PARCO が2025年オータムシーズンの広告で気鋭クリエイターのエージェイ・ドゥアンを招聘
数々のメゾンのキャンペーンビジュアルも手掛けてきた彼女が、“Echoes of self”をテーマに自身の内面を探求する姿を表現
日本を代表する商業施設として50年以上にわたりトレンドとカルチャーを牽引してきたと同時に、その豊かな発想力と慧眼が光るキャンペーンでも高名な『PARCO(パルコ)』。そんな彼らが、このたび2025年オータムシーズンの広告を公開した。
今季、『PARCO』が世界観を具現化するにあたりクリエイティブ・ディレクターとして招聘したのは、中国・上海出身の気鋭クリエイターのエージェイ・ドゥアン(Aj Duan)だ。彼女は、イギリス・ロンドンのキングストン大学で映画制作を専攻して学士号を取得後、バーミンガム大学大学院に進学してドキュメンタリー制作を専門に修士号を修得し、短編映画やドキュメンタリー監督の道へ。人物の内面とその置かれた環境との繊細な相互作用を可視化することに優れ、これまで〈Hermès(エルメス)〉や〈Gucci(グッチ)〉といった名だたるメゾンのキャンペーンビジュアルも数多く手掛けてきた。しかし、これまで日本企業のクリエイティブ制作は経験がなく、今回の『PARCO』が初めての試みだったという。
気になる広告は、日本語で“反響、響き”を意味する“Echoes of self”がテーマだ。これについて彼女は、「“echoes”という言葉は、ずっと私の心を打つものでした。それは、とても不確かな状態の音で、いつまでも最初の音がいつ始まったのか分からない。なぜなら、それは絶えず反射し、歪み、変形しているからです。そして、今回の広告を作るにあたり“Echoes of self”という言葉が浮かび上がりました。というのも、私たち一人ひとりの“自我”は、実にさまざまな声、さまざまな“echoes”で構成されていると考えているためです。外からの声、他者の見方、私たちそれぞれの経験も、やがて“echoes”のように絶えず私たちの自己認識に影響を与え形作っていきます。この息つく暇もないスピードで進み、情報が溢れる時代の中で、私たちが“自我”という曖昧でありながらも確かな存在を探求し、思索する様子を“echoes”というイメージで表現したいと思いました」と説明。つまり、物理的な音の反響ではなく内面の深い響きを意味しており、この世界観を伊豆大島の雄大な自然を舞台に撮影を行った。情報過多とスピードに支配される現代社会を生きる二人の人物が、見失いかけていた自分自身と向き合い、自然との結び付きを通して再び“自然や自分自身との繋がり”を取り戻していく姿が描かれている。また、普段は気にも留めないような音をフィーチャーしているとのことで、これらの音を認識した瞬間に感覚が研ぎ澄まされる体験も味わって欲しいそうだ。
エージェイ・ドゥアンが手掛けた『PARCO』2025年オータムシーズンの広告は、7月22日(火)より公開開始。さらに、10月中旬には2025年ウィンターシーズンの広告も控えているとのことなので、特設サイトをチェックして楽しみに待とう。