MINI JOHN COOPER WORKS COUNTRYMAN ALL4 でフジロックへ

見た目はシャープにはなったが、引き続き相棒感があり、その走りは童心を呼び起こす

オート 
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MINI(ミニ)」シリーズのSUVといえば、日本では今まで“CROSSOVER(クロスオーバー)”という名前で親しまれてきたが、2023 年に登場した3代目の新型から“COUNTRYMAN(カントリーマン)”という世界共通の車名に変わった。そのカントリーマンなかでもトップ・パフォーマンス・モデルであるジョン・クーパー・ワークス(JCW)を借りて、新潟県苗場にて行われるフジロックへ向かった。

カントリーマンは、「MINI」史上最大サイズになっており、先代に比べてサイズアップ。全長は130mm長くなり4445mm、全幅は25mm広くなり1845mm、全高は50mm増で1645mm。もはやミニサイズではないという、いつも通りのツッコミが入りそうだが、(ハッチバックの)クーパーではなくSUVのカントリーマンの役割は、家族や仲間とレジャーに出かけられるクルマ。だから、大きくなったって良いのだ。

また3代目となり、かつての「MINI」とは違う外装チェンジがあった。ヘッドライト、つまり瞳が変わった。先代のまあるいヘッドライトが、人間的であり、愛嬌があって好きだったが、少し角張ってシャープになった。全体のフォルムもやや直線的な要素が増えている。ただ、ユニオンジャックを象ったテールランプや、Classic Miniから続くフレームなど、“らしい”ディテールが随所にあるため、これはきちんと「MINI」である。若干キリリとしたけれど、愛嬌も残っている。そして、今回試乗したJCWモデルなら、さらにレーシーなデザインアレンジが加わっている。

車内に入って、まず驚くのは、直径24cmの円形有機ELディスプレイだ。「MINI」の象徴でもある円形ディスプレイだが、今回の新型からナビが全面に表示されるようになった。先代もこのアイコニックな円形ディスプレイがあったが、内臓ナビの表示は全面ではなかったため、この進化は実用的で嬉しい。また、Apple Car Playも使用可能で、こちらは写真のように、四角内に地図が表示される。

エンジンをかける。走る。曲がる。止まる。あ、これこれ。「MINI」らしいフィーリングである。自分のステアリング、アクセル、ブレーキ操作に対して車体がイキイキとしながら瞬時に反応する。JCWではない3代目カントリーマンにも試乗したことはあるけれど、ここまでのレスポンスじゃなかった。ゆえに「MINI」を買うなら、ちょっと値は張ってもJCWが良いかもしれない……とさっそく感じた。ちなみに「MINI」JOHN COOPER WORKS COUNTRYMAN ALL4をデータで伝えると、最高出力317PS/5750rpm、最大トルク400Nm/2000-4500rpm。SUVながら、0-100km/h加速は5.4秒、最高速度は250km/hという俊足。

データもすごいが、なによりすごいのが、背の高いSUVなのに、地を這うようなゴーカート・フィーリングをそれとなく感じさせる点だ。フジロック会場は新潟県苗場だが、宿は湯沢町岩原だったこともあり、たどり着くまでに幾つかのワインディングを通った。ハンドルを切ると、きゅっと曲がる。ノーズがスッスッと曲がる。ロール感もほとんどなく、痛快。SUVであることを忘れるぐらいに、だ。もしかしたら、通常の「MINI」はBMWっぽい乗り心地になっているかもしれないのだが、このJCWは、きちんとゴーカートに化けさせる技術が入っている。ちなみに、4輪駆動だから、雨でも安心なんだろうなぁ、とも思った。

見た目はシャープにはなったが、引き続き相棒感があり、その走りは童心を呼び起こす。車内ではApple Car Playをさっと繋いで、お気に入りの曲をかける。この「MINI」JOHN COOPER WORKS COUNTRYMAN ALL4は、フジロックへ行くのにもっともワクワクさせてくれる1台だったに違いない。

MINI JOHN COOPER WORKS COUNTRYMAN ALL4
駆動方式:フロント横置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高:4445×1845×1645mm
ホイールベース:2690mm
車両重量:1680kg
エンジン形式:水冷直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1998cc
最高出力:317ps/5750rpm
最大トルク:400Nm/2000-4500rpm
車両本体価格:667万円〜

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