バンクシーの新作“遠吠えするオオカミ”が公開から数時間後に盗まれる
「ロンドン動物園」シリーズの4作目
世界的な人気を誇る覆面アーティスト バンクシー(Banksy)は、8月5日から4日連続で新作を自身の『Instagram』で公表している。だが、4作目となる“遠吠えするオオカミ”が公開されると、そのわずか数時間後に黒い目出し帽を被った男らに持ち去られた。
白い衛星放送受信アンテナをキャンバスに黒いステンシル・スタイルで描いた“遠吠えするオオカミ”は、サウスロンドンのペッカムにあった。シャッターにグラフィティが描かれたガレージの屋上にこの作品は存在していたが、盗人らはハシゴを使ってよじ登り、そのアンテナを持ち去った。
ちなみに、4作目となった今回はオオカミであったが、同シリーズはすべて動物をステンシル・スタイルで描いている。最初の作品はリッチモンドのキュー・ブリッジの近くにあり、岩が転がる岩棚の上で危なっかしくバランスをとっているヤギを監視カメラが監視している様子を描いている(現在は監視カメラの向きは修正されているという)。2作目はチェルシーで、閉ざされた2つの窓から2頭の象が鼻を寄せ合う姿を描いている。ブリックレーンの近くにある3つ目の作品は、橋を渡る3匹の猿をこれまたステンシル・スタイルで描いていた。
ファンから「ロンドン動物園」シリーズと呼ばれはじめたというこのコレクション。キャプションもなく画像が投稿されるので、その意味をめぐっては議論を巻き起こしている。果たして、5作目の投稿はあるのか。