イーロン・マスクを糾弾する書簡を作った従業員を SpaceX 社が解雇

Elon Musk（イーロン・マスク）がCEOを務める「SpaceX（スペースX）」社は、Elonの行動に懸念を示したり、職場環境の改善を求める公開書簡を書いて同社幹部に送ることに関わった従業員を解雇した、と6月17日（現地時間）付けの「The New York Times（ニューヨーク・タイムズ）」が報じた。何人の従業員が解雇されたかは不明だ。

この書簡は、6月15日（現地時間）に社内のチャットシステムに投稿された。「特にここ数週間のElonの公の場での行動やツイートは、私たちにとっては困惑でしかなく、とても気が散る原因となっている」と述られ、『Twitter（ツイッター）』に投稿される彼のメッセージが、「我々の仕事、使命、価値観を反映していないことを、我々のチームだけでなく潜在的にいる外部の人材に明確に伝え、Elonに行動を控えさせる」よう、幹部に対して訴える内容だった。

しかし同社のCOO（最高執行責任者）であるGwynne Shotwell（グエン・ショットウェル）は、「私たちには達成すべき重要な仕事がたくさんあり、このような行き過ぎた活動は必要ない」と一蹴。この手紙に関わった従業員を調査し、書簡の内容やそのプロセスが、他の従業員に対し不快感を与え、そして自分の意見を反映していない者に署名するよう勧誘や圧力をかける内容だったことが幹部の怒りを買い、解雇という重い処分となったようだ。