加わったキーボードのJordanは、実は僕たちの地元レスターではちょっとした有名人で、かつてBy The Riversというレゲエ・バンドのドラマーだったんだ。The SpecialsやThe Wailersともツアーをしたことがある実力派で、レスターじゃトップクラスの大御所だね。彼はバンド活動の他にイングランドでは有名なディスコ・パーティ Horse Meat Discoを主催していて(*もともとはロンドンで始まったゲイ・パーティ)、これがレスターで開催された時に僕とCassがJordanに会いに行って「僕たちのバンドに入るべし」って声を掛けたら、「いいよ」って言ってくれたんだ。

かなりフランクな感じで決まったんですね。
そうそう(笑)。その頃、メンバーにキーボードが必要だって思っていたんだけど、Jordanは当時ドラマーでキーボードなんて弾いてなかったんだよ。でも、クールでノリもよくて、Jordanが適任だっていう理由はいくらでもあった。まぁ、酔った勢いでJordanを仲間に引き込んだんだけど、正直、そこまでバンドを真剣に考えていなかったから好きな音楽を楽しくやれればそれでよくて、誰だろうとノリが合えばよかったんだ。それからしばらくして、2017年の夏にJordanの兄弟でサウンド・エンジニアのPerry Birtles、彼の親友のRaj、もう1人のLee、そして僕たちでレスターにスタジオを建てた。以来、そこを拠点に活動しているよ。今じゃPerryは僕らのサウンド・エンジニアで、Rajはツアー・マネージャーで、一緒に何千ものコンクリートブロックを運び込んでスタジオを作ったし、家族のような関係さ。ミュージシャンは気を付けないと天狗になってしまいがちけど、彼らのおかげで変に浮かれることなく地に足をつけたまま活動できてるね。

真剣ではなかったと言いつつも、バンド活動していた理由は?
全員退屈していて、週末にやることが欲しかっただけさ。特に、イングランドでは誰もが一度は友達とバンドを組むもので、僕は12歳の時に初めてバンドを組んだ。とにかく友達と音楽を鳴らすのが好きでね、将来プロになるなんて思ってもなかった。バンドを結成した当初と比べて、物凄く大ごとになって僕が驚いてるよ。easy lifeはみんなで楽しいことがしたくてノリで始めたようなものだから、最初の頃は悪ノリしたような楽曲が多かったね。今でも冗談でやったものを世に出すことがあるけど。

ライブではメンバー全員がいろいろな楽器を演奏していますが、音楽一家出身などの背景があるんでしょうか?
そうだね、全員がマルチ奏者でピアノもギターも管楽器も出来て、Sam以外はドラムも叩ける。だから、ライブでは必要に応じて演奏パートを変更するんだ。僕はドラムが最初に触れた楽器だったんだけど、子どもの頃に1人で過ごす時間が多かったのに家にテレビもなかったから、退屈凌ぎで始めたのがきっかけ。両親は人並みに音楽が好きで、ミュージシャンというわけではないよ。

easy lifeというバンド名の由来や理由はありますか?
大した理由はなくて、誰もが楽に生きたいけどその術を知っている人は少ないからこそ、バンドをやるうえで核になるジレンマとしていいんじゃないかと思ったんだ。響きも音楽と共通したものがあるって感じたし。

ちなみに、バンド名とほとんどの楽曲が小文字で統一されていますが、何か意図があるんでしょうか?
昔は統一してなかったし、今回のアルバム『life’s a beach』の前は普通に大文字も使っていたんだ。でも“Sunday”という楽曲があるんだけど、そのリリックに“The type of girl to only type in lowercase(小文字しか使わない女の子)”という一節があってね。イングランドでは一時期、携帯のキーボードを小文字しか打てないように設定するのが流行って、試しに取り入れてみたら見た目に統一感が生まれたから採用することにしたんだ。深い意味はなくて、ただ気に入ってるだけさ。

