Tesla が今年2回目となる完全自動運転ソフトの値上げを実施するとイーロン・マスクがツイート
2020年当時の約110万円から今年1月に約164万円になり9月から一気に約205万円へ
米EV企業「Tesla(テスラ)」がゼロから設計したというFull Self-Driving package(完全自動運転パッケージ、FSD)を値上げすることが分かり、2022年だけで2回目の価格変更となることが判明した。
2022年1月にFSDソフトウェアの価格を12,000ドル(約164万円)に引き上げたばかりだったが、今回、同社のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)が8月21日(現地時間)に『Twitter(ツイッター)』上に投稿した内容によると、現在のベータ版10.69.2を広範囲にリリースした後、9月5日(同時間)から価格を一気に15,000ドル(約205万円)まで引き上げる、とされている。
ただし9月5日以前に発注し、それ以降に納品される場合は、現在の価格が適用されるようだ。また、既に手持ちの車両をFSDにアップグレードする場合は、「Tesla」のアプリからわずか2分で行えるという。
3,000ドル(約41万1,000円)の値上げは大きいが、実はこの新価格、2020年にFSDソフトウェアのリリースを発表した時は8,000ドル(約110万円)で発売され、その時の価格と比べるとほぼ2倍となる。また、FSDソフトウェアの値上げは、「Tesla」が自社の車両も値上げすることを発表した直後でもある。
2022年6月、「Tesla」は現行モデル4車種の新価格を発表したが、中でもモデルXは6,000ドル(約82万円)の大幅な値上げとなった。同社は当時、値上げの理由を明らかにしていなかったが、業界アナリストは、材料費と物流費のインフレが原因だと見ている。
After wide release of FSD Beta 10.69.2, price of FSD will rise to $15k in North America on September 5th.
Current price will be honored for orders made before Sept 5th, but delivered later.— Elon Musk (@elonmusk) August 21, 2022