CADILLAC ESCALADE がおすすめな理由

ラグジュアリーなSUVに乗りたいけれど、ほかの人とカブるのはイヤ。そんな人に薦めたいのが、「Cadillac」のESCALADEと、モータージャーナリストのサトータケシは語る

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(モータージャーナリストという)仕事柄、「ゲレンデとレンジローバーとカイエン、どれがいいですか?」という質問を受けることがある。ゲレンデのスタイルとタフさは魅力的だし、レンジローバーの乗り心地は天国、カイエンはSUVの形をしたスーパースポーツで、いずれも甲乙つけがたい。好みで選んでください、としか言いようがない。

ただし、この3台には共通の問題がある。それは“カブる”という問題で、表参道や六本木の交差点で信号待ちをしていると、前後をゲレンデとカイエンに挟まれることも日常茶飯事だ。もし、だれともカブらないラグジュアリーSUVをお望みであれば、推薦したい1台がある。それは、「Cadillac(キャデラック)」ESCALADE(エスカレード)だ。このクルマを、NBAの選手やヒッポホップのアーティストのインスタなどで見かけた人も多いのではないだろうか。

このクルマの最大の魅力は、乗っているとおおらかでゆったりとした気分になることだ。頭に浮かぶのは「金持ちケンカせず」というフレーズで、割り込んでくるクルマにも腹が立たないどころか、「どうぞ、どうぞ」と譲りたくなる。

おおらかな気分になる第1の理由は、物理的な広さだ。全長5400mm、ホイールベース3060mmという余裕のあるサイズに3列7人、または8人用のシートを備えており、このクルマに乗る人は運転席だろうと3列目シートだろうと、くつろぐことができるシートをアレンジすれば長尺物を積むことも楽ちんだから、サーファーやスノーボーダーが車中泊で仮眠をとりながら夜明けを待つ、みたいな使い方にもフィットする。

排気量6.2ℓのV型8気筒エンジンから生まれる、超絶パワーも心にゆとりをもたらす。アクセルペダルをちょこんと踏み込むだけで望んだだけの豊かな加速が手に入るのだ。やはり、大排気量エンジンのリッチな加速感は、小排気量+ターボエンジンとは異なる趣がある。目立たないけれど10段ATのトランスミッションもいい仕事をしていて、加速、減速ともにショックをほとんど感じさせずにギアを変える。野球やサッカーの審判と同じで、トランスミッションは目立たなければ目立たないほどいい仕事をしているということになる。

冒頭でレンジローバーの乗り心地を天国だと記したけれど、エスカレードの乗り心地も極上だ。エスカレードの快適な乗り心地の秘密は、路面のコンディションや運転スタイルに応じて、瞬時に足まわりのセッティングを変更するハイテク機能にある。路面の段差を乗り越えても、角の尖った衝撃を伝えるのではなく、フンワリやり過ごしたと感じさせるのは先進的なテクノロジーの賜物なのだ。

実はこのクルマ、先進技術の塊で、たとえば障害物に伝わると音と警告灯で知らせるだけでなく、シートを振動させて教えてくれる。自動ブレーキや前を走る車両に追従するクルーズコントロールなど、運転支援機能も完備している。

キャデラックのこだわりのひとつに、内装に偽物の素材は使わないというものがある。レザーやウッドなどの素材はすべて本物で、「木目調の樹脂」みたいなパチもんは使っていない。こうしたこだわりで構成される、アメリカンラグジュアリーの世界観を表現したインテリアも心を豊かにしてくれる。

こだわりといえば標準装備の28チャンネル・36スピーカーのAKGのサウンドシステムの音もすばらしくナチュラルでクリア、しかもシートのヘッドレストにまでスピーカーが備わっている。レコーディングやライブの機材で知られるAKGが車載オーディオを手掛けるのは、エスカレードが初めてとのこと。このクルマを愛用するアメリカのミュージシャンが多いのには、音のよさにも理由があるのかもしれない。

といった具合に、ヨーロッパや日本のSUVとはまるで異なる個性を誇るキャデラック・エスカレード、自信を持っておすすめする。

CADILLAC ESCALADE
全長×全幅×全高:5400×2065×1930mm
ホイールベース:3060mm
エンジン:6.2ℓV型8気筒
最高出力:416ps
最大トルク:624Nm
トランスミッション:10段AT
駆動方式:フルタイム4輪駆動
車重:2740kg
¥16,400,000〜(税込)
https://www.cadillacjapan.com/

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