見た目というと、MVやアーティスト写真などのビジュアルは全てカラフルでかわいらしく視覚的にもバンドを楽しめる要素ですが、この表現方法に至った経緯やこだわりなどを教えてください。
ビジュアルも音楽と同じくらい重要だと思っていて、自分たちでも凄くこだわっている部分で手間を掛けているから、そこに気付いてくれたのはうれしいよ。昔からシュールレアリズムが好きで、どのクリエイティブでも少し違和感のある“現実には絶対に起こり得ないこと”を描いているんだ。MVは観ている人が、「これは現実なのか、作られた世界なのか」って首を傾げたくなるようなものを心掛けている。表現方法に関しては、いつだって鮮やかで飽和したような色使いが好きで、思い切り飽和させることを意識してるよ。

リリックを書くコツはありますか?こういう時に書けるとか、こういうことを意識しているとか。日本人だとシャワーを浴びている時や、トイレにこもっている時に浮かびやすいと聞きます。
思ってもみない時に限ってアイディアが浮かぶんだ。めちゃくちゃ忙しい時に、「あ、これ曲のタイトルにしたらおもしろいかも」ってね。リリックは、電車や飛行機などで移動中に携帯で書くようにしている。何もやることがない退屈な時間こそ、アイディアを紡ぎ出そうとするから。それと、いろいろなことに耳を傾けるようにしていて、公共交通機関に乗った時なんかは人の会話を盗み聞きするよ。どんな話し方をするのか、どんな言い回しを使うのか、どんな内容なのかを聞いて、それをリリックのヒントにすることが多いね。特にイングランドだと、地方によって話し方が全然変わるからおもしろいんだ。そうやって人の話からネタを拝借して、あたかも自分で思いついたかのように装うーーあくまでコツの1つだけどね(笑)。

不眠症についての“nightmares”や自殺願望の“living strange”など、弱さや脆さがリリックに現れることが多いですが、他人にネガティヴな一面を見せるのは非常に難しい行為であって、ましてや大衆へと向けるのは相当ハードなことではないんでしょうか?
君の言う通りで、弱さを見せるのは確かに怖い。でも、音楽はありのままを見せることが大事だと思っているんだ。そうすることで、僕たちが伝えたいことが素直に伝わるのかなって。これは音楽などの芸術表現だけに限ったことじゃなくて、普段の生活の中もそうなんじゃないかな。弱い部分にこそ、みんなが共感するんだと思う。誰しもが傷つくし、脆い部分があるし、不安だらけ。だから僕が楽曲の中で、「僕は不安だらけで、傷つきやすい人間だ」って言うと、聴いた人は「自分もだ。同じ気持ちだよ」って思うし、「話すきっかけをくれてありがとう」ってなる。弱い部分を見せるには物凄く強くなきゃいけないけど、弱さを見せることが許されるのが大事だよね。

例えば“a message to myself”など、1つの楽曲の中だけでもラップと歌い分けのパートがありますが、自分の中で明確な使い分けはありますか?
歌うのと語るのとでは違いがあると思っていないんだ。“a message to myself”はほぼフリースタイルで、もともとあったビートをかけて隙間を埋めていくように思いつくまま歌ってラップしただけだね。僕は歌がうまいわけじゃないんだけど、これもグループの個性の1つだと思っている。ただ本音を言うと、“歌いこなせないメロディだったら語る方が楽”だから。まぁ、Stevie Wonderのような歌い上げるメロディに挑戦しようとは思わないし、それよりも語ったほうが僕らしい。それがこのスタイルに行き着いた要因だね。

