英国で2030年までに Marlboro が販売終了へ
製造元である米「Philip Morris」が公式声明を発表
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Marlboro(マルボロ)の製造元として知られるアメリカの大手タバコメーカー「Philip Morris(フィリップ・モリス)」が、今後10年以内にイギリスでの同メーカーのタバコの販売を終了する旨を発表した。
これは、2030年までに喫煙の完全廃止を目指すイギリス政府の指針に沿った対応だという。「Philip Morris」のCEOであるJacek Olczak(ヤチェック・オルザック)は、同国では従来のタバコの需要と売上が減少し、VAPE(ベイプ)をはじめとする電子タバコやニコチン入りリキッドを使ったアトマイザーなどが急速に普及している現状を指摘。このような状況を踏まえた上で、ガソリン車が規制されるのと同様に、タバコの販売も禁じられるべきであると主張した。「私は、我が社が喫煙者を置き去りにすることを許可したいと思っています。実際にそのような状況が早く実現すれば、全ての人にとって良い結果となるでしょう。消費者がまずすべきことは“喫煙をやめる”ことです。しかしやめることが難しい場合は、“代替物に切り替える”という選択肢があります」
また、Jacekは同社の人気製品であるMarlboroについても、イギリスでは他のブランドと共に店頭から“消える”ことになると発言した。日本での今後の展開については本稿執筆時点では明らかになっていないが、愛煙家(筆者)のためにもなんとかブランドは残してほしいところ。引き続き同社からの発表を待ちたい。
Tobacco firm Philip Morris calls for ban on cigarettes within decade https://t.co/qcI31Sdkvr
— The Guardian (@guardian) July 25, 2021