Ferragamo が世界的フォトグラファー ユルゲン・テラーを起用した新キャンペーン “FERRAGAMO IN FLORENCE” を発表
メゾンの本拠地イタリア・フィレンツェの街を舞台に数世代にわたって愛される〈Ferragamo〉のコミュニティを表現
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イタリアの誇るラグジュアリーメゾン〈Ferragamo(フェラガモ)〉が2024年秋冬シーズンのローンチを前に、新しい広告キャンペーン “FERRAGAMO IN FLORENCE”を公開した。
新シーズン迎えるにあたり、〈Ferragamo〉は本拠地であるフィレンツェの街に立ち返り、ブランドの軌跡という文脈の中に今季のインスピレーションを見出した。今回の広告キャンペーンでは世界的な写真家であるユルゲン・テラー(Juergen Teller)を起用し、歴史的にも大きな意味を持つ街フィレンツェのリアルを、彼のモダニティに対する独自の視点で撮影。〈Ferragamo〉のクリエイティブ・ディレクターを務めるマクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)は、ユルゲンを起用した理由と今回のキャンペーンについて、以下のように語る。「彼(ユルゲン・テラー)の作品は、被写体が実際に目の前に居るかのような、直接的な繋がりを感じさせます。そして私は、フィレンツェに生きる人々の実際の様子や彼らがどのようにフェラガモを着用しているのか、ということに興味があるのです」
2024秋冬コレクションのランウェイでは、“今日この世界を生きるためのワードローブ”というスピリットを反映させるために、歴史やアーカイブを分解し再構築したアイテムが登場。このシーズンテーマを踏襲するように、本キャンペーンのロケーションにもこだわったという。1930年代に〈Ferragamo〉の本社となったスピニ・フェローニ宮殿から見える街並みや広場、著名なルネッサンス期の彫刻作品が展示されているランツィの回廊、そしてその向かいにあるカフェまで、街中を探索しながらモダニティとヘリテージ、日常と非日常が同時に存在するフィレンツェの街のリアルを表現した。今回のロケーション・ハンティングに同行したマクシミリアンは、その思い出を以下のように振り返る。「Ferragamoとフィレンツェには共有の言語があり、同じ歴史を共有していると言えます。私たちとユルゲンは3日間ともにフィレンツェの街を探索し、時には立ち止まって一緒にアイスクリームを食べるなど、旅行のよう自由なムードで過ごしました」
また、キャスティングにも注目したい。ルネサンス期の典型的な美しさをそのままモダンに進化させたような雰囲気を持つモデルのラケル・ジマーマン(Raquel Zimmermann)を物語の主役に抜擢。その他にも2022年秋に〈Ferragamo〉のブランドロゴをモダンにアップデートさせた英国人グラフィックデザイナー ピーター・サヴィル(Peter Saville)や知的な雰囲気を持つモデルのリナ・チャン(Lina Zhang)、さらにはフランス社会学者でクリエイティブ・コンサルタントのマイア・テリット・ハワッド(Maïa Tellit Hawad)といったメゾンの友人たちをモデルとして起用している。
本キャンペーンの登場人物たちは従来のファッションの文脈を超え、〈Ferragamo〉が数世代にわたって愛されていること象徴するコミュニティを表現。このキャンペーンで描かれているのは、ある家族のフィレンツェでの旅の様子であり、撮影のロケーションはフィレンツェでのリアルな体験を表現するよう選ばれた。ユルゲンは今回のキャンペーンの撮影を終えて、以下のように締め括っている。「私たちチームは、この“FERRAGAMO IN FLORENCE”キャンペーンを撮影するにあたって、どこでどのように撮影するのかを決めるために長い時間考え、話し合いました。このキャンペーンを撮影できたことをとても誇りに感じており、私にとって深い意義のある作品になりました」