デビューアルバム『life’s a beach』は、いつ頃から制作をスタートしましたか?また、それ以前にリリースされていた“nightmares”以外の楽曲は、今回のアルバムのために書いたものでしょうか?
誰が言ったのか忘れたけど、デビューアルバムというのはそれまでの人生を全て費やした作品なのに、2作目以降は1年とかで作るよね。ということで、『life’s a beach』には何年も前の曲も入っているよ。例えば、“compliments”はコードとメロディーとリリックは前から出来上がっていて、ピアノで弾き語りができる状態だった。でもレコーディングに向けたアレンジがまだで、今回はリリースまでに時間が充分あったから「この曲をアルバムに入れたらよい作品になるかもしれないから、本来あるべき姿が何なのかを考えよう」と思って仕上げた。他の古い曲の例でいうと、“living strange”は3年前に兄と書いた古い曲だし、“nightmares”も3年くらい前に書いた曲だね。この3曲以外は、この18カ月以内に制作したよ。

ということは、制作の時期は新型コロナのパンデミックと重なっていますよね。
レコーディングとプロデュースはもろに被っているけど、アイディアは前からあったものもある。そもそもアイディアは、いつどこで湧いてくるか分からないからね。例えば、ホームシックについての曲のアイディアは以前からずっと温めていたけど、書いたのは最近だっていうこともある。でも、ほとんどの曲が比較的新しいね。

曲・アルバム作りにおいて、パンデミックはどのような影響を与えましたか?
パンデミックは音楽制作のあり方そのものを、世界規模で瞬時に変えてしまったよね。苦労した人も多いだろうけど、困難やある程度の制約が課せられた時のほうが創造力は刺激されるから、創作活動という点においては充実した時期になったよ。ただ、自分で制約が課せられることがいいと言っておきながら、僕の場合は前から1人でラップトップで音楽を作ることが多かったから全く新しいやり方を学ぶようなことはなくて、レコーディングもスタジオに行くより自分のベッドルームで作業するほうが好きだったから、いい口実ができたくらい(笑)。今回を機に凄くいいマイクを購入したんだけど、アルバムのヴォーカル・パートは全て自分の部屋で録音したよ。こんな状況でもなければやらなかっただろうし、いい経験だったね。おかげで、レコーディングの技術的な部分を自分でより掘り下げることが出来たから。

それと、何がツラかったって家から出られないという状況だね。バンドでアルバムを作ろうとしているのに実際に集まって演奏できないから、普段よりも自分の直感に頼るしかなかった。基本は1人で曲を書くんだけど、普段なら他のメンバーにメールやwhatsappや電話で、「こんなアイディアがあるんだけど、どう思う?」って聞くことができる。でも、今回はそもそも集まる機会がないから、何週間も会話を交わさないことすらあって、自分1人でどうにかしなきゃいけない場面が多かったよ。それはそれでいいんだけどね、頭が変になりそうだった。あと確実に言えることは、もし違う状況だったら全く違うアルバムになっていたね。『life’s a beach』なんてタイトルにもしなかっただろうし、収録曲も違っていたと思う。別にロックダウンについての曲ばかりだと言ってるわけではなくて、誰もがロックダウンの経験によって大きな変化を強いられた。だから当然、作る音楽にも影響はあったということ。

本作を制作するうえで、影響を受けたアーティストの作品があれば教えてください。
影響を受けた音楽はありすぎて……1つの完成されたアルバムということで言うと、Kanye Westの全ての作品に影響を受けているかな。例えば、『ye』は短い作品だけどしょっちゅう聴く。2018年にリリースされた作品だから友達がいる前でかけると、「今頃聴いてるの?」って言われるんだけど、「少し前の作品だけど、今でもハマってるからかけさせてよ」って言うんだ。Kanyeが人間的に好き嫌いの別れるアーティストだってのは分かっていて、僕もセレブとしての彼には全然興味がない、作る音楽が好きなんだ。と言いつつ、今回のアルバムが音楽的にKanyeの影響を受けているかと聞かれたら違うね。アルバムを作る時のアプローチや作品の中での流れの作り方がうまい人だから、その辺を参考にさせてもらっている。

