坂本龍一のドキュメンタリー『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』の4Kレストア版が2026年に劇場公開
40年の時を経てついに復活
2023年3月28日に71歳で逝去した日本を代表する音楽家 坂本龍一のインタビューやレコーディング風景が収められたドキュメンタリー『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』の4Kレストア版が、2026年に劇場公開することが決定した。
元は、フランスのテレビ放送のために、INA(フランス国立視聴覚研究所)によって制作された本作。監督は、俳優 ジェリー・ルイス(Jerry Lewis)やシャンタル・アケルマン(Chantal Akerman)のポートレート撮影から、1985年公開映画『三島由紀夫の四季』のスチール撮影を行うなどマルチに活躍するニューヨーク生まれのアーティスト エリザベス・レナード(Elizabeth Leonard)が務める。本ドキュメンタリー完成後には、1985年のロッテルダム映画祭、ロカルノ映画祭、サンパウロ国際映画祭にてお披露目。日本では、同年6月9日に第1回東京国際映画祭のみで上映され、大きな反響を呼んだが、劇場上映はその時だけで幻の上映となった。2001年には、VHSとDVDが発売されるものの、人気すぎるが故に入手困難なソフトに。今回、上映を熱望する多くのファンに応えるかたちで、2026年に劇場での通常公開が決定した。
このドキュメンタリーでは、当時30代の坂本龍一がリリースしたソロアルバム『音楽図鑑』のレコーディング風景やインタビューから1988年公開の映画『ラストエンペラー』の劇伴制作に取り組む様子を映し出している。また、坂本龍一が音楽を担当した大島渚監督の名作『戦場のメリークリスマス』や、テクノミュージックの先駆者的存在であり、高橋幸宏や細野晴臣ら錚々たるメンバーで構成された伝説的音楽グループ YMOの解散コンサートやプロモーションビデオの映像からも引用。さらには、2025年2月28日(金)に惜しまれながらも閉館した『新宿アルタ』や渋谷のスクランブル交差点など、当時の東京の景色も映像内に組み込まれている。本作は、坂本龍一ファンはもちろん、彼のことを知らない人でも彼の生き様や音楽に対する姿勢、表現に対する向き合い方を捉えた“坂本龍一とは何者か”を感じ取ることができる珠玉の1作と言える。