最新調査によるラグジュアリーブランドの小売価格は2019年から25%も上昇
今後も更なる価格上昇が見込まれるという
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欧米のブランド及び小売業者と連携している情報データ会社『EDITED (エディテッド)』の最新調査によると、ラグジュアリー製品の平均価格が4年ぶりの高水準に達していることが明らかになった。調査によると、このカテゴリー全体の価格は、2020年と比較して全体で7%上回り、2019年と比べると25%も上昇している。
最も高価なカテゴリーのアウターウェアでは、レディースアウターの平均価格は3,395.12ドル(約45万7,000円)、メンズアウターが平均3,305.94ドル(約44万5,000円)で、過去4年の間に20%の上昇。また、ラグジュアリーブランドのラインナップにスニーカーがしっかりと組み込まれたことで、メンズカテゴリーでのスニーカーの価格は2019年より10%アップと報告されている。更にメンズのTシャツに関しては、なんと55%の価格上昇が確認された。
ラグジュアリー全体の価格上昇は、膨大なコストがかかる刺激的な広告の増加だけでなく、世界的な出来事の影響が背景にあるようだ。ロシアのウクライナ侵攻や原油価格の高騰によるさまざまなコストアップは収まる気配がなく、まだしばらくは一貫した価格上昇が続く可能性があるという。それにもかかわらず、人気により売り切れ状態のラグジュアリーアイテムが2019年から21%増加しており、価格高騰が顧客の足を遠ざけているわけではないことも同時に示されている。