他にも素晴らしいと思うアルバムはたくさんあって、またヒップホップの作品になるけどKendrick Lamarの『To Pimp a Butterfly』もそう。『life’s a beach』のサウンドは『To Pimp a Butterfly』と全然違うけど、あのアルバムは僕にとって史上最高のアルバムなんだ。何が凄いって、本当に前衛的で、アーティスティックで、実験的な作品なのに大ヒットした。自分の思い描く通りの作品を作ってヒップホップというジャンルの頂点を極めた、凄く尊敬している。次の『DAMN.』はポップ寄りではあったけど、Kendrickはいつだって期待を裏切ることなく素晴らしいよ。

ここからはプライベート寄りな質問をさせてください。2020年は「SUPERSONIC(*SUMMER SONIC)」での初来日公演が予定されていましたが、残念ながらキャンセルになってしまいましたね。
実は、「SUPERSONIC」の後に3週間ほど滞在して、日本中を旅して回ろうと思っていたんだ。東京はファッションの中心地として誰もが信じられないくらいおしゃれな格好をしているし、東京以外でも富士山や樹海に行ってみたいし、バンド全員で寿司が食べたいし、やりたいことが山のようにある。あと、日本の農業にも興味があるんだ。父親(*農業従事者)がずっと昔に日本を訪れたことがあって、自分の農地経営に役立てるヒントをもらいに1カ月も滞在して、いくつもの農家を訪れて農業の仕組みについて学んだらしい。日本の農業の傾向として、農地が小さくても収穫量が多く、それぞれの畑で取れた収穫物をみんなで分ける農業協同組合というのがあるんでしょ?イングランドにはそんな組織はないし、農地の使い方もずっと進んでるらしいから見てみたいんだ。それ以外でも、ネオンの明かり、ファッション、食べ物、全部が魅力的。マジで日本に行きたくてしょうがないよ(笑)。

バンドにもアルバム名にも“life”というワードが入っていますが、あなたにとって“life”を感じる瞬間というのはどんな時ですか?
いい質問だね!バンドとしてずっと“生き方”というテーマに惹かれてきたんだ。人は何をするために毎朝起きて、日々をどう過ごし、生きる意味とは、みたいな。既に次の作品に取り掛かっているんだけど、そこでも“life”という言葉を使うと思う。質問の答えは……どうだろう。音楽を作っている時が1番“life”の実感が湧くかな。ありきたりに聞こえるかもしれないけど本心だ。時間が空いた時は、いつだって音楽を作っている。音楽は心が落ち着くし、満たされるんだ。

では、人生で1番素晴らしかった日は?
ここまでかなり地味な人生だったから、パッと思いつく日はないな(笑)。でも、今日はいい日だよ。

今回のインタビュー中、“退屈”というワードがよく出てきましたが、地元レスターは退屈なんですか?
どうだろう、昔からアーティストにとって“退屈”するのは大事なことだとは思っていて、他にやることがあって忙しくしていたら音楽を作っていなかったはず。レスターという街自体は、むしろ刺激の多い場所だと思うよ。僕は農場で育ったから1人で過ごすことが多くて、自分で楽しいことを生み出すしかなかった。僕が言いたい“退屈”というのはこういう意味で、“何もすることがなくてぼーっとしている”というよりも、“常に何かおもしろいことを探している”という意味合いが強いね。僕はいつだっておもしろいことを見つける子どもで、トラクターを乗り回したり、動物と遊んだり、音楽を作ったり。時間に余裕があるから音楽を作りたいと思うし、何かを創造する時に“退屈”は大切だね。

レスターの地名もよくお聞きしますが、レペゼンの意識や街のために何かしたい気持ちはありますか?例えば、レスター・シティ(*フットボールクラブ)のチャントを作りたいとか。
レスターをレペゼンする意識は常にあるよ。インタビューではいつも地元の話をするし、ロックダウンが明けたことを祝う初ライヴはレスターでやったし、あの街は間違いなくこのバンドにとって欠かせない存在だね。実は、レスター・シティがFA Cup(*世界最古のカップ戦で、イングランドで最も権威ある大会の1つ)で優勝した時、クラブについて書いた詩がイングランドのBBCで流れたし、楽曲 “dead celebrities”にもクラブが登場しているんだ。レスターが自分たちの軸となっているのは間違いないから、もっとレペゼンした方がいいと思っているよ。

