ウクライナ侵攻の影響によりロシアでたまごっちが爆売れ中?
売り上げが前年比338%増加

1996年に「バンダイ」から誕生した“たまごっち”シリーズ。発売当初、日本のみならず世界中で社会現象を巻き起こした携帯型育成ゲームが、なぜか今ロシアで爆売れしているようだ。
ロシアの国営通信社によると、同国のオンラインストア『Wildberries』において7月26日時点(現地時間)で、たまごっちの2022年上半期の売り上げは前年比338%増加しており、『Ozon』にいたっては2022年6〜7月の販売台数が約4倍に跳ね上がったという。製造元の「バンダイ」は、ロシアで大きく売り上げを伸ばしていることに関して「個別の地域別売上は開示しておらず、回答は控えさせていただきます」とコメント。
しかしながら、海外の玩具事情に詳しいITジャーナリストは「実はバンダイ自身も売り上げ増の明確な理由がわかっていないと聞きます。ロシアで流通しているたまごっちは中国製の偽物が多く、どこまで正規品が流通しているかは疑問です。ただ、ロシアは『テトリス』を生んだ国ですから、電子ゲームは昔から広く親しまれてきました。そういった土壌もあって、これまでもたまごっちはロシアで人気をえていました」と語る。
さらに、今年になって売り上げが激増した要因としては、「現地の報道では“手頃な価格”や“懐かしさ”が挙げられていますが、2月から始まったウクライナ侵攻の影響もあるのではないか。悲惨なニュースが連日報じられ、ロシアが世界中から非難される中、国民が精神的な安らぎや癒しを求めて、たまごっちの需要が増えたという可能性はあるでしょう」と続けている。