Nirvana の『Nevermind』でアートワークを飾った“元赤ちゃん”が児童ポルノで訴える
幾度となくノリノリで再現してきただけに今更感が否めないが……
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Nirvana(ニルヴァーナ)の2ndアルバム『Nevermind』といえば“Smells Like Teen Spirit”などの収録曲もさることながら、水中に浮かぶ裸の赤ちゃんが釣り針に掛かった1ドル札を見つめるアートワークでも知られ、そのロック史の残るインパクトの強さから『British Museum(大英博物館)』の“MONEY”コーナーにも展示されているが、このたび“元赤ちゃん”がバンドを相手に訴訟する事態に。
“元赤ちゃん”こと30歳のアメリカ人男性 Spencer Elden(スペンサー・エルデン)は生後4カ月だった1991年、父親がフォトグラファー Kirk Weddle(カーク・ウェドル)と友人であることからアートワークのモデルに起用されたそうだが、この時の報酬がわずか200ドルだったことに加え写真の使用許可書にサインしておらず、性器部分をステッカーで覆う約束も破られた児童ポルノであると指摘。そして、“極度かつ永続的な精神的苦痛”と“生涯にわたる収入獲得能力の喪失”などの被害を受けたとして、Kirk Weddleをはじめ、存命中の元メンバー Dave Grohl(デイヴ・グロール)とKrist Novoselic(クリス・ノヴォセリック)、 故 Kurt Cobain(カート・コバーン)の遺産管理人ら15人を相手に、各人に対し15万ドル(約1,650万円)の損害賠償を求めているという。
Eldenはこれまでもアートワークの人気に不快感を覚えると公言してはいたものの、アルバム発売10周年、20周年、25周年記念のアニバーサリーの際にはノリノリで再現したりと、幾度となくNirvanaの人気にあやかる行動を見せてきただけに今更感は否めない。どうやら彼はアートワークの差し替えは希望していないようだが果たして……。ちなみに撮影に要した時間は15秒で、Nirvanaのメンバーには一度も会ったことがないとのこと。