レスター・シティだとYouri Tielemans(*ベルギー代表)がいい選手ですよね。
クラブは大事な存在だから大好きなんだけど、選手の名前が全然覚えられないんだ(笑)。ごめんね。

レスターの音楽シーンを調べてもあまり情報が出てこないんですが、どんな感じなんでしょうか?
小さな街だからレスターの音楽やカルチャーが注目されることはあまりないんだけど、街にはいろいろな音楽が溢れていて、いいアーティストがたくさん活動しているよ。バンドはもちろん、ヒップホップやR&B、グライムも盛んだし、実はアフリカ系移民の大きなコミュニティーがあるからレゲエやダブなんかのシーンもアツい。やっぱり僕たちは地元を盛り上げることに凄く興味があって、将来的に2作目や3作目のアルバムにはレスターのアーティストたちに参加してもらいたいと思っているんだ。いつも話題になるロンドンやマンチェスターじゃなくて、レスターにも目を向けてもらうようにね。

easy lifeを友人に勧めた時に「どんなバンド?」と聞かれて、いろいろなジャンルの音楽的要素が感じられるから説明に困ったんですが、そういったバックグラウンドがあるからなんですね。
その通りだね。ありがとう、そう言ってもらえてうれしいよ。レスターは本当に多様な街で、世界中から人が集まっている文化や発想のごった煮のような場所だから、自分たちの音楽も型にはまらないんだと思うな。音楽を作る時は“なんでもあり”という気持ちでやっていて、一方向にだけ向いているわけじゃない。唯一無二の存在でありたいとは思っているけど、狙ってこうなったわけでもない。自分たちがワクワクするような音楽を作り続けた結果、こうなった。同じような楽曲を繰り返し作っていたら、今頃とっくに飽きてしまっていただろうしね。いろいろな音楽、テーマ、アイディアを追求してみるのが大事だと思っているよ。

バンドのInstagramは開設されていますが、あなたの“オフィシャル”な個人アカウントはありません。もし裏アカウントがあるならば、何を載せていますか?
Instagram、facebook、Twitter、Snap ChatってSNSは一切やってないし、好きじゃなくて一度もやったことすらないんだ。被害妄想に陥りそうだから、この先も始めるつもりはないね。仮にやるとしたら何を投稿するだろうっていま考えてみたけど、そもそも投稿するおもしろいネタがないからやらないんだと思う。でも、食べ物かな。食べ物ブログっぽくなる気がする。けど既に溢れかえっているし、今更感が強いからやっぱりいいかな。

日本の20代は日々の会話がSNS中心なので驚きです。
別にアンチなわけじゃないよ。みんなにSNSをやめてほしいわけでもないし、人が何をしようと勝手だからね。人と繋がる大切な手段だっていうのは分かるし、何かをやって誰かと出会って友達になるかもしれないけど、ただただ僕がネット上で生きることに感心がないだけなんだ。魅力を感じない、だからやらない。「パブ行かない?」って連絡も、メールじゃなくて電話で済ませちゃう古い人間なんだ。

アイウェア、特にクリアレンズの眼鏡がアイコンになっていますが、どこのブランドのものですか?
オランダ・アムステルダムを拠点とするAce & Tateのもので、毎月3本も送ってくれるんだ。10歳の頃から眼鏡をかけているんだけど、エンドースメントでタダで眼鏡を貰えるようになったことが、今まで生きてて最高の出来事かな。さっき、「人生で1番素晴らしかった日は?」って質問があったけど、答えは“タダで眼鏡を貰えるようになった日”だね(笑)。

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