大阪・堀江にオープンした UNION OSAKA を特集
来日していたクリス・ギブスのミニインタビューも実施








1989年にアメリカ・ニューヨークに誕生したセレクトストア『UNION(ユニオン)』。『Hypebeast』読者であれば知らない人はまずいないだろう。2018年に、満を持して原宿に国内1号店をオープンし、東京シーンを盛り上げてきたが、このたび日本では2店舗目となる『UNION OSAKA』が、去る10月1日(土)に誕生した。場所は堀江にある通称“オレンジストリート”。〈NOAH(ノア)〉や〈Supreme(シュプリーム)〉も目と鼻の先にストアを構える好エリアである。
オープン時には、先述の『NOAH Noodle Shop』と同時発売となるカプセルコレクション(両店舗で色違いを発売)が店頭に並んだが、その翌週にはVERDY(ヴェルディ)手掛ける〈Wasted Youth(ウェイステッド ユース)〉とのコラボレーションなど、今後も多数の大阪店舗限定のスペシャルアイテムが期待される。また、『UNION』といえば、近年はインハウスラインの〈UNION ORIGINAL(ユニオン オリジナル)〉にも力を入れており、大阪市の花であるパンジーにちなんで、薄紫をキーカラーとした店舗限定コレクションもスタンバイ。その他にも『MIN-NANO(ミンナノ)』とタッグを組んだ1950年代のカルト的コミックをモチーフにしたグラフィックが秀逸なアイテム、レセプションパーティでも熱いプレーを披露した「Stones Throw(ストーンズ・スロウ)」所属のJ.Rocc(ジェイ・ロック)のミックステープ付きTシャツなどなど、ハイもローも押さえた、まさに『UNION』ならではと言えるラインアップに。
同店舗のオープンに合わせて、総帥 Chris Gibbs(クリス・ギブス)ら『UNION』本国クルーも来日。同タイミングで日本に滞在していた〈NOAH〉主宰のBrendon Babenzien(ブレンドン・バベンジン)たちと共に『UNION OSAKA』の誕生を祝した。『Hypebeast』編集部は、前日のレセプションには間に合わなかったものの、オープン当日に大阪に急行。ふらりと顔を出したChris氏に時間を割いてもらい、大阪店にかける想いなどを伺った。
Hypebeast : お店の内装やデザインなどについて教えてください。
東京は、日本で1店舗目だったので、ちょっとLAストアに倣った感じだったんですけど、今回2店舗目ということでもうちょっと日本にフォーカスしたデザインになっていて。このフロアだったり木の使い方とか、真ん中の盆栽っぽい感じとか、そういうのは新しい日本っぽくデザインしました。加えて、ALTEC(アルテック)のスピーカー、BLK NWS(ブラックニュース)が流れているモニター、HARLEM TOILE WALLPAPER(ハーレム トワル ウォールペーパー)の壁紙など、UNIONで絶対共通してあるシグネチャーみたいのは残しながら、LA、東京、大阪のバランスを考えて、今回はもう少しローカライズさせたっていう感じですね。
大阪を選んだ理由は?
僕だけでなく、チーム全体で決めたことなんだ。オンラインの売り上げも大阪は好調だったので、需要があると感じていた。大阪ってもちろんストリートカルチャーが大きいのもあるし、大阪は東京に対してのライバル心のようなものがある?ということも聞いたので、彼らが東京から何かをゲットするのではなく、大阪の人たちに向けてのストアが作れればいいなと思いました。あと何よりもこのスペースに出会ったのがかなり運命的というか、このスペースが気に入ったからオープンしたので。4月に内見来たんですけど、もしここに出会ってなかったら大阪でもオープンしてないってくらいここのロケーションもスペースも気に入っています。
この店舗限定のアイテムなどを教えてください。
結構あります。REAL BAD MAN(リアルバッドマン)とかSUPERVSN STUDIOS(スーパービジョン スタジオ)とか、いつもよくやっている友人のLAブランドなのですが、今回は大阪限定のデザインと商品で、大阪店のみの販売としています。UNION ORIGINALでは、パンジーから取った紫をメインにして、カーディガンとか色限定のアイテムを作りました。MINNNA-NOは東京コミュニティですが、大阪店用にアイテムを準備してもらって。あとは昨日のパーティで回してもらったJ.RoccのミックステープとTシャツもここ限定で販売させてもらってます。今店内でかかってる音楽がちょうどそれですね。VERDYのWasted YouthとのTシャツとフーディも製作してて、彼は大阪コミュニティを代表する人物なので、是非チェックしてほしいですね。
大阪と東京のファッションシーンの違いを感じますか?
いい質問だね。東京がニューヨークなら、大阪がLAって感じで解釈していて、大阪の方がカジュアルでもっとドレスダウンしたイメージ。個人的にはそれが好きなんだけど。でも実際のところ、東京と比べて、大阪にはそんなに来れてないから、語れるほど大阪を理解していないと思う。お店もできたので、今後はもっと頻繁にくることができるし、色々探ってみたい。日本自体も3年間コロナで来れてなかったので、その3年の間でファッション変わったなという風に思っていて。鎖国じゃないですけど、昔の1990年代みたいに外からの情報が少し閉ざされてたから、日本オリジナルのスタイルが復活してきたと感じています。その時代が日本独自のスタイルのファッションがすごい好きだから嬉しいですね。
UNION OSAKA
住所:大阪府大阪市西区南堀江1-16-23
Tel:06-6599-8240
営業時間:11:00 – 20:00(不定休)