Interviews: NikeLab x PIGALLE 2018年春夏ショーのために東京を訪れたステファン・アシュプール
ステファン・アッシュプールがイメージする15-16年後のオリンピックフランス代表チームとは?
今年6月にパリファッションウィークにて披露された〈PIGALLE(ピガール)〉の2018年春夏コレクション。2014年以来、コラボパートナーとして友好関係を築き上げている〈NikeLab(ナイキラボ)〉とのコラボアイテムも多く登場し、その発表以降大きな注目を集めていた。そして今回デザイナーのStephane Ashpool(ステファン・アッシュプール)が来日し、原宿エリアにて今年5月にオープンした『TRUNK(HOTEL)』を会場に2018年春夏のショーを再現。「美術館」を舞台テーマに、1990年代のバスケットボールシーンの要素を落とし込んだモダニティあふれるストリートスタイルが登場した。そしてStephaneはブランドのDNAであるクラフトマンシップとバスケットボールをバランス良く〈NikeLab〉の最先端テクノロジーと融合させ、〈PIGALLE〉ならではの近未来的な世界観を演出。また彼が普段からパリで交流を持っている青少年バスケチームを東京まで招待し、フロントロウに座る彼らの声援がまるでコートサイドで応援している子供たちのようで、今までにない活気のあるプレゼンテーションとなった。
そして『HYPEBEAST』はプレゼンテーション終了後のStephane Ashpoolにインタビューを敢行。今シーズンのインスピレーション源から今回連れてきた青少年たちについて話を聞いた。
-〈NikeLab〉との最新コレクションのローンチおめでとう。まずはじめに今季のコレクションの主なインスピレーション源を教えてくれますか?
僕にとっても、〈Nike(ナイキ)〉にとっても素晴らしい経験だったよ。彼ら、そしてスポーツと共に進化していけるのは楽しいこと。少なくとも僕は高い技法と素材を使って、自分のスポーツスタイルを創り上げることができたからね。そして僕が今〈Nike〉に対して持っているインスピレーションから始まり、自分がイメージする15~16年後のオリンピックチームを見せたかったんだ。“近未来的なフランス代表”が今季のメインヴィジョンだったね。ユニークなファブリックやフューチャリスティックなシューズを通して、男性の魅力を表現できたのは良いことだと思ったよ。
- 最も挑戦的なアイテムはどれですか?
ほとんどが挑戦的だったよ。常に僕たちはチャレンジしていると思うし、いま僕たちはすごく良いチームだと思っているんだ。僕を含め、チーム全体が僕の好きなテクニカルな素材を古いタイプの技法で仕上げるというコンセプトを大切に守ってくれているんだ。そして僕はベストなバランスを見つけることが一番だと思っている。それが〈Pigalle〉の美学でもあるんだ。過去のクラフト方法で近未来的なルックを創り上げることだね。
- 「過去」というキーワードが出てきましたが、最新コレクションはバスケットボールの黄金時代と言われている90年代から着想を得ているのですか?
僕はその時代で育ったから、常に90年代にはインスパイアされているよ。僕が手がけた全コレクションのどこかには落とし込まれているんだ。当時はニューヨークにある親友の家に住んでいて、その時にバスケットボール、ブロックパーティー、音楽などに触れる機会が多かった。特に90年代は盛り上がっていたよ。
- 今季使用したカラーパレットはどこか“Dream Team”と呼ばれていた1992年のバスケットボールアメリカ代表を彷彿とさせますが、そこからインスパイアされたのですか?
そうかもしれないね。考えていなかったけど、言われてみればそう見えてきたよ。でも1992年という年は僕にとって重要な年であったし、僕がバスケットボールを始めた頃でもあった。ホワイト、バーガンディ、ブルー…同じ色だね。そのユニフォームを着ているMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)が今でも頭に浮かぶよ。でも僕のは“Paris Dream Team”だけどね。
- 今回普段からパリで交流のある青少年選手たちを東京へ一緒に連れてきたとお聞きしました。近所の子供たちと、このような経験を共有するのはどのように感じていますか?
僕がやることのほとんどが自然と起きていることだから僕からわざわざ探し求めにいくことはないんだ。バスケコートがあって、あの子達が最初に遊びに来た時は彼らがまだ9歳とか10歳の時だった。そして彼らとバスケを通して、繋がりを持つと自然に物事が進んでいったんだよ。そして彼らは僕と今東京にいる。幸運なことだと思うし、彼らに良いエネルギーをもらっているお陰で、僕は強くいられる。そして僕を愛してくれている人たちのサポートがあると分かっているからこそ自分に自信が持てるんだよ。僕はすごいラッキーなんだ。彼らも東京やフィリピンなどを訪れることができて幸せだと思うよ。
- 自分自身はどのぐらいの頻度でコートに出て、バスケットボールをプレーしますか?
パリに居る時は雰囲気を楽しむためにほとんど毎日コートの横を通りかかるんだ。天気が良いと1回、2回はプレーするかな。1回は実際にコートに出て、そしてもう1回はコーチ役とかね。
- 将来的にNBA選手と何かプロジェクトに取り組みたいと思ったことはありますか?
これは僕だけでは決められないことだからわからないね。僕の周りにあるものが何か必要であったら僕は手助けすることができるし、今まで経験したことのないものでも僕は受け入れようとするよ。僕はバスケットボール、アート、音楽、何でも好きだからそれらを僕がどのように発展できるかだと思うんだ。でも僕はラッキーだと思う。例えばライフスタイルやショーであったり、僕達がやってみたいことを話す、でもそれが本当に実現できているんだ。僕たちはただのマーケティングアセットだと思っているわけではないんだよ。僕が実際に話すことが実現するということはとてもクールなことだと思う。特に現代のトレンドはスポーツだから多くの人々が僕たちに目を向けてくれているし、僕たちは絶対に嘘はつかないよ。
- ここ数年でブランドが成長しているにつれ、チーム内に何か変化はありましたか?
変わりはないけど、成長したとは思う。僕たちが17歳の頃にある友達が今のクルーを集めたんだけど、今でも変わりはない。同じアティチュードだし、同じエネルギー…少しクレイジーだと思うけど、とても楽しいよ。ここまで変わらないのも珍しいと思う。でも90年代によく感じられたエネルギーを僕たちはフランス風に取り入れているだけなんだ。クールだし、子供たちにこのバイブスを見せてあげないといけないと思う。僕たちには良いサポートが受けられるけど、稼いでいるお金は僕だけのためではないんだ。僕が稼いでいるお金はもちろん良い人生を送るためでもあるけど、使うため、そしてシェアするためでもある。今度は僕が人々のモチベーションを上げられる存在になれれば良いなと思っているんだ。僕の年齢になると若い世代のモチベーションを上げることができるようになるんだよ。




















