全国有名古着店の新春初売りスペシャルヴィンテージ品をチェックせよ
年明けの風物詩でもあるムーブメント、2025年もヴィンテージカルチャーの波に乗る準備はOK?
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日本の古着カルチャーは、90年代を越える熱で第2次ヴィンテージブームを巻き起こしている。そして、その熱は、新春でも即、感じることができる。年明けとともに、古着店はこぞって特別なコレクションやアイテムを初売りするのが通例だ。古着ゆえに基本的にどれもが1点モノ。数年ぶりに古着市場に投入となるスペシャルも多数あるため、ヴィンテージ好きならマストチェックの新春イベントとなる。
そこで『Hypebeast』は、原宿から地方の名店まで初売りのスペシャルヴィンテージを大調査。古着という時代を超えた魅力が詰まった名作ウエアは、単なる消費活動を超えて、カルチャーの一部としても進化を続けている。ゆえに、運よく手にできればそれはそれでラッキーだが、見るだけや知るだけでも価値がある。
また、ここでピックアップした品々以外にも、各店舗にはユニークなヴィンテージアイテムが目白押しなので、それぞれの『Instagram』アカウントに飛んでチェックしてみよう。新春の風物詩となりつつあるこのムーブメント、2025年もその波に乗る準備はできているか?
BerBerJin(東京・原宿)
いまや世界一のヴィンテージ店と言っても過言ではない原宿『BerBerJin(ベルベルジン)』の2025年新春セールは、やはりデニムが熱い。公式『Instagram』を覗くと、大戦を含む〈LEVI’S(リーバイス)〉のヴィンテージの506XX(通称ファースト)が5着、1942年以前のシンチバック付きの501XXが6本、変形ポケット含むデニムカバーオールが5着。なかでも、背中がT字にセパレートされた506XXE(通称Tバック)の針刺し期モデル(1940年代)は目玉のひとつだろう。100人ほどの並びが予想されるので、暖かい服装で臨もう。
BerBerJin
新春セール:1月2日(木)14:00〜17:00
住所:東京都渋谷区神宮前3丁目26-11 原宿SHビル
Fake α(東京・原宿)
『BerBerJin』と姉妹店である『Fake α』も、同じタイミング(1月2日14時〜17時)で初売りSaleを開催。注目は、1950年代のギャバブルゾン。ロカビリー感満載のこの1着がデッドストック状態で登場する。約70年前の不良を気取ることができるスペシャルだ。
Fake α
新春セール:1月2日(木)14:00〜17:00
住所:東京都渋谷区神宮前1丁目8-21 ラ・レンヌ2F ラ・レンヌ原宿
SAFARI 1号店(東京・高円寺)
@safari_newyearという新春初売り専用のアカウントがあるなど、凄まじい力の入れようが伺える高円寺の雄。3大ヴィンテージデニムブランド(〈LEVI’S〉〈Lee〉〈Wrangler〉)の豊富なラインアップはもちろん、ミリタリー系やスウェット系、スカジャン、クマジャン、他種多量のヴィンテージアイテムが百花繚乱。ヴィンテージ通の中では、ペイントステッチが残る真っ紺のS501XXが話題だが、サイズは、W42L33。となると、良サイズの超スペシャルを狙うなら、ヘアオンハイドの〈Lee〉カウボーイの1本(W31L32)か。
SAFARI 1号店
新春セール:1月3日(金)10:00までに並んで抽選開始
住所:東京都杉並区高円寺南3-57-4 ベルシャトウ高円寺1F
PIGSTY AMEMURA(大阪・アメ村)
激戦区大阪アメリカ村のなかでも、良心的なプライスでヴィンテージを販売する『PIGSTY』。この1年間、2025年の初売りのためにストックした超スペシャルを放出するそうで、そのラインアップは今年ナンバーワンだと思われる。真っ紺コンディションの〈HERCULES(ヘラクレス)〉の大戦カバーオール(ハンマータグ)、ユニークなチェーンステッチが効いた〈Lee〉の1950年代デニムジャケット、〈Champion〉のリバースウィーブの5段染み込みプリントスウェット、501ZXXやビッグEのデッドストック……。着る楽しみがあるのはもちろん、資料的な価値もあるものばかり。
