渋谷 PARCO がスペインの気鋭アーティスト グリップ・フェイスの個展を開催
ペインティングとコラージュ作品を中心に、全22点を展示する日本初の個展
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1973年の開業以降、ファッションやミュージック、アートなど、さまざまなカルチャーを発信するハブとしての役割を果たしてきたパルコはこのほど、スペインの気鋭アーティスト グリップ・フェイス(Grip Face)ことデイビッド・オリバー(David Oliver)を招聘。3月1日(土)から17日(月)まで、同館4階の『PARCO MUSEUM TOKYO』にて日本初の個展 “TOO MUCH NOISE TO DREAM AMONG CLOUDS”を開催する。
1988年にスペインで生まれ、現在はマドリードを拠点に活動するデイビッドは、幼少期から絵を描き始め、10代でスケートボードに没頭すると、次第に街のグラフィティや標識、建築に惹かれるようになり、これらのイメージやシンボルを独自の視点で再構築した表現方法を探求。ストリートカルチャーにルーツの軸を置きながら、スペインのコミックや日本のアニメからの影響をミックスし、抽象と具象、デジタルとアナログ、個人と集団など、相反する構成物の狭間を探るような作風を確立した。また、“アイデンティティを隠す鏡”、“幼少期を思い起こさせる髪”、“世界から身を守るマスク”、“隠れた欲望を表現する衣装”といった4つの象徴的なモチーフが頻繁に登場するのも特徴のひとつ。なお、グリップ・フェイスというアーティスト名は10代の頃、友人のスケートボードのグリップテープをカスタマイズしていたことから名付けられたニックネームが由来だという。
日本語で“雲の中で夢を見るにはあまりに騒がしすぎる”と名付けられた今回の“TOO MUCH NOISE TO DREAM AMONG CLOUDS”では、ここ数年の間に制作したペインティングと、ポストカードや樹脂を用いた作品を中心に全22点を展示。そして、記憶の保存や再解釈についてを提起する構成にすることで、アートが“リアルタイムで熟考するための空間”として機能することを強調し、鑑賞者がアーティストの創造プロセスを体感できる空間になっているそうだ。また、会場限定アイテムとして、Tシャツ2種(6,050円)とロングスリーブTシャツ(8,250円)がラインアップされるとのこと。
“TOO MUCH NOISE TO DREAM AMONG CLOUDS”の入場は無料で、会期は3月1日(土)から17日(月)まで。詳細は、下記からご確認を。
TOO MUCH NOISE TO DREAM AMONG CLOUDS
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
会期:3月1日(土)〜17日(月)
入場料:無料