瀬戸内の“角度”を切り取る3棟のヴィラ NOT A HOTEL SETOUCHI が開業
ビャルケ・インゲルス率いるBIGが手がけた日本初の完成建築。多島美を望む3つのヴィラ「180」「270」「360」が瀬戸内に出現
「NOT A HOTEL(ノット ア ホテル)」が新拠点となる「NOT A HOTEL SETOUCHI」を本日2026年4月1日(水)に開業した。舞台は、瀬戸内海に浮かぶ広島県・佐木島。穏やかな海と多島美を望むこの地に、3棟のヴィラ「180」「270」「360」が誕生。本プロジェクトは、ビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels)率いるBIG(Bjarke Ingels Group)が手がけた、日本初の完成建築でもある。
改めて「NOT A HOTEL」を説明しておくと、年間10日単位から購入が可能で、不動産資産として所有できる物件。管理・メンテナンスの負担がないためホテルのようでありながら、セカンドハウスや別荘として活用できるのが特徴だ。これまでに開業およびプロジェクト発表している拠点は17、総ハウス数は143を超え、オーナーは購入したハウスに加えて全国のほかの拠点を相互に利用できる点も人気の理由となっている。
さて。「NOT A HOTEL SETOUCHI」の最大の特徴は、“角度”というコンセプトにある。瀬戸内の多島美をそれぞれ異なる視界で切り取るように設計された3棟のヴィラ「180」「270」「360」は、建築そのものが風景の一部として機能する。円形を基調としたフォルムや、土地の土を用いたラムドアースの壁、瓦のように連なるソーラーパネルの屋根など、自然と呼応するディテールによって、建築と環境の境界を曖昧にしている。
最前列で海と向き合う「180」は、岸壁に沿うように湾曲した構造により、どの部屋からも群島のパノラマを望むことができる。中庭には日本庭園が広がり、露天風呂やサウナも備えた、静謐な“和”の空間が広がる。一方、丘に建つ「270」は中央にプールを配し、外側には瀬戸内海、内側には水景が広がる構成。建築全体が水に包まれるような、浮遊感のある体験を生み出す。そして、最も高い位置にある「360」はリング状の構造によって360度の視界を確保し、焚き火やBBQを囲む中庭とともに、自然と一体化するダイナミックな滞在を可能にする。
さらに本拠点では、建築だけでなく移動や滞在体験までも一体として設計されている。本土側にはクラブハウスを備え、専用クルーザーやヘリコプターによるアクセスを用意。島へ到着後はプライベートビーチやダイニング「RESTAURANT 90」、専属シェフによるコースやBBQ、サンセットディナーなど、瀬戸内の自然と食を多角的に味わうことができる。加えて、クルーズやSUP、アートツアーといったアクティビティも用意され、滞在そのものがこの土地を体感する時間へと拡張されていく。
瀬戸内という穏やかで力強い風景の中に、BIGの思想が落とし込まれた本作。建築、自然、体験がシームレスにつながる「NOT A HOTEL SETOUCHI」は、新たなデスティネーションとして注目を集めそうだ。
公式サイト:NOT A HOTEL



















