Zaha Hadid Architects がリモートワーク中にハッカーに機密データを盗まれたことを報告
コロナ禍におけるサイバー犯罪に対しての注意を喚起

先日、世界的なイギリスの建築事務所 「Zaha Hadid Architects(ザハ・ハディド・アーキテクツ)」のサーバーにハッカーが潜入し、同事務所の機密データが盗まれたことが明らかになった。
「Zaha Hadid Architects」は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、従業員のうち348人が自宅でのリモートワークを実践しており、このためサイバー犯罪に対してセキュリティが脆弱な状態になっていたという。ハッカーはランサムウェアを利用して同事務所のサーバー上の全てのデータを暗号化し、一時的にスタッフをロックアウトした。同事務所の広報担当者は「ネットワークを保護するために即座に取り組み、事件を当局に報告しました」と『Artnet News』にメールで報告し、「チームの業務への影響は最小限に抑えられた」と付け加えた。ハッカーは盗んだデータと引き換えに身代金を要求していたようだが、幸いにも盗まれたデータは以前にバックアップされていたようで、同事務所は支払いを拒否した。さらにその事件以来、パスワードを変更し、サイバー犯罪捜査チームにセキュリティ違反の調査を依頼したという。
「Zaha Hadid Architects」は、今回の事件をこのコロナ禍において、リモートで作業している他の企業に対しての警告として共有してほしいと語っている。「サイバー犯罪者はこの状況を利用する態勢を整えています」。