PIGSTY AMEMURA
新春セール:1月2日(木)12:00〜
住所:中央区西心斎橋1-7-14 大阪屋心斎橋西ビル3F
MUSHROOM(新潟・弥彦)
弥彦神社に初詣がてらに訪れたい新潟『MUSHROOM』は、TVニュースにまでなるようなスペシャル品を過去にいくつか販売している超名店だ。その初売りは、やっぱり究極のヴィンテージが目白押し。デッドストックは、革パッチ期の501XX、517XXの2つ。大戦のジーンズは、カーキスレーキを含む2本。Gジャンは、モディファイされた506XXと1930年代の213(リネンパッチ付き)が並ぶ。
MUSHROOM
新春セール:1月3日(金)9:00〜15:00
住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦1108-1
Feeet(愛知・名古屋)
半年に1度の日本最大級の古着の祭典VCMでも常連の『Feeet』。1960年代から1990年代までのグッドプライスヴィンテージに加えて、〈Ralph Lauren(ラルフローレン)〉の古着もラインアップ。ヴィンテージとしてはリーズナブルなプライスが目白押し。
Feeet
新春セール:1月2日(木)11:00〜
住所:愛知県名古屋市中区大須3丁目17−1 赤門ブラザービル1F
TRUE VINTAGE.(宮城・仙台)
東北随一の『TRUE VINTAGE.』は、気合い十分。元旦から初売りセールを開催する。1960年代にエアブラシで描かれたアーティスティックなスウェットシャツ、〈BOSS OF THE ROAD(ボス オブ ザ ロード)〉のセールスマンサンプル、「Harley-Davidson」のSexy&髑髏T、アメリカ海兵隊のモンキーパンツ(M44型)……マニアも垂涎の逸品が多数リリースされる。
TRUE VINTAGE.
新春セール:1月1日(水)9:00〜16:00
住所:宮城県仙台市青葉区一番町1-6-20
Matin(富山・魚津)
知る人ぞ知る富山の名店『Matin』でも、初売りセールを開催。インディアンヘッドが描かれた1950年代のスーヴェニールジャケットや、同じく1950年代のループカラーの豹柄レーヨンシャツなど、“通”好みも登場する一方で、1970年代のリバースウィーブや、タイプもののビッグE(501/W33L29)など、定番の良サイズも。
Matin
新春セール:1月3日(金)11:00〜
住所:富山県魚津市上口1丁目4-21
TWOFACE VINTAGE CLOTHING(熊本)
九州は『TWOFACE VINTAGE CLOTHING』が盛り上がりそうな予感。ここは、福岡店と熊本店があるが、熊本店のほうがより多くのスペシャル品が登場する。いまのヴィンテージスウェットシャツブームを象徴するような、〈Champion〉のダブルフェイスの後付けパーカーなどもビッグサイズでラインアップ。
TWOFACE VINTAGE CLOTHING
新春セール:1月3日(金)11:00〜
住所:熊本市東区保田窪4-14-105
Hundred Buyers Vintage(東京・池袋)
締めは、池袋の名店『Hundred Buyers』。意外や意外、初売りアイテム大豊作である。史上最強のハチノス色落ちと思われるビッグE期の501や、〈Nike(ナイキ)〉のヴィンテージT、高騰凄まじい1970年代Spuruce製のSnoopyスウェットなどなど、大量にリリースされる。1月2日は原宿を諦めて、池袋に走るのも悪くない選択。
Hundred Buyers Vintage
新春セール:1月2日(木)13:00〜
住所:豊島区南池袋3丁目13−16