フランス・パリに DOVER STREET MARKET が誕生
グランドオープンは5月24日(現地時間)









フランス・パリについに『DOVER STREET MARKET PARIS(ドーバー ストリート マーケット パリ / DSMP)』が誕生する。グランドオープンは5月24日(現地時間)。
1627年から1634年にかけて建造されたパリの歴史的建造物『Hôtel de Coulanges(オテルド クーランジュ)』を用いた『DSMP』。カフェ『ローズベーカリー』を含む店舗全体のデザインを、川久保玲が手掛けている。1〜2階、BF-1、BF-2 および中庭では、アートやミュージックなどのイベントが開催され、3〜5階では〈COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)〉〈Junya Watanabe(ジュンヤ ワタナベ)〉を筆頭とする多数のブランドを展開。外から洋服が見えない内装デザインとなっており、必然的に店内でアイテムを“発見”する形となるが、川久保氏いわく「来店者が自ら探し出す努力をすればするほど、満足感は大きくなる」とのこと。オープニングでは“パオロ・ロヴェルシのための、パオロ・ロヴェルシによるコム デ ギャルソン”と題したインスタレーションと展覧会が実施される。
『DOVER STREET MARKET』を率いるエイドリアン・ジョフィー(Adrian Joffe)は下記のようにコメントを発表。
20年が経ち、DSMPの前哨基地を含む8番目のDSMをオープンする時が来ました。計画されたものではないことは確かです。老子いわく、「人生は自然に起こる変化と自ら起こす変化の繰り返しの連続である。変化に抵抗してはならない。あるがままであれ。物事は自然と前に進むようあるべきなのだから」と。また「優れた旅人は決まった計画などを持たず、どこかに辿り着こうとも考えないものだ」と。それは旅であり、挑戦、苦難、発見、そして喜びを伴う壮大な冒険でした。 唯一の目的は、オープンマインドでボーダーレスな新しいものを生み出すことだったのです。地図が存在していたのではありません。私たちを導いたのは、偶然と自由な発想への信念でした。私たちは失敗から学び、リスクを冒すことから決して逃げることはありませんでした。私たちは共に花のような大胆不敵さを持ち、そして共犯的なつながりの中で自らを慰め、比類のないコミュニティ意識をたたえました。私たちがたどり着いた場所は、森でも高原でもなく、谷でも山頂でもありません。ただ、背後と上方に美しい景色が見える場所です。そしてこの場所からどこへ向かうのかを感じようとしています。
私たちが成⻑し拡大していくにつれ、この節目において、より高い次元を目指し、良いものをより深め、意識を研ぎ澄ませ、予期せぬことに対しより備えるべきであると感じています。 それが何を意味するのかはわかりませんが、その過程において、間違いなどはあり得ません。進化と変化に同調しようとすることこそが重要なのです。老子曰く、「理解していないと悟ることは美徳であり、理解していないと悟らないことは欠陥である。」と。したがってDSMPは次のステップを理解するための実験です。単なる店舗ではありません。私たちがこれまで成し遂げてきたことを土台に、未知の世界へ足を踏み入れる勇気を持って、新たな道を切り開くための建物なのです。ここにはすでにブランド開発部門があり、エネルギーと相乗効果を生み出すためのあらゆるアクションを行うスペースを備えています。そして、建物の上層階と地下層の間に挟まれた店舗は、川久保玲が空間全体をデザインしているため、これまでとは異なる印象を与えるでしょう。どのブランドも独自のスペースを持ちません。服が並ぶモジュール内にイベントスペースはなく、宇宙船のようなショップとして知られるかもしれない。この建物は、外から何も見えません。これ以上は言いません、老子もそうであるように。説明は目にする人の興味をそらしてしまう可能性があります。私は皆さんが実際に発見するのを待ち望んでいます。
DOVER STREET MARKET PARIS
住所:35-37, rue des Francs-Bourgeois, PARIS 75004
開店時間:月〜土曜 11am – 7pm / 日曜 12pm – 7pm